2023/06/28 のログ
サウロ > (ラウンジを目指していれば、気づけば自室のある廊下に繋がっていた。
 相変わらず複雑怪奇な宿だなとしみじみと思いながら、部屋に入っていった。)

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からサウロさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」に刀鬼 紫沙希さんが現れました。
刀鬼 紫沙希 > 九頭竜の温泉に一人の鬼が現れる。
鬼の名は紫沙希と言う。
異国からやってきた鬼の為、オーガなどとは違い社会性がある。
事実、紫沙希一家と言う組織を率いている。

「久しぶりに戻ってきたが、こっちの風呂も相変わらず最高だな。」

鬼は自国の雰囲気を思わせる温泉につかり、全身を弛緩させる。
日頃はキツイ顔をするときもある鬼だが、湯の中では緩んでしまう。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にピーターさんが現れました。
ピーター >  
先客の居る温泉の床をぺたぺたと、素足で歩く音が響く。
音の主はと見れば、小生意気そうな顔立ちの金髪碧眼の少年がひとり。
冒険者稼業をしているピーターと名乗る半妖精である。

「ふっふふーん、こんな立派な風呂までついてラッキーだったな~」

先日賭場で大勝ちし、身包み剥いだ相手から巻き上げたのが九頭龍の宿泊券。
何やら様々な噂の坩堝と化している宿に来る機会を得られたのだからと喜び勇んで参じた次第である。

ちなみにチェックイン時は青年姿。
今こうして子供姿で居るのは、消費魔力の節約と子供姿の方が何かと警戒され難いからである。

豪勢な造りの温泉を物珍しそうに眺め、その所為か湯の中に先客が居る事にはまだ気づいていない。

刀鬼 紫沙希 > 鬼は耳がよく、荒事を稼業としてるだけあって人の出入りには敏感である。
足音の大きさから小柄な人物が一人で入って来たと気づいていた。
たまに気の荒い連中が来ることもあるが、この温泉は基本的に良客揃いだ。

どうやら入ってきたのは少年の様だ。
金髪碧眼でマグメールでも人目をひくような整った風貌。

温泉の景色を楽しそうに眺めている様子を、鬼は湯の中から静かに見守っていた。
ちなみに鬼の故郷では混浴はよくあること。
なので男の子が入ってきたことにはそれほど驚かない。

ピーター >  
先客がこちらに気付いているとも露知らず、興味深そうに温泉を見回したままぺたぺたと湯船へと近づいていく。
好奇心に突き動かされながら歩いている所為か、足元も前方も共に不注意状態。
ついでに浮足立っているとなれば、危険度は容易く振り切れて。

「あっ……みぎゃぷ!?」

濡れた床で足を滑らせた挙句、踏み止まろうとして湯船の縁に足を取られてお湯へと盛大に倒れ込んだ。
完全に不意を打たれた事を表す様な悲鳴の直後、盛大な水音と水しぶきを上げる。
幸い怪我は無いけれど、あまりにも恥ずかしい出来事にお湯の中から中々顔を上げることが出来なかった。

刀鬼 紫沙希 > 完全に注意が散漫してる様子の少年だったが、濡れた足元で滑って派手に転ぶ。
おまけに転んだ勢いで湯の中にしぶきが上がった。

鬼は苦笑しつつも少年の元へ近づき、両手で抱え込むようにして引き上げる。

「おいおい、大丈夫か?」

浴槽の端に座らせると、隅に置いていた手ぬぐいで顔を拭い、耳の中に入ったであろう湯をふき取った。

「温泉は初めてか? 転びやすくなってるから次からは気を付けるんだぞ。」

ピーター >  
温泉という非日常感に浮かれていた自分を呪いたい。
転んだ直後のピーターは、いっそこのままお湯になれないかと半ば本気で考えていた。
自分の失態を文字通り水に流してしまえれば、目撃者も居ないしちんけなプライドも保たれると本気で思い始めるより早く。

「………!?」

こちらに近づく気配に、初めてこの場に自分以外の入浴客が居た事を知る。
ちんけなプライド、木っ端みじんである。穴があったら入りたい、と本気で赤面しつつ引き上げられて。

「あ、ありがとうござい……」

心配の声を掛けてくれた上に、顔や耳まで拭いて貰って羞恥心は最高潮。
しかし赤面したまま目を開ければ、目の前に居たのは妙齢の女性だった。
目のやり場に少々困りながらも、気を付けろとの忠告に素直にコクコクと頷きを返す。

刀鬼 紫沙希 > この国の人間からすると温泉は珍しいだろう。
だからはしゃぐことも鬼にとっては驚く程でもなかった。
なので一応注意は促すが、怒気などはまるでなく。
なんというか、見ず知らずの少年の存在を面白がっている。

