2023/01/23 のログ
コルボ > 「バーロゥ、お互い挿す側だから縄張り踏んでねえんだろうが。
 お互いのケツ使うのはなしだナシ。
 お前だって寄生されてからはチンポよりなんだろ? だったら突っこむ側でもっと良い穴使えばいいじゃねえか」

 なにこだわってんだか、と笑いながら頭を洗いつつ。

「まー、パンナの押しならそだけどなー。
 ……ん? あんな子? え、ちょっとまって 俺お前みたいに耳が香料を分けてくんねえんだから」

 自分と違って髪を香料で洗っても、耳が左右に掻き分けて視界を確保してくれるパンナと違うのだと、
 ひとしきり洗ってから、パンナに肘をつかれた方向を見やって、しばしぱちくりと瞬きして。

「ああニーアか。お前もこっちきてたのか。

 ニーア、こいつぁパンナ。エロい体でチンポもついてるけど腕利きのオフェンスだ。
 ニーアなら冒険者雇う必要ないんだろうけど、そういう時が来たら、
 並の奴ダースで雇うよりパンナ雇え。こいつオフェンスからスカウトから的確な撤退判断から全部こなすプロ中のプロだから」

 手招きして呼び寄せて、同僚を紹介する。
 その後にパンナを見て。

「パンナ、こいつはアイバーニア。自称ハイエルフだけど実際は上、俺等がドラゴンとエンシェントドラゴン区別すぐらいのアレ」

 爆弾を投げ込む。

「図書館の歴史書コーナーあるじゃん? あれの奥の方から三割くらい見てみ?
 こいつの名前出てくるから。本物です。本当に、俺が保証する。
 嘘だったら向こう三年間お前の飯代全部出す」

 更に爆弾を投げ込む。

「あとこういうそっけない態度だけどエロに興味津々。
 そっけないけどエロい時はすごい可愛くなる。
 古代の伝説だけど、すごい可愛いハイエルフです。少し話したら伝説とかどうでもよくなるぐらい良い奴。」

 最後にパンナと自分双方にとって一番大事なことを端的に話す。

「んでニーア、こっちの温泉どうよ。大昔に来た時ってこういう公共の入浴施設ってあったのか?」

 などと世間話のように話題を投げ込んでくる

アイバーニア > 「ひどいめに合うんだってさ?……どうなのゲスやろ……」

(からかおうとしたら畳み掛けるように、パンナと呼ばれる女性に自己紹介をされてしまった。本来あんまり教えたくない話題をペラペラと喋られた。それはまぁゆるそう。けど、エロいだのエロいとき話しだのを話されて顔がヒクッと引きつって、そのあとの可愛いにどんな顔をしたらいいかわからずに)


「……えっと、パンナって言った?……嘘だから三年間ご飯奢ってもらって……」

(お湯の温度以外の原因で真っ赤になった引きつった笑顔でパンナの肩を叩けば、親指でコルボを指差し、下品に首切りポーズをしてから湯船に浸かる。頭の上で舞っていた風は、髪をお団子にまとめると静かにやんで)

「温泉自体は昔からあって、そこに街ができたって感じかな……温かいお湯で身体を洗うと全体的に清潔になって病気が減るわけだし。近場に住むのが合理的、この街がどっちが先かまでは知らないけど、温泉がアレば人で賑わう……」

(と、つい結構昔を知っている口ぶりをしてしまう)

パンナ > 悪名高い悪馴染みに警戒心もなく近づいて来る時点で、おそらくは
何らかの接点があったのだろうが、聞いてみれば想像以上の話で

「……マジか?」

そんな怪訝そうな返事を何度も、男の饒舌ぶりに耳を垂らしながら
半信半疑でとりあえず聞き続ける。

ドラゴンとエンシェント のくだりから、

「……ウソだろっ!?マジでっ!!?」

動揺する視線は、男と目前の華奢な少女を何度も行き来して
額からどくどく汗を流すが、少女の言葉にぴくんと耳を動かせば
真っ赤な目を見開き、男の両肩を物凄い力で掴む。

「おいゲス野郎!嘘じゃねーか!!三年間メシ奢り決定な!
 風呂あがったから契約書起こしてお前の血判押して、役所に
 持ってって公正証書手続きとかして絶対に撤回させねーぞ!!」

男の軽口を情け容赦なく刈り取る少女に同調して、ガサツな
女からは考えられないほどの執念を示し。

「あん?この温泉の話?昔からこういうドエロい仕掛けとか
 諸々ある感じだったのか?」

何となく、二人の間で紡がれる話に便乗してクリティカルな問いを

コルボ > 「嘘でもいいから飯奢ってやるから適当に絡んどけごめん嘘言ったパンナの飯の量頭おかしかった半分でごめん許しててか
 ちゃんと書類の手続き全部言うパンナァ!?」

 手短にパンナの有能さを口にしながら二人の言葉をあえて受け入れる。
 まかり間違ってニーアの杖を盗んで鑑定にかけようものなら、持ち込んだ者が執行機関に連れて行かれる。
 主に平民が伝説の神具を持ち込んだ経緯が証明できない意味で。

「その代わりニーアになんかあったらパンナお前も一枚噛めよ!?
 飯食う以上は相応の義理は通せよ!?

