2016/11/18 のログ
■ティアリシア > 「おや…これは失礼。私はティアリシアという。好きに呼んでくれて構わないよ。
心配しなくとも君は立派に戦士だったようだね」
少年の目に浮かんだ誇りと自信に自然と口元が笑みを描く。
身長を特徴ととらえるのはそう珍しいことではない。
おっきいお姉さんという言葉に苦笑しながらも彼が携える武器に目を向けた。
腰に収められた剣は素朴ながらも実践を想定し、実直にその役を果たすだろう。
この子は工房に務めているのだろうか?
確かに見た目以上に筋肉質で既に色香のような物も漂わせている。
将来きっと多くの異性を虜にする青年になるだろう。
「君もそのうち私くらいの大きさにはなるさ。
腕は私のようにならないように願っているけどね。
意外と面白いヤツなんだだけど呪いはやっぱり厄介だから。さて…」
ふと考え込む。
彼はこのあたりの住人ではないだろう。だとするとこのあたりで売っているような薄味の食事が口に合うだろうか?
幸い今夜はまだ宿を決めていない。
より大衆向けの宿が思い浮かぶ。あそこならば多少騒がしいが味も量も十分だ。
なにより親父さんのレパートリーの多さには定評がある。
多少好き嫌いがあっても対応できるだろう。
「わかった、何か食べたいものがあるかな。
もし良ければだけれど
少し騒がしいがおいしい食堂兼宿屋が近くにあってね。
よく利用するから安くしてくれるだろう。
そこで食事をとる…というのはどうだろう?」
そう少年にウィンクし様子をうかがう。
無邪気な様子というのはやはりこの町では貴重だ。
それ故に少年の無邪気さが妙に心地よかった。
■ジア > 「ティアリシア、お姉さん?僕はジアって言います。
えへへ、こう見えて、港で男の人たちに交じってこーんな大きな樽を運べるんです!」
微笑ましそうに見られている少年は、相手の名前を反芻しながら名乗る。
そして、褒められたことで気を良くして、笑みを浮かべながら鼻息荒く両腕で物を抱えるような仕草をしていく。
整った装備や腕もあって、流石に戦いの腕前では相手に敵わなそうに見えていて、そんな相手に褒められたことがより嬉しかった。
「そう、ですか?はい、僕ももう呪われるのは勘弁です」
こんな姿になる前は、もうちょっと変身に融通が利いたはずだが、果たして成長するのか。
相手の優しい言葉を聞いて、そんな疑問がふと少年の頭に浮かんだ。
考えこんでいる相手を尻目に、まじまじとその強く女性を主張してくる身体へと視線を注いでいて、うっかりと呪われたことがあるようなことを口走ってしまう。
「おいしいもの!あ、あと甘いもの!
行きつけのお店ってやつですか?はい、行きたいです!」
食べたいものと言われて、これまで色々な誘惑に囲まれていた少年は迷いなく抽象的なことを言い放った。
すっかり相手が貴族だーなどと緊張していたことも忘れて、金銭感覚などが違うのでは、という危惧もすっぽ抜けている少年。
ぴょんとその場で飛び上がらんばかりに背筋を伸ばして片手を上げながら、ニコニコと破顔していた。
■ティアリシア > 「そうか?君はえらいな。随分としっかりしている。
同じくらいだった時の私に見せてやりたいよ」
そう微笑みを浮かべてそっと置いていた荷物を持ち上げる。
実に簡単に持ち上げるが大の大人2~3人くらいの重量がある。
少々買いすぎたかもしれないが良い物はいくらあっても困らない。
それに…
(この子も呪いを受けたことがあるんだね)
何気ない一言が何よりもじんわりと心に染みた。
それでもなお、こうして無邪気に一生懸命生きているのだと
掛け値なしの賞賛が胸中に沸く。
無邪気に笑みを浮かべる裏に苦労があったのだと
ふと同郷の友を見つけたような心持ちになった。
「では行こうか。私も空腹だ」
少しだけ浮かんだ感傷をごまかすように告げ
先に歩き出す。
慌てたようについてくる少年の気配を感じながら
歩幅を合わせてゆっくりと歩く。
それでも目的の場所まではそうかからなかった。
店内はこの区画にあるにしては若干大衆向けではあるものの
最低限の格式はあり、町の集会食堂といった面持ちで穏やかな喧騒が耳に心地よい。
久方ぶりの町での食事ということもあり、おいしい料理に好ましい相手との食事であったことから彼女の杯と会話は進んだ。
非常に便利なカンテラが手に入ったこと、近くの町に出た怪物の撃退譚、騎士団にいた頃の武勇、その何れにも驚嘆の声を上げる少年は彼女にとってとても心地の良い話し相手だったからだ。
「…ぇふ」
しかしそうして飲みすぎてしまうのも彼女の悪い癖の一つ。
気品こそ失わないよう気を付けているものの、会話がひと段落したころには彼女は明らかに出来上がっており、また夜も随分と更けてしまっていた。