鬼を意識してるのか、視線が泳いでいるように感じた。

「まあ、温泉と言うのは面白い物だからな。
おまけにここは色んな湯が合って評判だ。
君が興奮してしまうのも仕方がない。」

鬼は双眸を細めると、少年の頭を優しく撫でる。
それから徳利とお猪口を取り出し、傾ける。

「君は一人で来たのか?
ここに来るのは結構奮発しただろう。」

ピーター >  
「あ、あぅあぅ……」

相手のフォローから、自分の醜態の一部始終を見られてしまっていた事を改めて認識すればまともな返答が出来る筈もなく。
怒気は感じず、むしろ興味を向けられている気配を感じてはいるものの、言葉に窮して口をぱくぱくと開閉させる。
頭を撫でられれば、ようやく少し落ち着きを取り戻して。

「う、うん。ひとり。
 温泉ってどんなものか、ちょっと興味があって……」

徳利と猪口を取り出し一杯始めようとしている鬼を改めて見遣る。
猪口を持つ手から始まり、すらりとした腕を辿って首筋や肩から、大きめの胸元へと視線が流れていく。
中々の美人では、と先の自分の醜態を脇に追いやりつつ。内心ではちょっとだけ興奮が顔を出すピーターだった。

刀鬼 紫沙希 > 「おいおい、反応が面白いな。
泳いだりしてたわけじゃないんだし、そう気にするなよ。」

落ち着く様子に一人で納得する鬼。
どうやら羞恥で頭の中がいっぱいの様子。
子供らしい反応を見られたのでなんだか楽しんでいる。

「ほう。 一人で来るとは勇気があるな。
ここはこの街でも人気の施設でな。
俺はこうして入りながら酒を飲むのが好きなんだ。」

鬼は一瞬飲ませてあげようかと思うが、流石に子供過ぎると留まる。
だが、飲んでいる間に視線をどうしても感じてしまう。

「なあ少年。
さっきから俺の身体を見過ぎではないか?
生憎だが、俺は君が思っているようなモノではないぞ?」

鬼は口元に笑みを浮かべながら視線を向ける。
少年は気づいていないかもしれないが、鬼の下腹部には立派な一物が生えているのだ。

ピーター >  
「うぅ……出来れば、さっきのは忘れて欲しいな……」

泳いでいて怒られたならまだ救いがあった。
バツが悪そうに視線を逸らし、横目でちらりと窺うように視線を向ける。
何だか楽しまれてる気がして、ちょっとだけ納得がいかない。

「へえ、お酒……お風呂の中で飲むんだ
 のぼせちゃったりしないの?大丈夫?」

血行が良くなり過ぎるのでは、と仄かに漂うアルコールの匂いに首を傾げる。
並の子供であれば飲酒はご法度だが、生憎ピーターはこの姿のままでも飲酒が出来る。
ただ、今の通りに相手が難色を示すことが多い。

「えっ?
 あ、ご、ごめんなさい……その、キレイだったからつい……
 嫌な思いさせちゃいました……?」

言及されればハッとなって視線を鬼の顔へと向ける。
相手は微かに笑みを浮かべている様だが、気分を害してはいないかと不安げな表情を浮かべ。
なお下半身にまで視線を向ける様な露骨な事はしなかったため、一物には気付いた様子はない。

刀鬼 紫沙希 > 「すまんが俺は記憶力は良い方でな。
忘れることはないが、人には言わねえから安心してくれ。」

視線を逸らす様子にくくっと笑いが込み上げる。
これも温泉ならではの出来事と言えようか。
少年には悪いが、鬼の表情はずっと楽しそうである。

「そうだな、こういった事をしょっちゅうしても問題ない位には酒に強いな。
なんだ、飲める口なのか?」

この国では見た目と実年齢が一致しない事が多い。
この少年もその一人なのだろうと思った鬼。
飲み干して空になったお猪口に酒を注ぐと、少年に突き出す。
ちなみに中は清酒。 度数は比較的低めで、すっきりと飲みやすい味だ。

「いいや~、そんことはないぞ?」

鬼はにやけた表情を見せると、両足を広げて見せる。
一般的な男性のソレと比較しても相当大きな一物。
今はだらしなくぶら下がっているが、大きくなった時の姿は容易に想像がつくだろう。

「俺は純粋な女じゃなくてな。
君こそ、嫌な気分しないかと気になって聞いたところだ。」

ピーター >  
「うぅ~……
 約束だよ、絶対誰にも言わないでね?」

言われたところで相手は初対面、共通の知人など居るはずも無いが恥ずかしいものは恥ずかしい。
ぷぅ、と不満顔になってから念を押すように他言無用を約束させようとするピーター。