 法律以上に飯食う食わないの道理は通すよな!?」

 冒険者同士にとって飯の奢り合いは当たり前に思えて信頼の証でもある。
 収入のシビアな仕事にあって、金の貸し借りは御法度。
 だから、後に残らない奢り合いでつながりが生まれる。

「こういう感じで腕に覚えもあるし書類仕事も出来る、今の時代じゃしっかりした冒険者の一人だよ」

 一連のやり取りを以て、伝説の賢者に同僚を売り込みながら、ニーアに無言でパンナの逸物を指し示す。正直、でっかい。

「昔はエロくなくて、利益と人が生まれるから、誰かが後付けでエロい源泉掘り当てたか作ったんじゃねえの?」

 などと言いながら、体を洗い流してニーアの隣に体を鎮めて

「……ほんとは、俺一人だったら相手できたのにな」

 などと言う。それを言うことは、隣にいる兎耳の同僚はかけねなく相手が出来る口の堅い人物なのだと情報を流すことでもあり

アイバーニア > 「最初は山の中の動物が入ってる温泉みたいなものだったんじゃない?流石に知らないけど……頭の方は優秀なのかバカなのかはよくわからないけど……体格とか身体の動かし方でなんとなく優秀なのはわかるけど……」

(コルボが指し示したパンナの逸物。ではなく、その上。豊満な乳房に表情少ない女にしては珍しく眉をしかめた。巨乳め、と思っている)

「……コルボは、私がいつもそういうの期待してる女だと思ってるんだ?……のんびりお風呂の日があってもいいじゃない……」

(隣に来たコルボに指を向けると、風が渦を巻き、細かい水滴を高速で浴びせる。ちょっと痛いくらいのやつ)

パンナ > 「よーし!!酒代も忘れず奢ってくれよな♡」

陽気に男から言質を取った女(?)は上機嫌に笑う。
酒代はと言えば、男は既に知っているであろう。
女がたびたび自らの宿に困窮するほどの酒豪ぷりなのだ、破滅もちらつく額だ。

「あー、分かった分かった。そんなすげぇ存在なら
 アタシの出る幕あるかビミョーだけど、世話になってる
 分はこっちも力貸してやんよ。…だから酒代も含めろよ!?」

にっ とウィンクすると、自分もそろそろ湯舟に浸かる為男たちを追う。

ざばん!! と飛び込むとデリカシーなく水しぶきを上げて
二人へ急接近。

「なーなー、エロいの興味あるってマジ?
 せっかくだしお近づきのセックスとか興味ね??」

華奢な少女に、自身の肩と爆乳をひっつけて馴れ馴れしく問う。

コルボ > 「ったく、その代わり俺の行きつけでいいだろ?」

 等と言いながら断らない。それだけパンナを買っている証で。
 ニーアから見ても、男の仕事に対する姿勢だけは色事を介さず望む者で、パンナへの信頼が伺えるだろうか。

「期待してるとは思ってないが、この温泉は今は”そう言う場”だ。
 そう言う機会が望める場として紹介するのも悪くないだろ?」

 かつても今も、動物が望んでいるような場所なのは変わりなく。
 その動物の定義が今と昔では変わってしまうのだが。

「つーかパンナは奥手を引き出す駆け引き覚えろよ、
 普段はまともにそういう交渉すんのによ」

 などと、なんだかんだで女の扱いを心得ている二人がニーアを挟む形となり。

「……なんだったら、改めて二人で遭うか?」

 などと、騒ぐよそで小声で声はかけておこうかと。

アイバーニア > 「ちょっ……」

(身長差で、肩と胸と押し付けられると、個人的に不愉快な乳房が顔に当たって。エロに興味津々みたいに言われるとだんだん顔が赤くなってきて)

「うぇ!?」

(何を言おうか困っているとコルボにも囁かれる。なんやかんやと色々お世話になっている人物だけれど。今は初対面もいるので)


「………きょ、きょうみない……し……」

(体格のよい二人に挟まれて顔を赤くしてしまえば、顔を隠すみたいに湯に沈んで口元まで湯に沈んで最後の方はぶくぶく言っていた)

パンナ > 「おう、どうせお前の奢りだから量や額気にせず飲めるなら
 全然オッケーだからさ。まぁそういう訳で明日からよろしくなっ!
 マジな方の”用事”あったらそこで聞いてやんよ」

にぃ と嬉しそうに笑いながら。
世間的には散々な男だが、自身の個人的な感情としては決して
そこまで悪感情を持ってはおらず、おおむね好意的だった。

「ホントにエロい奴相手には勢いでいくのが大事だぜ!
 いい女が明日誰かのモノになったり死んでりゃどうするんだよ」

あんまりな喩えを口にすると、少女を自身の胸へと抱え寄せるようにして。

「えっ、いいの?お前ゲスいけどイイ奴だよな。
 除け者は寂し……あっお前女そこら中で食うから平気か。」

褒めてるのかけなしてるのか分からない顔で男に驚いた顔を向けるが

「いつになるか分かんねーし、まぁお前との縁だから
 2人がかりでもアタシは気にしねーぜ?穴1つじゃねぇし。
 ニーアのケツが耐えれるならマンコ譲るぜ?
 あっでも、ちゃんとアタシにもマンコ使わせてくれよな~」

