2016/06/03 のログ
■ロレンス > 「それなら…私の言葉の意味は分かるだろう?」
額にキスをすれば、特に抵抗もなく重なっていく。
それならとその体を向かい合わせるように半回転させて、抱きしめなおすと、今度は被さるように顔を近づける。
「それは手厳しいね」
本気で頼るつもりでは紡いでいなかったのか、笑みのままに冗談っぽく呟けば、そのまま唇を奪おうと近づけていく。
重ねるだけの甘ったるいキス、届くなら数秒程そのままに重ね、苦しくない程度に強く抱きしめ、体を密着させて小さな体温を感じていく。
■魔王ベルフェゴール > 「ん……に……ンむ…。」
(体を回されて、唇を重ねられると。抵抗もなく。ローブに隠れた腕を相手の腰に少し回して。受け入れる体制をとる。)
「ん~……一応、聞いとくけど。すぅ君。このちゅ~の意味は?
あと、僕。婚約者がいるんだよね?一応。
人間の子なんだけど。」
(とか言いつつ。自分でも受け入れているので嫌な訳ではないようで。
ちょっと赤くなった頬で首を傾げてロレンスを見上げる)
■ロレンス > すんなりと唇が重なれば、抗うことなく数秒だけれど長くも感じる一時が過ぎていく。
ゆっくりと唇が離れれば、恥じらいながらこちらを見上げる少女の姿が映り込み、問いかける言葉に答えるより先に、頬にキスを一つ。
「……魔族らしく、女の子としての守りが甘い君を食べてしまおうとキスをしたんだよ」
何の躊躇いもなく、可愛がり、食べてしまうためにとゆっくりと耳元に囁やけば、続いた言葉には笑みに嗜虐的な色が混じっていく。
「そうなんだ、婚約者とは仲睦まじいのかな? 人相手なら尚の事…気に入ってのことだろうしね」
自分の様に人間を贄以外の者ととして見出す魔族は少ない、だから敢えて人間を婚約相手に選んだというのは、少ない例外の一人ということだろうと思う。
それならと、色白の首筋へ唇を押し付けて吸い付くようなキスを繰り返そうとするだろう。
重ねられれば、そこには鬱血した赤いキスの爪痕を残し、彼女が誰かに抱かれてしまったと、見たものには簡単に分かる証拠を残そうとする。
■魔王ベルフェゴール > 「ん~、ボクが可愛いとか素敵だとか……大好きになっちゃっとか。
ではないってことでいいよね?……あ、吸血鬼だから……血を飲みたい。とか?」
(くきっと首を傾げながらの質問。耳元でささやかれたときには、少しくすぐったそうに身震いしつつ。)
「そりゃもう。愛されてるからね、ボク。んぅ…に……。」
(二パッと笑顔を浮かべた辺りで首筋への何度も繰り返される口づけ。ギュッと相手の服の腕部分にしがみつく様に体を震わせる。)
「だめ……だよぉ。こんなアト、見られたら。ばっくんが、やきもち焼いちゃう。……」
(と、此処まで言ってからふと思い当たる。)
「あ……でも……そんなところも、見たいかも……☆」
(何やら名案だったようだ)
■ロレンス > 「半分正解…といったところかな、私の家系は吸血鬼の中でも変わり者でね。美しい者の血でなければ喉を潤せない、魔王と呼ばれた君が可憐で可愛らしいから惹かれ、美しい君を楽しみながら、飢えを満たしたい」
微笑みながら耳元へと囁く言葉は、とてもゆっくりで、熱の篭った吐息混じりの情熱的な響き。
愛されていると聞けば、尚の事キスを繰り返して赤い花弁をちらしていけば、白い肌に斑模様の赤が描かれるだろう。
ギュッとしがみつかれるのも、柔い少女を貪っていると心が欲に踊らされる。
「ご名答、君を貪る対価に、君には旦那さんとの熱愛の舞台を準備するよ。分かりやすく、想像しやすく…そして嫉妬を強く煽る爪痕をね? 嫉妬は愛故だよ。愛が狂って、それこそ君を壊して、閉じ込めて、もう二度と誰にも触れさせたくないと、狂気じみた愛情を沸かせるほどにね」
もっともっと爪痕を残せばきっと婚約者はそれに嫉妬狂い、乱暴になるぐらい彼女を貪るだろう。
男心としてわかる痛みを逆手に取って、彼女を二重に満たそうとしながら、肩に掌を滑らせ、ローブとの間に忍ばせれば、するりとそれを脱がし落とそうとする。
■魔王ベルフェゴール > 「んっに……ぁ……ぅぁ……だから、言った……でしょ?