■ジア > 「いつまでも子どもでいられないって、親方が言ってたんだ。
わっ、凄い。ティアリシアお姉さんが港にいたら僕たち仕事なくなっちゃうかも」
見た目は子供そのものであり、ずっと指輪に取り憑いていたために長年生きた経験というものも持たない少年は、結局年相応に見えるだろう。
会話をしているうちに、少年の心はもはや怒らせたら困る貴族、という視点で相手を見なくなり、口調も砕けたものになっていた。
「わわ、待ってよー!」
大きな荷物をあっさりと持ち上げる相手に驚嘆していた間に、なぜか急いだ風に見える相手が歩き出していることに気づく。
少年は慌てて荷物を背負いなおしながら、その背中を追いかけた。
やってきた食堂は、普段食べるところよりもずっと上等な場所であったが、料理はおいしく配慮された通り舌に合うものだった。
お酒が入れば相手もよりお喋りになって、親方や港の労働者からは聞けないような内容に目を輝かせて、時には食事が手についていない程にのめり込んで聞いていた。
酒を飲む相手は羨ましそうに見るが流石にこの恰好でお酒をねだることもできず、できるのは工房や港で学んだ、相手のグラスが空になったらお酒を注ぐことぐらいであった。
「え、ええと、ティアリシアお姉さん?大丈夫?酒樽ごと持って来いっていった後の親方みたいになっちゃってるけど…?」
しかしそうやっている内に、飲ませ過ぎてしまったのかすっかり外も月と星ばかりが照らす時間になる頃には、目の前で出来上がった相手がいる。
机を挟んで相手と向かい合いながら、困ったように笑みを浮かべる少年。
相手が馴染みの店だと言っていたから、仮に相手が潰れてもツケで部屋ぐらい通してくれるだろうと楽観的な想像が浮かびながら、相手の様子を伺おうとした。
■ティアリシア > 「…うっく…ふふ…ふふふ…」
ともすれば家出を試みる思考を繋ぎ止めようと冷水を煽り、
少しだけ思考が醒める。
この時間だ。さすがに一人で出歩かせるべき時間ではない。
とはいえ宿を探し、送り届けるほどの平静さが自信にないことも
何度か似たような経験をした事からわかりきっている。
酒気に蕩ける視界を無視し、思考を巡らせる。
幸いにも彼はまだ宿が決まっていなかったはずだ。
食事はもちろん彼女自身が払うつもりでいた。
なら一人分の宿泊費が増えたところで大して違いはない。
基本的に依頼料等でお金には困っていないのだから。
「はは。おやっさん支払いはいつものでお願いするよ
あと、この子の部屋を一つ追加でお願い。
私の隣が開いているならそこなら安心だと思うからね」
後半は誰につぶやいたのだろうか?
急な注文にもかかわらず店主は快く承諾し、荷物を持ち上げようとするが余りの重さに目を白黒させている。
同時に少年に向かって彼女を部屋に連れて行ってあげるようにと小声でささやいた。
「こりゃ階段一人で登れないよ。連れてってやりな」
そういって部屋の鍵を渡してくれるだろう。
■ジア > 「落ち着いた、かな?ティアリシアお姉さん親方みたいに飲むから、つい呑ませ過ぎちゃって…」
冷水を飲んで、しばらく酔っているようで落ち着き始めている相手を少年は心配そうに見守る。
不安になると、無駄に口数が増えて言い訳じみたことも言い出す少年。
「あ、えっとそこまで、わざわざ個室じゃなくても…うっ。
ええと、うーん…よし!」
そして部屋を追加で借りるという相手に、少年は慌て気味になるが、最後の呟きめいた言葉に釘を刺されて言葉を切った。
その間にトントン拍子で話が決まり、店主から二つ鍵を渡されれば、相手には見えないように少し残念そうな表情でそれを受け取る少年。
見た目通りの重さであった荷物に手こずる店主を見て、それらを運ぶべきかと逡巡して考え込む。
しかし酔いで出来上がった様子の相手をこの場に残して荷物を運ぶのも色々と不安が浮かび、結論が出た。
「これは一宿一飯の恩…、残念とかではなく、ううっ…。
んしょっ、お姉さんお部屋つきましたよー、これから荷物持ってくるから休んでて」
相手の魔物化した右腕に肩を貸すと、体格差から自然と少年の頭は主張する胸…を覆う鎧に押し付けられる。
頬に鎧の硬さとそれに包まれる威容を感じ取りながら、役得とはならなかったものの恩に報いているのだと自分に言い聞かせる少年は、体格差に難儀しながら相手を部屋まで連れて行く。
そして鍵を開けて部屋に入れば、ベッドの上にゆっくりと降ろしていった。
それから、まだ店にある荷物を取りにいこうとする。
■ティアリシア > 「…ぅ」
ランタンの光から目をかばうように横たわったまま目をつむり腕で光を遮る。
少し身をよじったことによりはからずもその豊満な膨らみが一層自己主張をする。