コルボ > 「明日からと言わず今日からでも構わねえよ。
 マジなほうは、……また今度な」

 などと言いながら湯船に沈むニーアを見て愉快そうに笑い。

「そこら中じゃねえし、俺が食うのは飛び切りのイイ女だけだよ」

 等と言いながらおっぱいが当たっているニーアの頭を撫でる。
 つまり、自分にとってニーアは厳選された極上の女なのだと。

「ニーアが穴二つ使っていいかどうかだろうがそこは。
 それに、俺も今日はちっと風呂浴びてからまた出る予定だったからな。
 あとは二人で仲良くしてくれや」

 などと言いつつ、しっかり湯船に浸かってからニーアを見て。

「ま、ニーアは今度またゆっくり話そうぜ?」

 等と言って、パンナの目の前で額に口づけなどしてから、湯船からあがり。

「じゃあな、お先に失礼するぜ」

 そういって、その場を後にするだろう

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からコルボさんが去りました。
アイバーニア > 「穴!?……ケツ!?……使わせろ!?」

(なんだかもの扱いされている感じで怒るところなのかもしれないが、胸を押し付けられて、え?なに?めちゃくちゃにされちゃうの?どうしよ、そんなの流石にはじめ……)

「をぃこら?……」

(こんな状況にしておいてさっさと変えるコルボにピキッと青筋たてると、温泉の湯船が渦を巻く。)

「あーもうっ!!自慢か!?自慢なのか!?」

(世界の巨乳に対して理不尽な怒りを持っている女は、風魔法と水魔法の融合で、竜巻のように渦を巻きながら高速で回転する気化熱で、対象の体温を一気に奪う魔法をパンナに発動した。怪我をしたりはしないが、めっちゃ冷えるというお風呂で使うには無慈悲な魔法を使って、そのあと真っ赤な顔でお風呂場を走り、コルボにも同じ魔法をかけに)

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からアイバーニアさんが去りました。
パンナ > 「おう、いつでも来い。
 お前が刺されて死なねぇ限りはアタシ全然平気だから」

軽く、自分の腕前に胸を張りながら男には軽いノリで笑い返す。

「なんだ、エロい事興味津々って聞いたからてっきりそっちも
 既に手を出してると思ったけど、ケツの方は処女?」

二人きりになって、そのまま乳房で少女を包んだまま猥談を
繰り返していた矢先、思わぬ事態が発生。

「ぶっ!!!??? い、いきなりなんだっ!!?
 うげえええええ、冷える!!冷える!!!やめろッッ!!!」

赤面して風呂から飛び出す少女を見送り、盛大なくしゃみを繰り返す。

風呂から上がれば、ちょっと暖まる酒でも飲もう

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からパンナさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にカティアさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にリラさんが現れました。
カティア >  
 
『最近冷え込みがすごいし、一緒に湯治にでも行かない?』

 なんて誘ったのは、少し前。
 先日、ある少年と『お楽しみ』をした温泉宿に、友人を連れてやってきたのだ。
 案内人に、既定の料金よりも多いお金を渡して、脱衣所まで案内してもらう。
 少なくとも、これで人間からの悪意は避けられるだろう。

「んー、いいわね、二人で貸し切りよ」

 あまり大きくない脱衣所は、二人並べば、それほど空間に余裕はない。
 浴室に繋がる扉もそう大きくなく、おそらく最初からペア向けに用意された場所なのだろう。
 特に説明もしていないので、カップルとして扱われたかもしれない。

「さ、早く脱いで温まりましょ」

 と言いながら、カティアはさっさと上着から脱いで、すぐに下着だけになってしまう。
 着て来たのは、白の上下――先日、選んでもらったばかりの下着だ。
 

リラ >  

『温泉っ!? いいですね、最近寒いし!』

なんてウキウキ気分のまま二つ返事で承諾してしまった少女。
それが意味するものに気が付いたのは、現地に到着してからのことである。

「か、貸し切りですか。
 ホッとしたような、何も解決してないような……」

何を隠そう、この娘―――
体質の都合もあり、母親以外の他者と風呂などを共にした試しがない!
同性といえど裸を見られるのが恥ずかしいのか、脱衣所に入ってからも
あなたに促されるまではバッグを抱えてもじもじしていた。
案内人からどう見えていたかなど気にする余裕があるはずもなく。

「大丈夫、大丈夫……あっ。
 その下着、前にアタシがカティアさんに選んであげた……?」

ここまで来て逃げ出すわけにもいかない。
何も変なことをするために来たのではないのだから、いつも通りでいこう。
強張る身体を深呼吸で落ち着けつつ、ふとあなたの方を見て、
スレンダーな肢体の美しさにやや見惚れてしまいそうになりながら、
見覚えのある白い下着に気付いて僅かに相貌が見開かれた。