「そうなんだ。お酒強いんだ……
 あ、ええと……えへへ、良いの?」

差し出されれば断る理由も特にない。
清酒の注がれた猪口を受け取ると、両手で持ってくいっと一息に飲み干す。
喉の奥から胃に掛けて、カッと熱くなる感覚に少しばかり目を細め、美味しいね、と笑いながら猪口を返却した。

「そんなことはないって……ちょ、ちょちょ、ちょっと!?」

意味深な言い方に引っ掛かりを覚え、訝しげな視線を鬼へと向ける。
不敵な笑みを浮かべた鬼が足を開けば、戸惑いの言葉とは裏腹に視線は吸い寄せられるように股間へと向けられて。
だらりとしていながらも立派な男根を目の当たりにし、目を瞠った。

「え、あ、そうだったんだ……
 んんっ、でもでも、気にしないよ?そういう人も居る、ってだけのことだもん」

僕のよりおっきー、なんて笑いながら子供らしい笑みを鬼へと向ける。

刀鬼 紫沙希 > 「分かった分かった、約束だ。」

膨れ面が見てて面白かった様子。
鬼は身を乗り出すと、少年の頭を撫でまわし、頬を撫でた。
少年の肌は柔らかい。 触れると心地よかった。

「ああ、俺みたいな鬼はだいたい酒に強い物だ。
それより酒は平気そうだな。
そっちこそ、本当は強かったりするのか?」

空になったお猪口を受け取り、酒を注ぐ。
まるで水でも飲むかのように酒を飲んでいると、徳利が空になる。
鬼は手持ちぶたさになり、浴場の縁に凭れ掛かった。

両脚を広げると、少年の視線が突き刺さる。
ふたなりちんぽは珍しいのか、食い入るように見られて。
反応した一物が震えてしまう。

「ほほう、心の広い少年だな。
俺の名は紫沙希。
そっちはなんていうんだ?」


いよいよ少年に興味を持った鬼。
僅かに紅潮した顔を向け、じっと少年を眺めていた。

ピーター >  
「絶対の絶対だよ……わわっ」

尚も念を押そうとしたが、鬼が身を乗り出せばたじろぐ。
濡れた金髪を撫で回され、そのまま頬に触れられれば。
やや緊張したような、照れた様な、エメラルド色の瞳が真っ直ぐに鬼へと向けられる。

「鬼って、ゴブリンとか、オーガみたいな……?違うよね?
 まあ、ちょっとは飲めるよ。今のみたいなお酒はあんまり慣れてないけど。
 ……えへへ、強いか弱いかは分かんない、かな」

少なくとも下戸ではない。それは子供の姿でも、大人の姿でも同様だ。
それでも鬼が今やっていた様に、風呂の中でまでまるで水でも飲むかのように飲酒は出来ない。
実のところ、一杯だけでも結構な酔いの回りを感じている。
その酔いの所為もあってか、くつろぐように縁に凭れ掛かる鬼の胸元へ再び視線が引き寄せられて。

ふたなり、というものが珍しいという認識はない。
ピーターを育てた妖精という種族は様々な容姿が存在する為だ。
ついでに言ってしまえば上半身が女性らしくあれば十二分に興奮は出来るのである。

「ふふ、そんな事ないって。
 紫紗希さんだね、僕はピーター。
 冒険者をしたりしてるんだ。よろしくね?」

じっと眺められてもニコニコと笑みを浮かべたまま。
名乗った鬼に自分も名乗り返して、新たな出会いを素直に喜んでいた。

刀鬼 紫沙希 > 「ああ、絶対だな。
それはそうと、随分と綺麗な目をしてるじゃないか。」

少年の瞳は鬼が知る所の翡翠のような色。
透明度の高い瞳をまじまじと見つめてしまう。
こっちの街は色んな相手がいるので刺激的だ。

「こっちではその手の類が有名だな。
だが俺の種族はそいつらよりは話ができる方だぞ。

そうかそうか。
それなら俺の部屋でもっと酒を飲むか?
このままずっと風呂に入っているとそのうち逆上せそうだしな。」

一杯だけでそこそこ酒が回ったようだ。
相変わらず向けられる視線に苦笑を浮かべる。
どうやらふたなり相手でも大丈夫なようだ。
ただ、この鬼は少年相手でもいざとなれば劣情を向ける方であるが。