ボクは理系だから……具体的に……って。」
(とか言いつつ。相手の言葉にまんざらでもない様子で頬を赤らめながら、続けられるキスに、白い肌に花弁を残しながら何度も身体をよじり。甘い吐息を漏らす。)
「やだぁ……すぅ君って悪い子。そんなこと言っちゃだめだよ。
ボク、君の事も、好きに……なっちゃうから。」
(嗜虐的な言葉の責めにとろけるような声を出し。ローブを下に落とされれば。下着代わりの黒いタンクトップ。控えめな胸の先端が少し尖っているのが見て取れるはず。全部を脱がせば、見かけどおりというかなんというか、子供っぽい下着が見てとれるはずで)
■ロレンス > 「これほどになく具体的に言ったつもりだけどね? それとも…わざとかな?」
可愛らしく綺麗な彼女を貪りたい、それぐらい彼女とて分かっているだろう。
なにより、こちらには証拠が見えている。
それとも… と、前置きの一言を呟き、ほんの少しの間を置いてタイミングをずらし、彼女の心の準備を崩そうとしていく。
「こう言われたかったかな? ベルを全て食べ尽くしたいと」
彼女の名前から愛称を勝手につけ、再びゆっくりと囁いた。
柔らかな物腰から一変するように、魔族らしい欲の牙を覗かせると、返事を待つより早く首筋に牙を突き立てる。
彼女が遮断しないなら、媚薬成分に濡れた牙は痛みを与えず、淡い興奮で心地よくすら感じながら血を啜られるだろう。
「御伽話に現れた吸血鬼に悪くないのはいないだろう? おや…それは嬉しいね」
ローブを脱がせると、黒いタンクトップに子供っぽいショーツと幼い体に合わせた下着姿が見える。
妖艶さとというよりは、幼子に手をかけるような背徳感を感じさせる魅力に、目を細めながら小さな房の先端には敢えて触れず、焦らすようにして房を緩やかに揉んでいく。
「好きにさせてあげるよ…旦那さんに抱かれる度、私のことを思い出して、誰に抱かれたいのか…分からなくなるぐらい狂わせて、心がジリジリと焼ける痛みが心地よくなるぐらい、狂わせてあげよう」
背徳感と後ろめたさが混じり、痛みすら興奮するようにと意地悪な言葉を重ねながら、ゆっくりと房を揉みつつ血を啜る。
淡い貧血のような脱力感と共に抱きしめて、背中に回した掌が優しく撫で続けてそれすらも心地よくさせようと、淡い心地よさを混ぜていく。
少女を蕩けさせる為に。
■魔王ベルフェゴール > 【継続】
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 時計塔」からロレンスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 時計塔」から魔王ベルフェゴールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 とあるバーの個室」にナルラさんが現れました。
■ナルラ > ナルラがバーに到着したのは約束より少し早い時間だった。
「まあ、先に到着できてよかった、連れが来たら部屋に通してくれ」
そう言って店の者に伝えれば、奥にある個室へと入っていく。
個室に入るまでの間に、他の顧客と顔を合わせることはない、
このバーは密談や秘密の会議に用いられる場所、そういった秘密には厳格である。
「ふむ、料理と酒の用意はできているか」
テーブルには彼が支持した料理の皿が三種、そのどれも蓋がされている。
そして店員に頼んでいた酒を持ってこさせる、待ち人が来るまでの間、ナルラは席につき待っていた。
■ナルラ > しばらくすれば店の者が酒瓶を3つほど抱えてくる、
ナルラはそれをテーブルの上に並べ見ていた、待ち人が来る前に先にやっておこうか。
そう思案をしつつ
「すまない、グラスと氷を持ってきてくれ」
そう言って、酒瓶を1つ手にしてみている
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 とあるバーの個室」にオーギュストさんが現れました。
