2023/07/17 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──ふーぅ、いい湯だったぜぃ……」

ある日の温泉旅籠、その客室の一つに現在の部屋の主である金髪の男がのんびりと戻ってくる。
湯上がりらしく湯気をまとい、首にはタオルを引っ掛けて。
下手くそな口笛なども奏でながら、なんの気無しに襖を開け──その向こうに見えた光景に
男は思わず目を丸めた。

「……おいィ?」

そこには敷きっぱなしの布団があるのだが、何故かその上で眠る人影──それも女性──があった。
男の様子から、男自身が連れ込んだ訳ではない模様。
客室に他の客が侵入する、なんて出来事はこの旅籠では珍しくもないが、
よりによって自分の部屋に、女性の侵入者がやってくるとは。
そう思いつつも、退屈を凌げそうな状況に男の顔には楽しげな笑みが浮かんでいた。

「まああうっかり部屋を間違えただけのおマヌケさん、という可能性もあるが……
とりあえず話を聞いてみるかねぇ。おーい?」

そう言いながらおもむろに布団のそばに屈み込み、その肩に触れて声をかけながら
軽く揺すって反応を見てみる。
それで目を覚ますなら予定通り話をすることになるだろうし、直ぐに目を覚まさないのなら──
相応の行動を取らせてもらおう、などと考えながら。

エレイ > その後何があったかは、当人たちだけが知ることで──
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエルビー・カルネテルさんが現れました。
エルビー・カルネテル > 水遊場に行こうと思ったけど、人がいっぱいいそうな気がしたので急遽九頭竜にやってきた。
時間帯が良かったのか、今日の九頭竜は客足もまばらで。

余は鼻歌を歌いながら浴場へ。

「おぉぉ~~! 誰もおらんではないか。」

九頭竜は複数風呂があるのか、先客が居ても別の場所にいたりなどはよくあることらしい。
余は一人占め状態の露天風呂入り、上機嫌。

…いっておくが、ちゃんとかかり湯をしているし。風呂の中で泳いだりもしないぞ?

エルビー・カルネテル > 「お!?」

この九頭竜は割と頻繁に内装が変わったりするのだが。
今日は何とも珍しい物が置かれている。

「これは、壺か?」

余は広い浴槽から出ると、人が1~2人ほど入れそうな広さの壺を見つけた。
中には並々と湯が張られており、小さい看板に壺湯と書かれている。
余は早速壺湯に入り、両足を壺の上に載せた。

「おぉ~~~、これは最高だな。」

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエルビー・カルネテルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にブルローネさんが現れました。
ブルローネ > フラフラとあちらこちら、遊び歩く褐色肌に黒いツインテールの少女。
生意気そうな金と赤の交じり合うような双眸が黒い子猫を連想させるよな起伏の薄い小柄な身体。
露出の多い黒いドレスは、異国情緒溢れるこの旅籠には少し不釣り合いかもしれない。
そんなのはブルローネにとってどうでもいいこと。
だってブルローネは行きたいところに行くし、したいことをするし、着たい服を着る。

「ふぅん。王都でも有名な旅籠って聞いてたけど、ほんとにやらしい仕掛けがいっぱいね」

力のつよ~~~い吸血鬼────の分体であるブルローネにも、この旅籠の仕掛けはちょっとわからない。
人の欲望を多いに発露させるための場所?
一体この旅籠を作った人は何を考えているのかしら。
温泉というのは興味があるのでやってきたけど、一体どこへ行けばいいのかと首を傾げるばかり。
どうやら迷子になっている。認めないけど。ぜっっったい認めないけど。
ローネは別に迷子じゃないもん、散歩してるだけだし? 散策してるだけだし? みたいな顔をして、館内を歩いている。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 旅籠旅館に似付かわしくない格好の少女とは対照的に、
吉原つなぎの浴衣に手拭いを肩に掛けて、手には黄色のつるつるとした感触の桶と、
何とも、此の場に馴染み過ぎている出で立ちで廊下を歩いてくるのは中年の男。
ご機嫌な調子で鼻歌なぞを歌いながら、温泉へと足を向ける途中、
廊下で行ったり来たりを繰り返している少女の姿に気付けば双眸を瞬かせ。

「よぉ、お嬢ちゃん。この旅籠は初めてかい?
 温泉に浸かるならば、一緒に混浴なんてどうだ」

ご機嫌なノリの儘、初対面の相手に気楽に声を掛けて見せる。
真っ当な相手ならば、即座にNOとつれない返事をされてもおかしくない。
口端を持ち上げて、にぃ、と嗤いながら軽い調子でそんな誘いを口にして。

ブルローネ > 「ん~?」

ブルローネにご機嫌に声をかけてきたのは人間のおじさんだった。
頭一つ分は大きい上背を見上げて、ぼさぼさの黒髪に目立つ頬の傷、どうにもぱっとしない冴えない印象。
薄着の浴衣から覗く肌はまあまあ鍛えられてるみたいだけど?
それでも人間というだけで下にみがちなブルローネはふん、と生意気そうに笑って腰に手を当てる。

「なぁにおじさん、おじさんよりずっとちっちゃくて若い女の子と一緒にお風呂入りたいなんて、変態さんなの?」

こんよくくらいは知ってる。男も女も一緒に入れるオフロのことだ。
見た感じ貧相だし、口端を上げて笑ういやらしい様子がもう下心丸出しって感じ。

「あいにくとローネはおじさんみたいな人と一緒にお風呂に入るよーな安い女じゃないのよ。どーしてもっていうなら、考えてあげなくもないけど?」

どこからそんな自信が湧いてくるのかっていうくらいに舐め切った生意気な態度。
軽く首を傾げて見上げながら、ふふん、と偉そうに小ぶりな胸を張ってみせる。

トーラス > 下手をすれば親子ほどに年齢差のあるだろう中年と少女。
断られるのは、勿論、想定内の事であり、
不審がられたり、拒絶されたりも、考え得る反応だっただろう。
だが、明らかに大人に対して舐めたような生意気な態度に、
片眉を上げると、改めて少女の貌から慎ましい身体付きを眺め。

「ははっ、こいつは手厳しいなぁ。
 確かに君みたいなちっちゃい子と一緒に風呂に入りたいなんてのは変態おじさんかも知れないな。
 でもな、気を付けた方が良いぞ。世の中にはこわーい変態おじさんもいるんだからね。ローネちゃん?」

小振りな胸を張りながら威張るような少女に顔を近付けると、双眸を細め。
肩に掛けていた手拭いを両手で掴めば、其の侭、少女の口に猿轡を噛ませるように押し付け、
声を出せぬようにと頭の背後で縛り付けてしまおうとする。
相手が助けを呼んだり、騒いだりできないようにする事が叶ったならば、
その小柄で華奢な身体を小脇に抱えて、鍵の掛かる個室風呂へと連れ込んでしまおうと試みて――――。

ブルローネ > 「ふん、脅したって別にちっとも怖くなんてない─────むぐうっ!?」

顔を近づけてくるおじさんを見上げながら脅したって無駄無駄というような顔をしていたブルローネの口に手拭を噛ませられてビックリして目を瞠った。
あまりにも唐突で掴んで離そうとした時にはもう頭の後ろできつく結ばれて、ひょいと軽々と抱きかかえられる。
両手両足をばたつかせながら「むぐぐぐ~~~っ!!」と抗議するような声は、そのまま個室の中へと消えていった────。

ブルローネ > 【移動します】
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からブルローネさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からトーラスさんが去りました。