「ピーターか、宜しくな。
俺はそうだな…貿易商とか色々やってる感じだな。」

一瞬言葉に詰まる鬼。
貿易商だけではなく、言いにくい商売もあったりするのだが。
少年の笑みにつられ、鬼も柔和な表情を見せる。

ピーター >  
「そぉ?
 あんまり目の事は褒められた事ないから、ちょっと恥ずかしい……」

鬼の青い瞳と見つめ合って、恥ずかしそうに目を逸らした。
ちょっとドキッとするね、と照れてはにかみながらも笑う。

「ふぅん、じゃあ今の姿も仮の姿……とかそんな感じなの?
 人間に化けて生活してるとかー、まあ、違うっぽいけど。

 えっ、お部屋で?
 うーん……戻ってもひとりだし、良いよ。
 でもな~、ちょっと名残惜しい気もするな~なんて」

何が、と問われれば勿論湯浴み中の鬼の姿が名残惜しいと答えるだろう。
一物があるとはいえ、それ以外は紛れもなく女性の姿だ。目の保養になるのは違いないのだから。
むしろ一物を晒された事で遠慮が無くなったようにも思える事だろうか。

「ふぅん、貿易商に……色々、かあ。
 まあ何してても紫沙希さんは紫沙希さんだし、仲良くしてくれたら嬉しいなあ」

たとえ堅気の商売をしていなくとも、知り合いは多いに越した事は無い。
そもそも冒険者だって真っ当な職業かと言われてしまうと答えに困るものだし。

刀鬼 紫沙希 > 「俺からすると割と珍しい色をしているからな。
あまり言われた事がないのか。
ま、この辺りは綺麗なのが多いな。」

花の都と言う言葉が似合う場所だと思いつつ、目を逸らす少年の頭を撫でていた。
はにかむ様子も愛らしい。

「あまり目立たないが、髪の中に小さい角が生えているんだ。
だから別に化けているとかではないな。

なんだ、せっかくだし飯でも奢ってやろうと思ったのだがな。
もっと風呂に使っていたいのなら別に構わねえぞ。」

まさか自分の姿を見られなくなるのが理由とは思い至らず。
なんとなく少年を自分の膝の上に座らせようと。
互いに最初よりも距離感が縮まっているようだ。

「そうだな、俺も仲良くやっていきてえな。
で、ピーターは一人で仕事をしてるのか?
冒険者ってのはだいたいつるんで仕事をするって思ってたがな。」

ピーター >  
「そうなんだ?へぇ、緑色の瞳は珍しいんだ……
 青色も素敵だと思うけどね」

ふふふ、と撫でられながら擽ったそうに首を縮こませる。
愛らしいとまで思われているとはさっぱり気づいてはいないけれども。

「へえ~、角もあるんだー?
 そっかそっか、色んな種族の人が居るなあ……

 え、ご飯?それならそうと言ってよ~、ご飯食べたーい
 お風呂はまた後でも来れるし、ご飯の奢りには勝てないって」

色気も食い気も。ピーターが手に入れた宿泊券は宿泊のみで、食事については自己負担となっていた。
だからタダ飯が食べられる機会があるなら乗っておきたい、と目の色を変える。
そんな反応をしているうちに、軽々と自分が座る場所を移されて。
ちょこん、と鬼の膝の上に座り、わくわくを隠しきれない様子で見ていた。

「うん?ああ、依頼の時?
 ひとりはあんまりさせて貰えないかなあ、誰かとパーティ組んでる事が多いよ。
 時々はぐれちゃうんだけどね。」

刀鬼 紫沙希 > 「そう言ってくれるか、それは嬉しいな。」

縮まった首筋に指を走らせる鬼。
少年らしい体つきがとても可愛らしい。
風呂の中と言うこともあるが、鬼は元々箍が外れている。

「ここは確かに色んな種族がいるな。
ピーターも実は人間じゃなかったりしてな。」

膝の上に座らせたピーターを触ったまま、軽く口にする。
まさか本当に人ではないとは思っても居なかったが。

「じゃあ飯にするか?
といってもこういう所だからハンバーグが出るとは限らねえぞ。」

食事の誘惑であっさり意見を変える少年。
鬼は多少驚かされるが、それならそれでと湯の外へ連れて行くだろうか。

「なるほどな、依頼の時だけ組むわけか。
それなら連携とか大変そうだな。
たまに仕事で冒険者を使う時があるが、まあ仲が悪かったりするな。」

どこも一緒かと、笑いが込み上げる。
少年が望めば、部屋へと向かうだろうか。

刀鬼 紫沙希 > (部屋移動)
ご案内:「九頭龍の水浴び場」から刀鬼 紫沙希さんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からピーターさんが去りました。