■オーギュスト > 個室に通された男は、どう見ても相応しくない柄であった。
大剣を従業員に預け、ゆっくりと席に座る。
まったく高級なバーなどではなく、場末の酒場が似合う男である。
「よぉ、待たせたか」
一応は儀礼的な声をかけ。
■ナルラ > 酒瓶を吟味しているさいに声をかけられそちらの方を向き直す
「いや、まだ酒瓶の封を開けてもいないところだ」
そう言って持っていた酒瓶、青いラベルのウイスキーを見せ
「おつかれさん、やっと貴殿と酒が飲めるな。」
■オーギュスト > 「ふん」
軽く鼻を鳴らすが、酒を飲む事に依存は無いらしい。
従業員からグラスを受け取ると
「随分と物好きだな。
王族サマが、俺なんぞと酒を飲みたがるなんて想わなかったぞ」
軽く嫌味を言いながらも、グラスを突き出す。
呼び出した以上、まずは一杯注げと要求するように。
■ナルラ > グラスを突き出されれば、そのまま酒瓶の封を開け、そのまま注いでいく
「ああ、物好きで変わり者だからな私は、世間のものは狂乱のやら変わり者とも言われているしな」
そう言いながら、自分のグラスにも手酌で酒を注ごうとする。
「何より、武人として優秀なのはもちろん、まあ政治でも一応良識派の
部類には足がかかっているお方だ、ゆっくり話でもする機会が欲しかったのさ」
■オーギュスト > 「お前も王族にしちゃ『良識派』らしいな。
俺は良識なんぞというものを、欠片も信じちゃいないがね」
再び嫌味を言いつつ、今度は瓶を受け取り、彼のグラスに酒を注ぐ。
男とて、酒の席の礼儀くらい弁えているのだ。
二人のグラスが満たされれば、軽くグラスをぶつけ、酒を干すだろう。
■ナルラ > 「私が良識派? ずいぶん王族も腐ったものだな、いや腐りきっているのは前からか」
そう自身王族への皮肉をいいながらお互い酒を酌み交わす。
甘い香りのする酒が喉を通る感覚が心地いい
「まあ、酒を飲み飯でも食いながら、ちょっとお互い腹に抱えてるものでも出そうじゃないか」
そう言って料理の蓋をあける。
中にあるのは蒸かしたじゃがいも、分厚く焼いたベーコン、茹でた腸詰めに貝のワイン蒸し、そのどれも湯気が上がっている。
■オーギュスト > 「酒と料理に罪は無いからな、結構な事だ」
オーギュストはそれなりに溜飲を下げていた。
美味い酒に飾らない待遇、ついでに味も良く腹に溜まるもの。
彼に対する待遇としては、満点をつけて良いくらいだ。
遠慮なくブルストにかぶりつき、ベーコンを口に運び。
幾分か砕けた口調で話しかける。
「おう、物分りが良くて結構じゃねぇか。
で、俺みたいな無頼に何の用だ」
■ナルラ > 「まあ、日頃の激務の慰労のようなものだ、遠慮せずやってくれ」
まるで友人と酒を呑むような感覚
とはいっても彼自身友人は少ないのであるが
そのような感覚でオーギュストに接し、
彼自身じゃがいもを皮ごとかぶりついていた
「まず単刀直入にいこうか、前のティルヒア動乱、
その黒幕に関してだ」
じゃがいもに塩をふり、もう一口かぶりつき
「あえて『這い寄る混沌』と命じた、あの魔物の事に関してな
魔物や魔族の専門家たる貴方と話をしておきたくてな」
■オーギュスト > 「あぁ、あれか」
オーギュスト自身、魔族・魔物の専門家という自負がある。
それをふまえて言うならば。
「あれは、人間の手に負える何かじゃねぇな。
気にしないのを勧めるぜ」
尻尾を巻いて逃げた当人として告げる。
神やら魔神やらの争いは、是非とも他所でやって欲しいものだ。
「俺はああいう『強力過ぎて人間にも魔族にも手に負えない存在』の管轄は専門外だ。
人間如きじゃ、関わらないのを勧めるぜ」
■ナルラ > 「まあ、察しがいいのは良いことだな」
彼の言葉から彼があの存在が『何』か理解していることを示していた。
「でもな、ある程度関わってしまったのでな
