王都マグメールの王城近くに存在する富裕層が多く住む地区。
基本的な住民は貴族や資産家などになる。
豪奢な邸宅や劇場、音楽堂など文化的な施設が多い。
中には、アングラで悪趣味な施設やクラブも存在する。
見世物などにされる奴隷などは少なくない。
貧民地区や平民地区に比べれば治安はさらに良い。
しかしここも全て安全というわけではない。
金持ちほど人に言えない趣味を持っていることは多い。
ここに住む人間は特権階級が多い。
権力を持つ者が何か無法なことをしたとしても、もみ消されたり、衛兵たちも見なかったことにすることがあるだろう。
※富裕地区です。様々なシチュエーションや施設でお遊びください。
ご自身で考えた施設や、貴族の邸宅内などでもOKです。
●この部屋には固定パスワードが設定されています。
参加者(0):ROM(1)
Time:05:05:22 更新
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/料理店」からトロさんが去りました。
■トロ > 貴族の邸宅が立ち並ぶ富裕地区には不釣り合いな、こじんまりとした建物がある。
こじんまり、と言っても平民地区ならば大きな酒場ほどの広さだ。
建物内の扉をいくつか抜けた先の部屋。円を描くように長椅子が6つ並べられている。同じ数だけ、小さな円を描く小さなテーブル達。
赤い服を纏った女は柔らかい長椅子に横たわり、枕を肘掛のようにして正面のテーブルに置かれたグラスを手に取った。
王国の南方、ロムルス地方ではこのように横たわって食事をするのだとか。
異なる点は長椅子と便宜上呼んだそれの大きさや素材が、この国ではベッドと称するものである、というところか。
こく、こくと喉を鳴らしてグラスを空にした女は目の焦点があっていないようだが、酩酊している様子はない。
女の後方に控えていた召使と思しき人間は一礼すると、グラスに酒精を注ぐ。
女――トロは退屈そうにしながら扉へと視線を向けた。
「……このままではまた、自家発電をしないといけませんね」
ご案内:「王都マグメール 富裕地区/料理店」にトロさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 薔薇園」からレディ・レッドさんが去りました。
■レディ・レッド > 王都マグメール 富裕地区
真夜中の薔薇園の月は、やや膨らんだ三日月
川べりで浮かぶ船のような幅を見上げながら、夜の生き物であるドラキュリーナは薔薇園の石畳みの路
カツ コツ カツ 、とヒールの踵が鳴らす音が、存在を知らせるような傲慢な機婦人とは違う
月を邪魔しないように、静々としたもので触れた程度の音で立てる。
両の手は胸下 レースのストールが両腕を潜り、手元で手繰られたそれのまま
銀色の髪 赤い瞳 白い肌 口元から覗く鬼の歯ですら月明りを吸うように映す。
「好い夜だ。」
薔薇の甘い香り 静けさばかりが目立つシンとした娯楽性のない薔薇園
昼の鑑賞とは違い、夜は求めるべきものが薄い庭園内 一人で歩く静かな月夜は笑みを浮かばせる。
馬車も供連れもいない 貴婦人が一人、夜の薔薇園で出歩く行為。
危険性を含めれば褒めれたものでもないものの、静かな夜でも、危険な夜でも
彼女の種で言えば楽しめるだろうか
同種の知人がもし、いたとしたら 自身も訪れていればよかったと笑っていたかもしれない。
「テラスからもこんな一面が覗ければいいのに。
酒も刺激もないと、物足りないな。」
吐息交じりの女の声 中性的な口調ではやや浮く印象。
薔薇を繋げたループが連なる石畳の路に差し掛かりながら、薔薇の甘い香り降りてくるのを感じ取る。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区 薔薇園」にレディ・レッドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からレベリオさんが去りました。
■レベリオ > 街灯の下を歩く足音のない足取り。
それが闇色に溶け込むまではそれほど時間はかからなかっただろう。
■レベリオ > その貴族の邸宅を後にした時には、既に深夜を回っていた。
まだ話したりないという風情の老貴族に失礼にならない程度に挨拶をし、屋敷を出る。
いくら隠居している――ということになっていても、断り切れない誘いはある。
むしろ、隠居の身であるからこそ、定期的な招待は断らないようにしていた。
爪や牙で引き裂く以外にも、人のつながりというのは力だ。
それを望むと、望まざると。
「――話が長いものだな。ご老人は。」
独りごちながら、自分の邸宅に向けての路を歩く。
魔力で稼働する街灯があるが故に、灯りは必要ないのは助かる。
ランタンを持って歩くのは好きではない。
闇夜だろうとなんだろうと、見通せる目を持っているのならば尚更。
それにしても――と、先程まで参加していた“読書会”と称する自慢話の集まりを思い出す。
結局のところ、ホストである老貴族をおだてる会。
振る舞われる酒に酔う振りしかできない者ならば、尚更。
だから、一度、吐息を吐き出す。
次回の誘いが来たら、なんという口実で断ろうか、などと益体のない思考。
それだけを共に、たった独り、深夜の富裕地区を平民地区の方へ向けて歩いて。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にレベリオさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からカーレルさんが去りました。
■カーレル > 平民たちで賑わう界隈との境界のあたりまで来る頃には煙草も短くなり
吸い殻をしまい軽く伸びをすれば、明日からの仕事に思いを馳せつつ、雑踏へ消えていくのであった―――
■カーレル > 富裕層の社交場も多い地区
依頼人との面通しの場所が悪趣味な酒場であったから依頼を断ろうかと一瞬戸惑いもしたが、
得てしてこういう依頼主の報酬は良い…一も二も無く、依頼を受けて、早々に酒場を後にした
歩きながら明日からの仕事の段取りをぼんやりと考えていたのがいけなかったか、
随分と急ぐ様子の馬車に轢かれそうになってあわや、という所でかわし、
顔を上げた時には馬車は何事もなかったかのように走りすぎていってしまった
貴族趣味の豪奢な馬車に描かれた家紋の意匠だけははっきりと見えたから、
朝までそれを覚えていたのであれば悪評の一つも流してやらねばなるまい、と思ったりした
「―――王家の筋なら見なかったことにしよ」
これ以上は王家と揉めたくないので
やれやれ、と姿勢を正して衣服のホコリをはたき落とせば紙巻きの煙草を取り出し火を灯す
今度こそ馬車に撥ねられては困るので、少々道の端っこに寄るようにしつつ、
煙草をふかしながら歩き始めた。日中の汗が吹き出るような熱も今は和らぎ、
夜風は行くぶんか涼しく立ち上る紫煙も夜風を受けて闇に消えて溶け込んでいく
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」にカーレルさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 富裕地区」からラディエルさんが去りました。