カティア >  
 
「ふふ、そ。
 この前選んでもらったやつ。
 折角見せられる機会だから、着て来たの」

 改めて見せつけながら、どうかしら? という様子でポージングしてみたり。
 カティアの色の白さや、贅肉の少ないしなやかに引き締まった身体は、幼さが残っていても見栄えよく映るかもしれない。

「んー、でも、やっぱりもう少し胸とかあった方がいいかしら。
 食べても、肉がついてくれないのよね。
 ちょっと動きすぎかしら」

 普段から行軍についていったり、鍛錬したりと、純粋に消費カロリーに摂取が追いついていないだけだったりする。
 カティアは見た目に反して、意外とよく食べるのであった。

「まあ、個人的には、リラくらいのサイズが食べごろな感じで好きなのよね。
 はぁ。
 やっぱりこの前、リラの下着も選ぶんだったわ。
 そうしたら、今日、着てきてくれたかもしれないのに」

 なんて、心底残念そうにため息をついたり。
 

リラ >  

「えへへ……やっぱり白が似合いますね。
 こそばゆいけど、使ってもらえて嬉しいです」

ほんのり紅潮した表情のまま はにかんだ。
この瞬間は恥ずかしさよりも嬉しさが勝ったらしい。
それから、あなたの言葉に釣られて視線が胸元へ。

「アタシは今のままでも全然いいと思いますけど……
 あんまり大きいと運動する時ジャマになっちゃいますし」

自分はあまり体を動かさないタイプなので実感は薄いが、
激しく動くと乳房が揺れて痛いと感じてしまうこともある。
すらっとした今の見た目が丁度良いな、と純粋に思った。

「うぇッ!?
 た、食べごろとか……変なコト言わないでくださいっ!」

サッと自身の胸元を両手で庇い、ジト目を向けつつ。
いつまでもそうしているわけにもいかないので、おずおずと服を脱ぎ始めた。
背中のファスナーを下ろせば、ぱさりと音を立てて衣服が床に落ちる。
普段から肩を出した格好をしているため、ブラは黒色のチューブトップ。
大きい、という程でもないが確かな膨らみのある双丘を僅かに寄せる形で覆っている。
下もそれに合わせて黒のショーツで、小さなリボンがアクセント的な可愛らしさを演出。
外面通りのマセたチョイスにほんのり少女性を滲ませた形だ。

「あの時は、その……
 見せる機会なんて、そうそう無いと思ってましたから。
 こういう形で見られることもあるって完全に失念してた……」

冷静に考えればこういう機会の方がありふれているのだが。
何を想像したのか、頬に差す朱色が濃くなった。

カティア >  
 
「くす、私も嬉しい。
 リラが喜んでくれたもの」

 はにかむ、可愛らしい様子に、自然と笑みがこぼれる。
 とはいえ、視線が小さな胸板に注がれると、何とも言えない表情になってしまう。

「うーん、リラがいいならいいけど――。
 これでも、欲情できる?」

 なんて、自分の小さな胸を寄せあげてみたりして、言ってみる。
 まあ実際、動きやすさと言う意味では邪魔がなくて助かる面は大きいのだが。

「あら、実際食べごろだと思うし、美味しそうなのだけど」

 なんて言いながら、少女が脱ぐところを、じーっと観察。
 楽しそうに眺めてから、あーあ、とまた楽し気に声を漏らす。

「そうそう、いつ人に見られるかなんてわからないんだから、いつみられてもいいように着飾っておくべきよ?
 まあでも――うん、似合ってて可愛いわよ、リラ」

 と言いながら、自分は白い下着をじっくり見せつけるようにしながら脱いで。
 自分の裸体を惜しげもなく晒した。

「はあ、残念。
 リラの服、私が脱がしてあげたかったのに。
 ――下着だけでも、脱がされてみない?」

 なんて、手をわきわきと動かしながら、少女ににじりよってみたりして。
 

リラ >  

「欲っ……だ、だから!
 そういう目では見てないですってばっ!」

ばっ、と慌ててあなたの胸から目線を逸らした。
実際そんな意図は無かったのだが、言われると否が応でも意識してしまう。
"男を誘う身体"という意味ではリラの方がそれらしいのは確かだが、
纏う色香の差が容姿よりも格段にあなたを淫靡に見せている。
それに加えて豊満な胸まで手にしてしまったら、と思うと末恐ろしくなった。