それに私一人ではどうにもできないことは痛感している」
そういいながらブルストにマスタードを多くかけかぶりつく
「それにお前さんの気に入らない王族を腐らせている原因の一つでもあるのでな」
■オーギュスト > 「あ? 知らん。王族が腐ってるのは、自家発酵ってやつだろ」
古来より、高貴な者が腐る要員はひとつ。
己の怠惰よりである。
「俺は王族の事情も政治も知った事じゃねぇよ。
当面の目的はひとつだ」
酒を煽り、手酌で注ぐ。
男は傲然という態度で王子に臨み。
「正直、お前らの後継者争いなんぞどうでもいい。
俺は、魔族どもを滅ぼす。当面の目的はそれだ」
■ナルラ > 「まあ、腐ってる部分を削ぎとっても根っこが腐ってるからな。
その根の部分があの『這い寄る混沌』なのだからどうしょうもない」
怠惰もそうだが、もっと大きな影がある。
その忠告を耳にしてくれる者がいればと思うのだが、
まあ、耳を傾けるもののほうが珍しいか。
「まあ、その当面の目的を果たしてもらえればありがたいよ
できるだけ兵士を消耗せず、一人でも多く生き残らせてもらえればありがたい」
と2本目の酒をワインの封を開け、先程まで飲んでいたグラスにそのまま注ぐ
「ああ、後継者争いとかくだらねえ
まっとうな奴が仕切って、民を豊かにできる者なら誰でも良い
まっとうな奴が全然いねえ、あのバカ兄弟をはじめどうにかならんのか」
少しヒートアップしてきたようである。
■オーギュスト > 「知らんな。
王族の事はそっちでやってくれ。こっちはあの理不尽な魔族どものせいでクソ忙しいんだ」
遠慮が無くなってきたのか、男は酒をナルラのグラスへと注ぐ。
元々、下級貴族の出身だ。上級王族への礼儀など弁えているはずもなく。
「はっ、それが出来るなら俺なんぞが出る幕もねぇな。
世の中は利口なやつより馬鹿が多いようにできてる。
王族だってそれは変わらんだろう」
男もヒートアップしてきたようで
■ナルラ > 「おうやってやるよ、人間相手も結構理不尽だぞ、しかも下手すりゃ背後に魔神まで控えてんだぞ」
まあ、こちらも飲め飲めとオーギュストのグラスに酒を注ぐ
普通ならアルハラ案件だが、飲める二人なので問題はないはず
「つったくよお、あいつらオレの商売に関しても目の敵にしやがって
結果だけ見てその途中課程見てねえし、
どんだけ領民に助けてもらって成し遂げてると思ってんだ
てめえらもちゃんと領民に目を向けやがれってんだ」
と王族へに対する不満ぶちまけ大会になりつつある。
「おうオーギュスト、オレはお前のその王族嫌いも気に入ってんだ
オレも王族はだいっきらいだ」
■オーギュスト > なにやらヒートアップしてきたようで、口調が変わっている。
が、オーギュストは気にしない。気になるようなら、腕力に訴える男である。
そのオーギュストが手を出さない。すなわち、この男の言葉には「真実味」がある。
「は、ちげぇねぇ。魔族ならまだブン殴って分からせられるが、地位の高い人間ってのは本当に厄介だからな」
砕けてきたのか遠慮がなくなる男。
相手の食べていたジャガイモが羨ましくなったのか、適当に蒸かして持ってこいと命じ。
「まだまだだな。
いいか、この商売は面子だ。お前がもっと強大な力を手に入れれば、もっとやりやすくなるだろうよ」
酔っ払っていようが関係なく。
持論を言いながら、酒の追加を持ってくるよう言いつけて。
■ナルラ > 「ああ、あいつらぶん殴って済むならそうしてえ、なんで政治力で殴りあうしかねえ」
そうして三本目の酒瓶の封をあける、最近王都で入手しにくくなった米酒である。
愛飲していたのだが、王都での販売所がいつの間にか潰れていたのである。
「おう、強大な力……ティルヒアの血を浴び、肉をはみ、神の光を浴びて
さらに魔王から勇者と呼ばれ、色々あったけど特に力ついた実感ないな。
ああ、今度また、龍に勝負をしに行こう、九頭龍山脈に住む真龍を知っているか?