酒気もあるものの、体格差により着衣は乱れはだけんばかりとなっており、
それは紙一重で体裁を保つ位置にあり、それがかえって艶めかしさを際立たせている。
呼吸で上下する胸、乱れたスリットから覗くとても騎士とは思えないほどの白磁の肌は酒気を帯びて桜色に色づいており
完全に無防備になったその姿は先ほどの姿とのギャップで
触れてみたいと思うような様相を呈していた。
それから目を背け荷物を取りに行かんとする少年の服の裾に
剣を握るものとしては繊細過ぎる手が伸びる。
「…行くな」
半分夢か現かといった瞳をした彼女はただぼんやりと少年の服をつかみ、少年はそれを振り払おうかしばし逡巡するだろう。
「お荷物運んでおきますね。あと水はこちらに。
何かありましたら下のかみさんに声をかけてください。
戸締りして店じまいしちまうんで」
その迷っている間に荷物は数人がかりで部屋に運び込まれ
店主の気さくな心遣いの声が部屋に響く。
そして部屋には酒気の甘い香りと静かで長い時間、そして少年と彼女だけが残された。
■ジア > 仄かな光に照らされて、白磁の肌を酒気で赤くしている肌がそこかしこに見て取れて、着衣がはだけていることが間近で確認できてしまう。
太腿が覗くスリットから見える肌はきめ細かい白に朱を交えていて、揺れる胸の膨らみからも女性らしい色気が伝わってくる。
その艶めかしい姿は、一度お預けされた心地の少年にはより魅力的に映り、ベッドに降ろした後もしばらく見つめてしまう。
やあやって、食い入るような視線を向けてしまっていたことに気づいた少年は、踵を返して部屋を出ようとする。
「えっ…」
しかし不意に服の裾を摘ままれた感触があれば、その場で脚を止めて振り返る少年。
ベストに伸びるそっそりとした指を見て、少し混乱したように手と女性とを交互に見た。
「あ、どうもご丁寧に…」
相手を緊張した面持ちで見ている間に店員たちが荷物を持ってきてしまうと、反射的にお礼を言う。
店としては戸締まりの邪魔だったのか、ちゃっかりと自分が持っていた背負い袋とコートまでもが運びこまれており、それを取りに行く必要すらなくなってしまった。
「ティアリシアお姉さんはっ、ちょっと無防備すぎると思うよっ。
僕だって男なのに、こんな隙だらけの乱れた格好してっ」
相手へと身体を向けて、ベストから離れてしまう手を取るようにしながら、ちょっとむくれた様子の少年。
咎めるような口調であるものの、緊張で声は上擦っており、微妙にヘタれ気味だった。
それでも、そそっと少年も相手が横たわるベッドに上がっていきながら、間近でじぃと相手の赤い瞳を黒い瞳が見つめていく。
そして相手の手を取る手とは逆の手が、そろそろと乱れはだけそうになる着衣をさらに乱さんと伸びていく。
■ティアリシア > 「…んっ。……ふふ」
艶っぽい吐息を無意識に漏らし妖艶にほほ笑む
少しだけ細められた瞳の奥の燃えるような瞳が
まるで吸い込むかのように少年の瞳をじっと見つめ
ふっと表情が緩む。
まるで制止するかのように少しだけあげられた手は少年を押しのけることなく優しく抱き寄せる。
そのままその豊かな胸元に少年の頭を抱き寄せ耳元で囁く。
「君も男の子…だったな。ああ、そうだった。
……良いよ。キモチよくさせてくれるんでしょう?少年。いや、ジア」
そう囁く言葉は理性を溶かす蜜のように耳朶から少年の脳へと滑り込んでいく。
酒気と彼女自身がまとう甘い香りは少年の理性をかき乱すに十分な包容力と期待に満ちていた。
そうしてもう片方の手は少年の背中をゆっくりと撫であがっていく。
じんわりと体温を交換するように。
その温度で溶かしてしまおうといわんばかりに彼女の瞳は
少年を焦がし、捕らえるだろう。
■ジア > 「…わぷっ、はぁ、あぁぁっ…」
熱のこもった艶やかな吐息を漏らして微笑む相手に、抱き寄せられていき、今度は硬く覆うもののない柔らかな胸元に顔を埋める形になる。
少年の頬に柔らかい感触が押し付けられていき、その包容力に微笑みながら擦り寄っていった。
酒気を帯びる肌から香る相手の匂いが鼻腔を擽るだけで、少年の頭は相手のことでいっぱいになっていく。
「うん、ティアリシアお姉さんを気持ちよくするよ…。
お姉さんに、僕が男だって教えてあげるから…!」
耳朶を打つ甘やいだ誘いが、少年の脳髄を蕩かし、恩人への理性が恋しい女性への本能へと書き換えていく。
抱き寄せてくる相手の酒気で火照っている体温は、常に微熱のような体温の少年にも心地よく、抱き合うことで互いが融け合うような気分を少年は味わう。
間近で見つめる赤い瞳に吸い込まれるように、少年は相手へ顔を近づけてまず啄むように口づけていく。