「あ、アタシは別に……
 下着まで良く見られたい相手なんてカティアさんくらいしか―――」

似合っていると言われたことは素直に嬉しくて。
そっぽを向いたまま爪先で床に円を描く。
つい変な事を口走りそうになり、ハッと我に返った。

「や、今のは違……
 っていうか脱がそうとしないでください!
 自分で脱げますからっ!」

誤魔化しも兼ねて、勢いのまま下着を脱ぎ捨てる。
明け透けなあなたとは対照的に、腕と手で局部を隠しながら。

カティア >  
 
「えっ、今なんて言ったの?
 ねえリラ、今の、もう一回言って?」

 しっかりと聞こえていたが、もじもじしたと思えば、ごまかすように威勢よくなる様子が、ますます、カティアを楽しませてくれている。
 だから、意地悪もしたくなるのだ。

「あーあ、残念。
 んー、ほら、隠してないで見せて?
 どうせこれから見せ合う事になるんだから」

 なんて、自分の裸体を見せつけるようにしながら、にじり寄って。
 産毛もほとんどなく、つるっと艶っとした体は、成熟はしていないが、少女の視線を引き付ける事が出来るとわかってしまえば、ますます積極的に。

「ほらほら、私の体、さわってみてもいいのよ?」

 なんて言いながら、隠している手をはぎ取ってしまおうと抱き着こうという構えだ。
 

リラ >  

「なんでもないですっ!
 ぜったい聞こえてましたよねぇ!?」

広さはあるが、脱衣籠の棚に囲まれた室内。
加えて二人きりともなれば、聞き逃す方が難しいだろう。
からかわれていると分かっているので膨れっ面をする。

「うぅ……わ、分かってますけど……」

タオルで隠すにしても限度はある。
それでも恥ずかしいものは恥ずかしいと悶々していたところに、
腕を取られて密着されようものならさぁ大変。

「なっ、ななな……ッ!?」

ただでさえ赤い顔がみるみる耳まで真っ赤に染まり、ぱくぱくと唇を戦慄かせる。
形の良い乳房が押し付けられてむにゅりと潰れ、柔らかな肌の感触を伝えるだろう。
やや大きめなお尻もまた、撫でまわしたくなる丸みを帯びている。

カティア >  
 
「あら、リラってば顔真っ赤よ?」

 驚いてる合間に、するっと、腰の後ろに手を回して。
 自分の身体をしっかり押し付ける。

「ふふ、柔らかくて、もちもち――ねえ、お尻触ってもいい?」

 なんて、腰に回した手で、背中を撫でつつ。
 少女の感触を楽しそうに堪能する。
 一応、勝手にお尻を撫でまわしたりしない程度には、手加減しているらしい。
 

リラ >  

「だ、だって……こんな……っ」

肌の感触だけではない。
互いの体温、心臓の鼓動まで鮮明に伝わってくる。
ばくばくと早鐘を打つ音で、ドキドキしているのが丸分かりだ。

「んんっ……く、すぐったぃ……」

背中を撫でまわされ、悩ましげな声を漏らしながら身動ぎをする。
とりわけ、肩甲骨の下あたり――
もしも彼女が完全な夢魔であれば羽が生えていたであろう箇所に手が触れると、ひときわ大きく肩を震わせた。

「だ、めって言っても……触るんじゃないですかぁ……?」

刺激に堪えかねて思わずあなたにしがみつきながら、潤んだ瞳で弱々しく抗議してくる。
無論、これも全て無意識にやっていることだ。

カティア >  
 
「はぁ――リラ、すごくドキドキしてる。
 とっても可愛い」

 背中を撫で上げているうちに、肩が震えた場所を、数度、指先でなぞって――。

「――あら、だめならやめるわね」

 そう言って、拍子抜けするほどあっさりと、少女を捕まえていた腕を離す。
 もちろん、しがみつかれている手を振りほどいたりはしないけれど、いつでも抜け出せる。

(ほんとに――天然って怖いわ)

 内心、今すぐにでも襲いたいカティアだったが。
 すんでのところで何とか理性を働かせているようだ。
 潤んだ瞳を見ていると、このまま唇を重ねたくなってしまいそうだった。
 

リラ >  

「やぁ……はずか、し……っ」

いわゆる弱点を見出され、弄ばれる。
裸で抱き合うというだけでも顔から火が出そうなほど恥ずかしいのに、
何一つ逆らえないこの状況はひどく少女の羞恥を煽った。

「は、ふぅ……やっと終わったぁ……」

腕が離れたことでようやく解放され、その場にへたり込む。
脱力しきってふにゃふにゃの状態から復帰するには数分を要するだろう。
立ち直ったあと、しばらくは恨みがましい目を向けてくるかもしれない。
もっとも、ただひたすらに恥ずかしかっただけで、
本心から嫌ったりしていないことはあなたには筒抜けなのだろうけれど。

カティア >  
 
「もう、リラが誘うのが悪いんだから。
 ほら――お風呂行きましょ?」

 なんて自分のしたことは棚に置いておいて、へたりこんでしまった少女に、両手を差し出して。

「それとも、抱っこして連れてってあげた方がいいかしら?」

 なんて、じとっとした視線を受け止めながら、笑って言っているだろう。
 この場で押し倒してしまわなかっただけ、自分を褒めたいカティアだった。
 

リラ >  

「誘ってないですけどっ!?
 じ、自分で歩けますから……!」

無自覚とは時に恐ろしいものだ。
あなたの手を借りてどうにか立ち上がり、抱っこは固辞しつつ。
膝が笑ってうまく歩けないので、手は繋いだまま浴場へ。

「わぁ……!」

脱衣所を抜ければ、そこは広々とした露天風呂。
岩を切り出して作った囲いの中に乳白色の湯が張られている。
入り口付近の立て札には"テンセイの湯 生まれ変わるような心地をあなたに"と書かれていた。

