2016/04/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 ナルラ別宅」にナルラさんが現れました。
ナルラ > 「さて、こんなものか」

宙に浮いた文字を眺めながらナルラが呟く、ここ数日行っていた調べ物の結果
それを自身の手で文字を書き、改めてそれを読むことで自身の中で3度の確認を行っている。

書物として残すかは保留している、証拠に残らない文字の保存方法として、最近よく利用している方法である。

瞬時に消せ、残す場合は紙に焼き付ける事もできる。
非常に便利なので、公開魔術にするか検討するか考察中である。


さて、調べ物というのはここ数ヶ月の王都の動き
細かな事件を時系列にまとめた物である、元々王都はきな臭い話は多いのだが、
半年前の動乱以降、それが余計に目につくような気がしてならないのだった

ナルラ > 王侯貴族の暗殺、これもまた珍しい話ではない。

ナルラ自身も約3年ほほど前、罪もない王侯貴族を手にかけている
あの“這い寄る混沌”に操られていたとはいえ、消せない罪である。

その忘れ形見の少女とも、昨年再開を果たしているその時は公衆の面前で辱めた。

「行方を探ってみるか」

そして第九師団の事も頭によぎる、調べ物をするにはやはり専門家に頼るのもいいが

「私自身が調査対象だからな……」

こちらもまた、接触してきた調査員を辱めた、男を無理矢理に女の姿にしてだ。

「まったく、いろいろしてきたものだな」

思わず苦笑いを浮かべる。

ナルラ > そういえばチェーンブレイカーの方はどうだろうか?
名前は出してはいないが、資金提供や隠れた支援を行っている。
ティルヒアの地からマグメールまで運んだ、あの妾の少女は元気だろうか。

「九頭龍山脈近くに拠点があるのであったな」

一度様子を見に行かねばならん、九頭龍山脈といえば大事な用事がある。

「腕試しを兼ねて、今一度口説きにいかねばならんな」

美しい真龍の少女を思い浮かべる、あれから様々な経験を繰り返してきた
彼女と戦うための装備も整えて来た、腕試しをするにも頃合いだろう。

「九頭龍山脈は北方帝国も狙っている場所……マグメールとしては死守せねばならんな」

一応シェンヤンにも複製体を何人か送り込んでいる、情報で遅れることはないがさて……
ティルヒア動乱の際は、“這い寄る混沌”の見せた幻視があったので予兆はできた
だが今は、その駒でなくなった自分は、以前のような強い予兆や幻視を見せられることはないだろう。

「さて」

軽く眉間に皺をよせながら、ゆっくりと椅子に腰掛け、再び文字を見上げていた。

ナルラ > 「さて」

手を振ると文字は瞬時に消え

「少し外の空気に当たってくるか」

そう行って静かに立ち上がれば、そのまま屋敷をあとにした

ご案内:「王都マグメール 富裕地区 ナルラ別宅」からナルラさんが去りました。