相手へしがみ付いていた両手は、右手は顔を埋める胸へと伸びて乱れる着衣の中に入り込みながら、撫でるように触れてその形や大きさを確かめていく。
左手はスリットへと入りこんで、朱に染まる太腿をなぞりながら、脚の付け根へと進んで、秘所まで伸びていこうとした。
■ティアリシア > 「…っ」
自身の体をゆっくりと這う手の感触に少し目を細め熱っぽいと息を吐く。
その片手はゆっくりと少年の胸元を撫で上がり、頬へとたどり着くとその動きをとめゆっくりと包み込み口づけをかえす。
焦る事なく、けれどギリギリで焦らすような動きでついばむようなキスから次第に舌を絡め唾液を交換し始める。
その間も少年の背を熱を帯びた手がゆっくりと撫で続けゆっくりと何度も往復しながら次第に下腹部へと伸びていく。
一方少年の手の中で双丘はまるで生きているかのように形を変え、それに合わせるかのように彼女は熱い吐息を少年と交わし続けた。
毎日の仕事で少しだけ固くなった手が彼女の太ももを這いまわり、その秘めたる場所へとたどり着いたとき、一瞬だけ息を止め僅かに体をのけぞらせる。
「ん…んぅ…!」
それは僅かではあれど少年に自らの行いが確かに感覚を残したことを知らせるには十分な反応だった。
その場所はすでにじんわりと熱を帯びつつあり、まるで熟した果実のように透明な液をにじませつつあった。
■ジア > 「ん…んんっ…」
頬に手を添えられながら口づけを返されれば、手で制されるように焦らされていく感覚に、少年はせっつくように顔を突き出していく。
やがて舌を絡めるように深くキスをできるように緩められていけば、舌を必死に伸ばして甘えていく。
鍛冶仕事で肉刺を潰して硬くなった掌の中で、指を動かせばそれに吸い付くように形を変えて、喘ぐ口の中に入り込んでくる熱い吐息が脳まで上がってきて茹るような心地になる。
背中を撫でる手がゆっくりと伸びていく下腹部では、子どもにしては大きな熱が膨らみ、ズボンの生地をテント状に盛り上げていた。
「はぁ、お姉さんのココ…すごく熱い…もう、入れたい…」
刺激を受けた反応を見た少年は、豊満な膨らみへ掌を押し付けながら身体を起こしていく。
唇が離れれば、互いの唇から銀糸が垂れていき、指を濡らす透明な蜜を見て、スカートを捲りあげていく。
そして、その熱を帯びる源泉を前に、荒い息を吐きながらねだるような視線で相手へと訴えながら、両手は双丘へと押し当てられて掌で柔らかい感触を捏ね回していく。
■ティアリシア > 「……ふふ。もう少しだけ我慢しなくてはね…?オトコノコ」
息を整えながらまた謎めいた笑みを浮かべる。
頭の中は酒気と脳髄に走る電撃が快感を貪れと囁くが今は無視しつつ苦しいまで膨れ上がった少年の下腹部へとわざとゆっくりと繊手を伸ばし布地の上から陰茎ごと撫で上げる。
(あ…大きい…)
その手の感覚で大まかな大きさをはかりつつ背筋に衝撃が走ったであろう少年を見つめゆっくりと愛撫しつつ器用にそれを覆う生地をかき分けていく。
まるで爆発物のように恭しく扱いながら、けれど射精寸前でその手を休め、また少し落ち着いた後びくびくと震え吐き出す寸前まで愛撫を繰り返す。
魔物化した腕は少年の頬をやさしく包み続け、唾液の交換は留まるところを知らない。
「…まだ我慢できるでしょう?いい子ね」
ゆっくりと、けれど少しだけつよく陰茎を締め付け
射精することは許さない。
悩ましげに寄せられる眉に愛しさを感じ首筋に口づけ
内ももで少年の内腿をも愛撫する。
■ジア > 「は、う…が、我慢んぅうぅ…!あ、ふっ、んんっ!」
呼気を整えつつ、笑みを浮かべる相手が、ゆっくりと近づけた手でズボン越しに陰茎を扱いてきて、少年は腰を揺らす。
ぞくぞくとした刺激が背筋を駆け上がり、ズボンを穿いていることすら忘れて達しそうな瞬間、寸前で愛撫が止められてしまう。
頬を魔物の手が包み、焦らされる快感を求めるように舌を絡めながら唾液を交わし合うキスを繰り返していく。
「はぁぁっ…もうティアリシア姉さんのナカに出したいよっ…お、お願いっ…」
締め付けられて達しそうなところで絶妙な力加減で射精できない責めを繰り返されて、少年は豊かな膨らみを揉みしだくこともできなくなって相手にしがみついていく。
相手の手の中でいきり立つ陰茎は、さらに熱くまるで火かき棒のように滾りながら、刺激されるたびに大きく鎌首をもたげて跳ねていく。
太腿を挟み込まれながら動けない体勢で、悩ましげに眉を寄せる少年は、潤んだ目で相手を見つめて懇願しながら、盛る犬のようにこま切れの呼吸を繰り返す。
■ティアリシア > 「…よくできました」
本当は焦らしたのにはいくつか理由がある
勿論この可愛らしい表情が見たかったというのはある。