「こういうのって普通"生き返るような心地"とか書くもののような……ま、いっか」

立て札の文言に首を傾げつつ、雰囲気満点のロケーションに上がるテンションを隠せないでいる。

カティア >  
 
「――リラ、あなた、もう少し自覚した方がいいわよ?
 じゃないと、今度はほんとに襲っちゃいそうだし」

 手を引いて歩いてあげながら、ちょっとだけ呆れたような言い方で。
 カティアの理性は、強固な方ではないのである。
 無論、性欲の方面では、だが。

「へえ――なかなかいい感じね。
 この前とは違う気分で楽しめそう」

 なんて言いながら、少女より先に、乳白色の湯に手を付ける。
 湯加減は、露天なのもあってか少し熱いくらいだ。
 まずは縁の岩に腰掛けて、足先から温めるように、ひざ下を湯に浸けよう。

「テンセーね?
 確かにいいお湯だと思うけど。
 ――はぁ」

 足先からじんわりと熱が昇ってきて、心地よい。
 外気に晒されて冷える体が、ゆっくりと温まっていくようだ。

「ん、ほら、リラも来たら?」

 そう言いながら、隣に誘うように手招きするだろう。
 

リラ >  

「う……そ、そんなこと言われても。
 一応これでも気を付けてるつもりなんですよ?」

トラブルを招きやすい体質であることは自覚しているが、
天性の言動までは意識しようがない。
これがあるから相手ばかり悪く言えないのであった。

「おっきなお風呂……
 アタシ、温泉とか来たの初めてです」

わざわざ一人で湯治に行くような趣味は無いし、
誰かと一緒にだなんて考えたこともなかった。
実家や寮の風呂とは違う様相に目を輝かせている。

「あっ、はい!」

あなたに倣うようにして、かけ湯をしてから隣へ腰掛けた。
爪先をそっと浸けると、予想以上の熱さに一瞬びっくりしたが、
ゆっくり沈めていけば沁みるような心地良さに変わってくる。

「あっつぃ……けど、イヤじゃないかも……」

ちゃぷちゃぷと爪先で水面を揺らしながら呟いた。

カティア >  
 
「はあ――まったく、才能って怖いわね」

 なんとも、とんでもない少女に手を出してしまったものだと、困ったように苦笑した。

「ね、いいモノでしょ?
 こうして、足先から少しずつ慣らしてから、ゆっくり浸かるの。
 飛び込んだりしたら、温度差で心臓が止まっちゃうかもね」

 なんて、少し怖い事を言いつつ。
 隣に並んだ少女の頭に、ふと無意識に手を伸ばし。

「――私ね、冷え性だからよく湯治に来るの。
 ここに来るようになったのは最近だけどね」

 じんわりと体がほぐれていくようだ。
 身体を巡る血液が少しずつ温まり、芯の方から温まるのを感じる。

「普段は一人で来るから、今日はリラと一緒で楽しいわ」

 と、少女の顔を見上げながら微笑む。
 

リラ >  

「そんな才能いやだぁ……」

がっくしと肩を落とす光景も見慣れたものだ。
半魔に生まれた以上、割り切って付き合っていくしかないのだろう。

「飛び込んだりしたら一瞬で茹だっちゃいそう……
 でも少しずつなら気持ちいいですねっ。
 ……んっ、カティアさん?」

冗談とも言えない話に引き攣った笑みを浮かべつつ、
それも暖かい湯に融かされてへにゃりと緩み切った顔に変わる。
ふと頭の上に掌を感じ、小さく首を傾げてあなたの方を見た。

「えへへ……アタシも楽しいです。
 はじめての相手がカティアさんでよかった」

良くしてもらってばかりだから、少しでも返せていれば何よりと。
互いに顔を見合わせて、しばし笑い合うのだろう。

カティア >  
 
「――もう、またそういう、可愛い事言って」

 くすくす、と少女の言葉に笑いつつ、その髪を弄る様に優しく撫でる。
 ますます可愛がってしまいたくなってしまうが、今日は我慢。
 裸の付き合いで距離を縮めるのが先なのだ――いや、すでに我慢できるかギリギリだったりするのだが。

