2016/05/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」に魔王レヴィアタンさんが現れました。
■魔王レヴィアタン > 路地を塞ぐように置いてあった木箱を退かし、緩やかな足取りで奥に進む。
散歩のような気安さで、灯りも満足にない夜の路地裏。
時折、薄汚れた布がふわっと浮き上がって細い隙間に潜り込む。動物か何かだろう。
「……ふぅ。収穫は見込めそうにないねぇ」
船で働く者を幾人か見繕うかと思って船を抜け出してきたが、成果は芳しくない。
そろそろ帰るか……と、踵を返そうとして見渡す。
人影は今の所――無さそうか。
■魔王レヴィアタン > 「ま、人間じゃなくたっていいんだけどさ」
言うと踵を鳴らしながら振り向き、元来た道を辿る。
反動で胸が揺れた。見る者もいないが。
「奴隷から適当に見つけるのも良しか……」
一人くらい減ってもどうということはあるまい。文句を言ってくる城の連中や部下はこの際無視だ。