あれは美しい女だが、この前勝負したのだが、傷をつけるので精一杯だったわ」
力と言われ、思いつくことを片っ端手を出しているが実感はないなと言い
「あと友人少ねえからな、オーギュスト卿、飲み友達でいいんで友人になってくれんか?」
たぶんこの辺りの言葉、あとで覚えてるかどうかわからない
追加注文されようが気にしないでじゃんじゃんいってほしい、今日の支払いはナルラ持ちだからだ
■オーギュスト > 「あ、友人?」
呆れて王族の男を見る。
こいつ、友人は選べって親に教わらなかったのか。
……王族だし、教わらなかったんだろうな。
「知るか、なりたきゃ勝手になれ。
俺はな、友達とか恋人とか、そういう面倒なもんは放っておくのが信条なんだ。
なりたきゃ勝手になれ」
ふんっと鼻を鳴らしつつ。
この男を、少し見直していた。
すくなくとも、オーギュストのような男の前で無防備な姿を晒す王族は、他に覚えがない。
■ナルラ > 「おう友人友人、チェスする友人と愛人が数名、あと婚約者くらいしかいねえ
オレはボッチじゃねえぞ!」
そう言って可笑しそうに笑う。
ナルラ自身、こういう醜態を見せる相手はまずいない
いないからこそこの酒の席が楽しいのである。
「なので今後、オーギュスとは俺を呼び捨てで呼んで構わねえぞ」
愉快そうにオーギュストのグラスに酒を注ぐ、貝の酒蒸しに手を伸ばせば、その汁を吸ってほっと一息漏らす。
■オーギュスト > 「ふん、言われなくともだよ、ナルラ」
男には遠慮しない。それがオーギュストである。
笑いつつナルラの杯に酒を注ぎ、自分も杯を煽る。
「おら、飲め。もっとな」
酒を飲みつつ良い気分になる。
元が低俗な人間なので、こういう酒の場は大の好みだ
■ナルラ > 「おう、まあ今後共よろしく頼むよオーギュスト」
酒が足らないなら追加をし、料理も食いたいものがあれば各々注文する
割りとお高いバーではあるが、この個室は場末の酒場のような風体になってきた
「おう、あと食いたいものあれば注文しな、あと花が欲しけりゃ手配もできるぞ」
そう言って、追加でチーズの盛り合わせを持ってこさせて
「ああ、俺が最近好んで使ってる新素材の装備品、第7師団で使わんか?
恐ろしいほど軽くて丈夫な武器と防具だ、この前フォンロークの三男坊にやった剣を無くされたがな。
代金は別に構わんよ、それを使って活躍してくれりゃ、宣伝になる」
とここでまた、ちょっと仕事の話に軽く戻ったりする。
■オーギュスト > 「ふん、よろしくされてやるよ。
まぁ、お前も簡単に退場すんじゃねぇぞ、ナルラ」
くくっと笑い酒を煽る。
呑み、喰いはするが、女は頼まない。
そういう席でない事くらいは承知しており。
「あぁ、新素材な……
いいぜ、俺んとこで試そうじゃないか。
魔族相手にゃ、いくら技術があっても足りん」
ふぅぅ、と大きく溜息をつき。
一応、色々と悩みはあるらしい
■ナルラ > 「まあ、退場はしたくねえな、惚れた女を残す野暮はしたくねえ」
そのまま何本か酒瓶がからになっていく。
ナルラ自身、アルコールの分解能力は高い、普段ならこう酔いはしない
ただ今日のこの空気、そして酒のペースが彼を酔わせている
「おう、黒鉛糸と輝石粉末焼結物質の複合素材でな
普通の板金鎧より丈夫な上に、布鎧のような軽さだ
あと剣も良い具合にしなるからな、切れ味も良い
それが付与術のかかっていない状態だ、付与術の術式を書き込む余裕さえある
色々面白いことができるぞ」
自身の発明品のことになると、楽しそうに饒舌に話している。
「なんだ、俺はそういう分野でも色々顔が利くぞ
何か技術などで困ったことでもあるのか?」
■オーギュスト > 「ふん、結婚したんだっけか?