けれど予想以上にこの少年の愛撫が快感を刻んできたというのも大きな理由だった
(今挿れられたら…)
片手の感触を思い出す。
熱を帯び、手に収まらないほど膨れ上がったそれを
蜜壺に入れられたら…
頭の中で誰かが早く早くと急かす。
想像するだけで下腹部がまるで坩堝のような熱を帯びる。
その瞬間が待ち遠しくて仕方がない自分を抑え
頬をなでる手をおろし、さり気なくそっと寝台の淵を掴む。
(きっと今なら…きっと我慢できるはず)
少しだけ落ち着いた今ならきっとあの快感にも耐えられるだろう。
そう内心呟いて鈴口を軽く指でなぞり、締め付けを解放し
あの吸い寄せるような、けれど確かに情欲に濡れた瞳を向け
耳元で囁いた。
「いい子。さぁ、おいで?」
■ジア > 「はぁっ、ふぅっ、ひぃっ、や、やっ、たぁ…!」
焦らされていた少年は、相手から得た許しに表情を綻ばせながら微笑む。
相手が余裕なく身体を抑えていて、手の中でいきり立つものを前に自制していたなど知らずに、少年は焦った手つきでベルトを外して、みっともなく我慢汁で濡れたズボンを降ろしていく。
姿を現す大蛇のように鎌首をもたげて、射精寸前まで堪えた怒張を見せつけた。
「はぁっ、入れるねっ」
痛いぐらいに屹立していた黒々とした陰茎は、すっかり焦らされた我慢汁でぬらぬらと光っている。
その先端が壺の口に押し当てられて、密着するように少しずつ腰を進めていく少年。
少しずつ――、ゆっくり――そんなお預けをされてなお心掛けた気持ちが、熱い蜜壺へと入りこんだ途端に氷解する。
「熱いっ、凄いっ♥お姉さんっ♥ティアリシアお姉さんっ♥」
3分の1も入っていなかった陰茎を、大きく突き出した腰が根本まで蜜壺に押し込まれる。
小さな手が腰へ添えられてがっちりと掴んで、引き抜く動きに合わせて押し出し、押し込む動きに合わせて引き込んで、蜜壺も中で陰茎を大きく動かしていく。
少年の感極まった声と共に、掻き混ぜる蜜の淫らな音が部屋へと響いていき、ランタンに照らされる影が揺れていく。
■ティアリシア > 「--------っ」
ゆっくりと挿し込まれる屹立に喫水線で堪えていた快楽は
唐突に押し込まれるそれによって簡単にその一線を超える。
先に息を吐ききって堪えていた為声にならない声を大きく掃き出し淫らに腰がうねる。
胎内に入り込んだ肉棒はまるで焼けた鉄杭のように膣壁をえぐり容赦なく彼女の思考を真っ白に塗りつぶす
挿入されただけで達した彼女を更なる波が何度も襲う
膣を何度も収縮させ、痙攣させ、体液を吐き出しながら
その体は彼女の制御下にない。
下腹部は少年によって制御され、丸めたつま先により
腰が浮き上がりさらに彼の動きを助長し、
魔物化した腕は快楽に耐えられず寝台の淵をミシミシと握りつぶしていく。
彼女はただ声を漏らさないよう残された手で口元を抑えるもこらえきれず合間から悲鳴のような嬌声を零す。
「あっ…ぁぁっ!ん!んぅ!あぁん!」
先ほどまでの余裕は一切見られず先ほどと立場が逆転し
快楽を完全に自信の管理下に置いたと確信した少年の陰茎はさらに膨らみ猛り狂う。
それを包む肉壁は何度も収縮しながら肉棒をしごき上げ
パンパンとリズミカルかつ滅茶苦茶にたたきつけられる衝撃が
肉芽とこすれ強烈な快感を脳髄へと送り込む。
それはさらなる快楽を生み、1ストロークごとに達しながら
ただ眉根を寄せ嬌声を僅かに抑えることしかできなかった。
■ジア > 「うぅぅぅっ…!はぁっ、ん、ふぅっ…!」
我慢が決壊して一息に突きこんだことで、収縮する蜜壺の具合に唸りながら少年は腰をくねらせる相手へと腰をぶつけて激しく容赦ないピストン運動で陰茎を往復させていく。
寝台を握り潰す魔物の腕を見れば、制御できないくらいに感じてくれているという嬉しさがついて出てきて、甘えるように豊満な膨らみへ顔を埋めていき、その膨らむ蕾を口に含んで吸い立て始める。
その間も、少年の下半身は大きく動かして締め付けてくる膣壁に、火かき棒のように熱い陰茎の形を刻みこむように掻き回していく。
「はぁ、あっ、で、出ちゃ、んんんっ!♥
ま、まだできるよ…!もっとティアリシア気持ちよくしたいっ、気持ちよくなった声っ聞かせてっ♥」
陰茎で膣壁を擦るたびに絶頂する相手へ奉仕したい一心で、無我夢中の動きの中でも擦る位置や角度を変える小手先が交ざり始める。
しかし散々焦らされて絶頂の間際まで堪えていた陰茎は激しい交わりに耐えきれず、震えるように脈打ち始める。
少年は口に咥えていた蕾から口を離して、背筋を反らしながら高まる快感を擽ったそうに告げる。
そのサイズに見合う陰嚢からせり上がってくる精液が陰茎を太くし、寸止めでため込まれた分ごと鈴口から噴水のように溢れ出てくる。