「さ、て。
 そろそろ、いいかしらね」

 そう言いながら、岩からゆっくり滑り降りるように、お湯の中へと沈んでいく。
 カティアの身長だと、肩まですっかり浸かってしまうが。

「んんー、ふぅ――少し熱いけど、悪くないわね」

 湯の中でゆっくりと体を伸ばして、心地よさそうに気の抜けた息を漏らした。
 

リラ >  

「かわいいのはホントですし~♪」

髪を撫でられる心地良さに目を細めて笑いながら、
甘えるように自らぐりぐりと頭を押し付けてみたり。
このあざとさは意識的なものだろう。

「お、いよいよですねっ。
 ドキドキしてきた……んっ、ふぁあ……♡」

あなたの後に続いて身体を沈めていく。
足先だけとは桁違いの温もりに思わず艶がかった声が漏れた。

「気持ちいいですぅ……」

寮の風呂と違って両足を伸ばして浸かれるので非常にリラックスできる。
へにゃ、と脱力した様子であなたの肩へと寄り掛かった。

カティア >  
 
「はいはい、可愛い可愛い」

 なんて笑いながら、甘えるようにじゃれてくる少女の頭を楽し気に撫でていた。
 しかし、少女が湯につかると――

「――けほっ、ん、んんっ」

 隣から突然、艶めいた声が聞こえて、思わず咽た。

「もうリラった――ラッ!?」

 肩へと寄りかかられて、語尾が思わず跳ねてしまった。
 リラックスして甘えてくる様子に、理性が大きく揺らぎそうになる。

「も、もう――甘えんぼなのかしら」

 温まって出る汗とは違うものを少し浮かばせながら、引きつった笑みで、少女の頭を再び優しく撫で始める。

「はあ――ほんと、ずるい子なんだから」

 と、困ったように、出来るだけ優しく甘やかして。
 

リラ >  

「はふぅ……
 どうしたんですかぁ、変な声上げて~?」

腑抜けた笑みを浮かべながら撫でられている。
まるで犬猫のような懐っこさだ。

「はぁ~、お風呂きもちぃ……♪」

乳白色のベッドに沈んでいるような気持ち良さも相俟って、
まさしく天にも昇るような心地に浸っている。
しかし――異変は起きた。

「(うん……? なんだかお股に違和感が……)」

脚と脚の間がむずむずして落ち着かない。
湯の中に何かいる、わけではなさそうだが……
隣をちらりと窺ってみても、あなたの方に変化は無いのだろう。
テンセイの湯が浸かったものにもたらすものを二人はまだ知らない。

カティア >  
 
「なんでもないわよ――もう、猫みたいね?
 ほらほら、ここがいいのかしら」

 なんて言いながら、耳の後ろから、あごのラインまで優しく撫でて可愛がる。
 懐かれるのは嫌じゃなく、リラックスしている少女からの感覚はとても心地いい。

「ふふ、すっかり温泉が気に入ったみたいね。
 それなら、時々また付き合ってもらおうかしら」

 一人でゆっくりするのもいいが、こうして可愛い『友人』を侍らせているのもとても気分がいいもので。
 しかし、触れ合っている少女から、カティアの五感に雑音のような物が混ざり。

「――ん、どうかした?」

 と、少女の頬に手を添えながら、気遣うように首をかしげる。
 

リラ >  

「ん~っ、えへへ……♪
 こんなに気持ちいいなら喜んで付き合いますよっ」

などとイチャついていられたのも束の間。
こちらを案じるあなたと目が合った。

「いえ、その…………ッ!?」

間近にある端正な顔立ち。
乳白のヴェールに隠されたスレンダーな裸体。
そこに温泉の血行促進効果が加わり、更なる変化が訪れる。

むくむくっ―――

違和感の出所、股座の辺りで何かが隆起した。
恐る恐る、その部分へと手を伸ばすと……
"あるはずのないもの"がそこにあった。

「ひぇっ……!?」

思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。
誰の目から見ても様子がおかしいのは一目瞭然だ。

カティア >  
 
「ちょ、ちょっと、どうしたの!?」

 突然の悲鳴めいた声に、驚いてさらに距離を近づける。
 体調が悪い――という様子ではない。
 だから猶更、不思議で、困惑した。

「ほら、大丈夫だから、落ち着いて」

 と、落ち着けるように、少女の後頭部に腕を回して、自分の胸に抱き寄せる。
 それが、さらに状況を悪化させるかもしれないなんて、予想だにしない――。
 

リラ >  

「あ、待っ……んんッ!」

止める間もなく抱き寄せられてしまった。
隔てる物の何一つない、ほんの少しひやりとした素肌が顔に触れる。
それでも普段ならドキドキするくらいで済むのだが、今は事情が違う。

「(なんで、どうして―――)」

まとまらない思考の中、下半身に血流が集まっていくのだけはいやにはっきりと知覚できて。
          ・・・・・・・・・・・・・・・
「(どうしてわたしに男のひとのアレが生えちゃってるのっ!?)」

それだけ触れ合えば、たとえ白濁した湯に隠れていても、
なにか硬いものが当たっていることに気付けるだろう。

カティア >  
 
「え、えっと――ほんとに大丈夫?
 落ち着いて――?」

 抱き寄せて、頭や背中をとんとん、と落ち着けるように撫でていたのだ、が。
 なにか、奇妙な物に触ったような気がする。
 どうも雑音のようだったが、匂いはリラのモノに違いなく。