よりにもよって一人の女に縛られるなんざ、物好きな!」
かっかっと笑いつつ酒を注いでやる。
口では嫌味を言いながらも、この男なりの祝福である。
「おう、まぁ技術的な事は知らん。
剣なんざ、斬れればそれでいい」
未も蓋も無い事だが、戦場の習いだ。
いかに多く、確実に斬れるか。戦場にあるのはそれだけだ。
「あぁ、魔導砲のメンテナンスでな。
さすがにあれは欠かすわけにゃいかん」
頭痛の種の一つである
■ナルラ > 「ああ、結婚してねえよ婚約だ、それに側室としての婚約な」
そのまま盃を受け楽しそうに笑う。
「大体カルネテルの男が一人で落ち着くわけないだろ?
うちの親父見てみろ、何人に手を出して何人兄弟作ってんだ」
そう先王の事を言えるのは、その血を受け継いでいる彼だからこそなのだろうが
「んーだから斬れる剣に、丈夫な装備品、戦場で確かなものをだ
それを追求して作った武具だ、満足できねえなら言ってくれりゃ
改良のしがいがあるわ」
魔導砲と聞けば、盃の手が止まる
「ああ、第7師団の秘密兵器な……あれ魔法銃の技術色々応用できるかもしれねえよな砲弾の飛距離とか、
あとメンテナンスが複雑なのは、使用している機構や魔法式が複雑化してる可能性もあるよな
実物見てみねえとわからん、一番はミリー先生に診てもらうのがいいだろうけど
あの人は気が向かないと動かないからな」
魔導装置関連であれば、師である第2師団の補佐の名が出てくる。
■オーギュスト > 「はっ、随分と面倒な事だな。
良い女は手にいれ、抱く。それでいいじゃねぇか」
アホらしい、と杯を干し。
婚約やら側室やらという思考は、男には無いようで。
「おう、何かあったら文句はいくらでも言ってやる。
――代わりに、文句がなけりゃ、うちの師団はお前に協力してやるよ」
それくらいの対価は当然だろうと、言い放ち。
「あれな。ティルヒアの攻城戦でも使ったが――
あと一歩、改良が欲しい所だ」
第二師団の補佐と聞けば、名前を記憶しておき
■ナルラ > 「んーだから九頭龍山脈の龍には再戦を挑まないとな、龍より強くならんと」
まあ、女を抱くには人それぞれ、オーギュストのような奔放さが
自分にあればなあと思いつつ。
「ああありがたい、なら武具と防具セットを週明けに用意しておく
文句も追加もあれば言ってくれ」
少し良い座間市が欲しいと、鶏のスープを注文して
「まあ、オレが見て判る部分なら協力はするぞ、そういう魔導装置を見るのは好きだからな。
魔導装置の解析と改良はオレの趣味のようなものだし」
魔導砲は前から興味のあった物、見せてもらえるなら歓迎だとも伝えて。
■オーギュスト > 「じゃあ、データはお前のとこに送っとく。
どうせ大工房に渡してるもんだしな」
ふぅ、と一息つくと。
勢いをつけて立ち上がり。
「おう、ナルラ。
お前が俺を友って呼びたいんなら、相応の結果を出してみろよ。
俺はお前が野心に任せて走る限り、友で居てやるよ」
もっとも、彼と己の野心がカチ合うならば。
その時は、剣をもって決着をつける事になるだろう。
「ま、有意義な呑みだったな」
くくっと楽しそうに笑うと。
彼はゆっくり部屋を出ようと。
■ナルラ > 「おう、楽しみにしている、改良し作品ができりゃ早々に送ってやるよ」
そう言って、テーブルも見れば、酒も食事もあらかた片付いており
「ああ、肝に命じておく……共に最期まで友であればいいな」
そう言って、鶏のスープに口をつけて
「また一緒に飲もう」
今日は楽しい酒だったと思い返しながら、立ち上がる相手を見送る
「途中転ぶなよ。」
一応このバーの中はともかく、外に出れば彼がここに入ったのを見たものがいるかもしれない。
軽く忠告を口にした。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 とあるバーの個室」からオーギュストさんが去りました。
■ナルラ > 軽く酔いを覚ました後、会計を済ませれば彼もまた帰路につく。
途中で何があったかは、また別の話で
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 とあるバーの個室」からナルラさんが去りました。