やっとできた射精の快感の余韻に僅かに浸っていた少年は、ハッとなって射精を続けている陰茎を再び腰を持ち上げて引き抜いていきながら、一息に突き下ろして蜜壺を穿っていく。
甘えるように抱きついて背中に回る手は、力では叶わない相手を離すまいとする意思表示をしていた。
■ティアリシア > 「んぁ、あっ、恥ずかし、ふぁ。か、らぁっ!、駄目な…のぉ!」
嬌声の間に息も絶え絶えに言葉を紡ぐ
相手を握りつぶす恐怖から恋愛経験に比べて経験回数が少ないなどと
立場上言えようか。
それに魔獣の呪いはその体を強力にする代わりに感覚を何倍にも跳ね上げる。
今の彼女にとって抽挿はもはや一種の暴力的な波に等しかった。
それに加えて胸に新しい感覚が沸く。
少年の舌で転がされ刺激される感覚は下半身を嬲られる衝撃と共に
一層深く快楽の淵へと彼女を突き落とす。
「あ……っ」
激しい抽挿の後胎内に流れ込んだ奔流は彼女の意識を一瞬途切れさせるには十分な衝撃。
快感に意識を無理やり引きずり戻され、その快感でまた意識を空白に塗りつぶされ
肺の中の空気をすべて吐ききり最早声も出ない。
どくどくと最奥に注がれる白濁を感じながらくたりと力が抜ける。
それでも膣だけは貪欲に肉棒を締め付け一滴たりとも余すまいと
細動し搾り上げていった。
びくびくと体をこれまでで一番強く痙攣させ
油断していた彼女は艶めかしい喘ぎ声を再び上げる。
それは雄を誘う誘惑の声。
無意識に獣と化し、他者の獣性を誘う淫靡な響き。
そしてうつろな瞳をする彼女の口を借り、”獣”はこう言った。
「まだまだ…出来る?もっと頂戴…?」と
それは捕まえた相手を逃がさまいとする捕食者の声
胎内でまた膨れていく屹立
熱を帯びる下腹部
…夜はまだ更けたばかり
■ジア > 「感じてるティアリシアっ、凄く綺麗っ、もっと見たいっ、声聞きたいっ♥」
相手が内心に抱える恐怖を知ってか知らずか、少年は変わらず相手を求めていく。
顔を近づけて口づけながら荒々しい抽挿を加え、舌先で胸の先端と複合的な快感で相手を感じさせようとしていた。
感覚の鋭くなる相手に、人相応から数倍になる快感を一突き毎に叩き込んでいき、射精が始まってもなお止まらない。
「はぁ、ティアリシアっ♥ティアリシアっ♥」
射精によって身体が脱力しながら、少年は動き続けて貪欲な締め付けをしてくる膣壁を振り切るように陰茎の雁首で引っかき回していく。
射精して間髪入れずに腰を動かす有り余る体力を使って、少年の制御する快楽がしばらく続くことにある。
声も出せずに脱力する相手が、その意識を獣へと変えていくことで、再び相手へと手綱が戻っていくことになる。
「あぅっ、で、できるよっ!」
妖艶な相手の声に、少年は雷に打たれたように身体を強張らせてから、汗だくのまま何度も首肯する。
小柄な体を相手へと埋めて、その感触を堪能しながら萎えない陰茎を怒張させる。
猛獣の牙にかかった獲物は恍惚の中で捕食されるように、少年もまた相手と睦む恍惚の中で、求められるままに腰を揺すりだした。
まだ外は星と月が夜を照らすばかりで、部屋から漏れる喘ぐ獣の声は当分止みそうになかった。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からティアリシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からジアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にアラミルさんが現れました。
■アラミル > 夜更けの富裕地区、またふらふらと路地に現れた少女。目的は―――
「いる、かな…、うーん、やっぱりあのおうちまで行ったほうがいいのかな…」
先日たっぷりいたずらをしてもらいとろとろにされてしまった。そのお相手である…が、会えるかはわからない
面倒ごとを避けるため、出会った路地に来てみたはいいものの中々一人では別宅までいけないようだ
…まぁようするに、初めて甘やかされながら行為に及んだため、はまってしまったのだ
「…どうしよ…」
以前とは違い、路地からちら、ちら、と銀髪を覗かせながら通りを覗いている。周りから見れば不審極まりないが…甘い快楽にとろかされた彼女は盲目的であり、気にする余裕もない
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にロレンスさんが現れました。
■ロレンス > 蝙蝠の姿を夜の闇に紛れさせ、王都の空を悠々と飛んでいく中、明るい富裕地区の一角に気づく。
路地から大通りを覗き込む少女の姿、ボロを纏ったような格好はここから見るに逃げ出した奴隷とも見えた。
少しばかり興味を惹かれると、すいっと物陰へと飛んでいき、気づかれぬように人の姿に戻れば、彼女の背後から静かに迫ろうとする。
影から徐々に明るい瞳と銀髪が顕になっていき、少し身体を前に屈めて、語りかけようとした。
「どうしようって、何をかな?」
彼女の独り言に乗っかる言葉を挨拶代わりに口にすれば、体を起こしつつ楽しげに微笑みかける。
彼女が覗き込んでいた通りを見るも、人通りがある以外は何か変わっているようにも思えない。
■アラミル > 通りのほうを見るのに夢中になっている少女は後ろに降り立ったのには全く気付かず、声をかけるまで何の反応も示さない
後ろから見ればぼろ布を纏っただけの背中、そして微かにのぞく銀糸が目に入るだろう
声をかけられれば…
「ひゃっ、え、えと……なんでも、ない……?」
大層驚いた様子でぺたん、と尻餅をついてしまい、それでも何とか頭を働かせて言葉を返す
「…………。」
そのままずりずりと突然現れた青年を迂回するように小さな体を動かし、路地のほうへと動き始める
後ろから声をかけられている状況、そして見知らぬ人物であることからかなり警戒しているようだ
■ロレンス > 声をかければ、素っ頓狂な声とともに尻餅をつく少女に眉をひそめて笑う。
失礼と答えながら、掌を差し出そうとするも、路地の方へと逃げようとすればそれを遮ることなく笑みのまま眺めていた。
「驚かせたかな? ずっとそこの通りを覗いているようだったから、誰か探しているのか、それとも逃げてるのかと思ってね」
警戒している様子に対して、こちらはアクションを取らない。
寧ろ、望むように自ら通りの方へ一歩動き、彼女の望む位置を差し出す。
「どちらにしても…君一人でここを抜けていくのは危ないと思うけどね。悪い人間が多いところだ、その格好だと更に目立つ」
ボロ布だけの格好は、どうみてもこの綺羅びやかな街並みでは浮いてしまうだろう。
苦笑いを浮かべつつ語りかけながら、彼女の望む距離を与えて、話しかけていく。
■アラミル > …どうやらこの富裕地区は自分が考えていたよりも寛容らしい、と少女は思う。新しく出会ったこの青年からも敵意や嘲りの雰囲気は感じない
望む位置を取られれば、そのまま逃げたりはせず。地面に座ったままではあるが
「…探してる人が、いるだけ…」
質問に関しては一言だけ。下手に名前をだしてもしあの人に迷惑をかけたらいけない、という考えから
せっかくあんなにいい経験をさせてもらったのに迷惑で返しては自分自身が許せない
「…目立つのはわかってるけど、これしか服がない…」
自分でも浮くのはわかっている、が替えのものがなければどうしようもない、と
害する雰囲気を出さなければ会話には応じてくれるようだ
■ロレンス > 運がいいと言うべきか。
本来なら、この街の明かりに引き寄せられた貧者の娘ならば、羽虫のように権力の火に焼かれて玩具にされる。
彼がそうしないのは、そうする事にメリットがない。
利害という言葉だけでいうなら、それだけのこと。
暈した言葉に、なるほどと小さく頷くだけで、それが誰なのかは問わない。
「それなら、ここで顔だけだして探すのは良くないと思うね…君みたいな娘を踏みにじる輩が多い街だから。 ……そういうと、私もそう見られるかもしれないか」
今の自分がまさにそうかと、困ったように笑いつつ、続く言葉に改めて頷いた。
「なるほど……それなら一つ取引をしないかな? 私は君に目立たない服装と…他に望むものがあれば、可能な限り準備しよう」
その代わり、彼女に求めるものは何か。
自由度の高い報酬の代わりに求める代価を笑みのままに語り始める。
「君の血と一夜が欲しい。私は人ではなく、闇に栄える者達の一人。人間が言うところの…吸血鬼の始祖だよ」
血と夜を求め、正体を明かす。
力尽くで奪わず、女に取引を持ちかける魔族というのも、同族の中でも奇妙な存在なのは自覚している。
■アラミル > 権力とは無縁の生活を送ってきた少女にそんなことはわかるはずもない。緊急ともなれば淫毒を使って逃げるがあれは最終手段だ
追及されないことに安堵しつつ、青年の言葉に耳を傾ける
「…そう簡単には、踏みにじられない…」
それだけ答えて、次の青年の言葉に目を丸くする。吸血鬼という言葉にも驚いたがどちらかといえばその後の言葉
一夜というのはおそらく自分の体だろう。貧民地区でもよく盗み聞きした単語だ
それ自体は別に構わない。少女にとって性行とは日常であったから。それで今後ここに来やすくなるのなら願ったりかなったりである
だが、血は別だ。人間ではない自分の血で…青年の言葉を信じるなら、吸血鬼が満足するのだろうか
「……。一つ、言っておきたいことがある。…私は人間じゃない。それでも血と一夜?…欲しい…?
…それと、殺すってことじゃない…よね、それ…」
ぼろ布のフードで顔はあまり見えないが、銀髪を揺らしながらじぃ、と見つめる。血を吸うのは構わないが殺されてはたまらない、と言外に告げて
■ロレンス > 「逞しいね、でも…私が悪党だったら、君と離している合間に、後ろから仲間を近づけて、頭部を打ち付けて昏倒させ…連れ去っているかもしれないよ?」
勿論振り返っても誰もいない。
それだけ自分と真面目に話をしてしまう彼女であれば、そんな罠にも掛かるかもしれないという警鐘のつもりだ。
目を丸くする様子には、驚かせたかなと笑みをこさえたものの、続く言葉は彼女の中にある不安が見える。
全てを聞き終えてから小さく頷くと、ゆっくりと彼女へと近づこうとしながら答え始める。
「同族でも、人間でも、それこそ…人でなくても問題はない。私の種族は他の吸血鬼とは異なる、困ったクセがあるんだ。美しいと感じる存在の血でなければ、満たされない。そう思えるものの血を口にすると、酷く昂ぶってしまう」
美しい見た目と限定するのではない、その人のあり方から、雰囲気、色んなものから美しいと感じれば満たせてしまう。
逆に言えば、外見が良くとも中身が悪ければ、酷く不味く感じる。
先程までの雰囲気と違い、警戒も薄れたようにみえた。
近づく事を許されるなら、その頬へ触れようと掌を伸ばすだろう。
「そんな数少ない相手を吸い殺すなんて、自殺行為だ。だから殺すことは私が死ぬということに等しいよ」
掌が届いたなら、頬を優しく撫で、そのままフードを下ろそうとするだろう。
もっとその姿をしっかりと見たいと、視線を重ねようとする。
■アラミル > 「……む…。……今度から、気を付ける…」
少し後ろを気にしてからそう答える。フードの下ですねたような声を出しながら
近づこうとすればびく、と座ったまま体を震わせる。が、先の取引の内容から無理矢理乱暴はしないだろうと判断し、後ずさりもせずそのまま接近を許す
「……うつく、しい?…私よりきれいなのなんて、いっぱいあるでしょ?」
その言葉の真意を読み取れず、首を傾げる。鏡もろくに見たことがない彼女。自分の容姿には無頓着だ
首を傾げながらも伸ばされる手からもまた逃げない。触れようと思えば…乱暴な手つきでなければ触れることができるだろう
「…よく、わからないけど。……それなら、別に…あげても、構わない。………ん、なに?」
その趣味嗜好は彼女には縁遠い。何せ種族が違うのだ。価値観の違いは当然であろう
これもまた、乱暴に脱がそうとするのでないのならふわりとフードが少女の背面に落ちて
さらりと銀の滝が解放され、自身で輝いているかのように光を湛える
容姿は少女そのもの、美しいか、可愛いかでいえば可愛いと評されるもの。服装に反して肌はシミ一つ見えないほど白く輝いていて
■ロレンス > そうした方がいい と、頷いて答えると近づいていき、そのまま頬へと触れていく。
白い肌は格好とは異なり、ざらついた感じを覚えなかった。
問いかける言葉には緩やかに首を振って否定していく。
「花と同じだよ、全て違う美しさを持つ。可憐さも、気高さも、純粋さも、どれも美しいと言うのに値する」
飾り気のない、生きるままの姿といった雰囲気を感じる少女を例えるなら、野の花といったところか。
そこまでは口にしないものの、こうしてフードを下ろせば見た目の可愛らしさも十分すぎるほどに溢れており、柔らかに微笑む。
「ありがとう、それなら遠慮なく……。私はロレンス、ベルクバイン家の当主だよ」
フードを下ろせば、今度は街の明かりを煌めかせる美しい銀髪に触れようとしていく。
優しく梳かすように指の間を滑らせ、愛しむ様にゆっくりと撫ぜては髪の感触を確かめようとするだろう。
「いや……こうして、顔も髪も確かめれば、それだけでも十分綺麗な作りだとおもってね?」
問いかける言葉に彼女の容姿を思ったままに褒めていく。
■アラミル > 特に嫌がりもせず、頬を好きなように触らせて。まだ多少は警戒しているものの触れ合うことにはもう抵抗は覚えていないようだ
「…それも、よくわからないけど。……アラミル。…ロレンス、…ね…」
花を愛でる趣味もないがなんとなく伝わったようで。家名には興味はないのか教えられた名前だけを繰り返しつつ、簡潔に自分の名前を告げる
「……私にあった人は、髪をよく触る…」
梳いてもいないだろうが、美しい銀髪はさらさらと青年の指の間をすり抜けていく
まるで上質な織物、その糸の間に指を通しているようで
何かつぶやくものの不快ではないのか、少女はじっとしている
「…わからない。……ここで、するの…?」
その言葉に少し視線を逸らす。白い頬がほんのわずか、朱に染まったのは見間違いか真実か
あまり褒められ続けてもなんだか変な気持ちになる、と考えた少女は話題を変えようと試みる