「――ねえ、リラ」

 そっと腕を緩めて、さっきまで座っていた岩の上をペタペタと叩く。

「ちょっと、お湯から上がって、座ってみて?
 ほら、のぼせちゃったのかもしれないでしょ」

 そう、なにが起きているのかはわからないが――心配しつつも、怖がらせないように気遣って。
 ただ、それが今の少女にとっては、かなりの難題をぶつけられるという逆効果になってしまいそうなのだが。
 

リラ >  

「えっ、や……大丈夫! 平気ですからっ!」

座るよう促されたが、両手と首をわたわたと振るばかり。
その場を動こうとしない……動けるはずもない。
ナニが生えたのか理解してしまった以上、
下手に立ち上がったりすればとんでもないものを晒してしまう。

「(だめ……収まってよぉ……っ!)」

せめて勃起していなければ隠しようはあったかもしれないが、
お互い裸の状況ではそれも見込めない。
それどころか、いつも以上に目の前の彼女が魅力的に見えて。
頬は紅潮し、呼吸も荒いものになってきている。

カティア >  
 
「――大丈夫、心配しないで」

 ぽん、と少女の頭に手をのせて。
 必死に固辞する様子が、妙なのは間違いない。

「体に、何かあったんでしょ?
 体調がおかしい、ってわけじゃなさそうだし」

 ぽんぽん、と宥めるようにしつつ、顔をのぞき込み。

「平気、私、大抵の事には耐性あるもの。
 だから安心して、ね?」

 と、優しく言ってみるが――それすら少女には毒になりかねない、なんて知る由もなく。
 

リラ >  

「っ……カ、ティアさ……」

優しく気遣われ、涙目になってあなたを見つめる。
こんな事態、本来ならとてもではないが誰かに話したりできない。
それでも、襲い来る不安や――何か別の衝動によって、
もしかしたら……という思いがふつふつと湧いてきた。

「……わたしのこと、ぜったい嫌いになったりしないですか?」

なんと言ってくれるかはだいたい想像がつく。
だから、返事を待たずにゆっくりと立ち上がった。
しっかり立つと、あなたの顔より少し高い位置に"それ"が現れる。
ほんのり赤く充血し、天を衝くほどに反り返った"それ"は、紛れもなく―――

「い、いきなり……こんなの、生えてきちゃって……
 わたし、どうしたらいいか……っ」

泣きべそをかく少女とは対照的に怒張した男性器。
大きさこそ年齢相応なものの、可憐な容姿とのギャップは凄まじい。
それはテンセイの湯――すなわち『転性の湯』の効能によるものだ。

カティア >  
 
「大丈夫、そんなことあり得ないから、ね」

 多少何かがあったところで、嫌いになるくらいなら、こんなふうに距離を縮めたりはしない。
 それなら――とっくに、嫌われるつもりで手を出しているだろうし、と。
 だから、立ち上がった少女に着いていたモノを見ても。

「――あらぁ」

 そんな拍子抜けしたような、面白いものを見つけたような、そんな声が出るだけだった。

「なんというか、凄い光景ね。
 ある意味――絶景?」

 ふむ、と顎に手を当てて、じーっと少女の様子を上から下へと眺める。
 色や音、匂いや味――それらを加味して、やはりその男性器だけが微妙に浮いている。
 後天的な物なのは違いない。
 自分の使っている、乳白色の湯を手に掬い、一口口にしてみる。

「――ん、やっぱり」

 カティア自身に、魔術や薬に対する耐性が高いため気づかなかったが。

「これ、温泉の効能ね。
 魔術的な効果で、ある程度の性転換を起こすみたい。
 その度合いは――まあ、人によるみたいね」

 そう説明してから自分も立ち上がって、軽く背伸びしてもう一度頭を撫でようとする。

「大丈夫、お湯から出てしばらくすればきっと治るから。
 そうじゃなくても、治せる人に心当たりもあるし。
 心配しなくても大丈夫だから、ね?」

 よしよし、と泣きべその少女を慰めるように微笑んで見上げながら、頭を撫でる。
 ――とはいえ。

(――これ、私のせいでこうなったのよね)

 ふぅむ、と、溶けた脳のピンク色の部分が余計な事を考えたりするのは仕方ないだろう。
 なにせ、こうなるという事は、目の前の泣きべそをかいてる少女が、自分に欲情しているという事に違いないのだから。

「ん、ん――ほら、お湯からでましょ。
 このままでいると、怖いでしょ?」

 と、全力でピンク脳を理性で抑え込み。
 可能な限り優しく、思いやるように言葉を掛けるのだった。
 

リラ >  

「うぅ……
 そんなに見られると恥ずかしいです……」

本来なら女性器のあるべき場所に鎮座したペニス。
少女の身体と完全に同化しているらしく、時折ぴくりと揺れる。
まじまじと観察され、頬の赤みがさらに増した。

「お、温泉の……?
 どうしてそんな……」

恐らくは女性同士のカップル向けなのだろう。
わけの分からなさに嘆息する一方で、
白濁を啜る光景にすら昂ぶりを覚えてしまう自分が憎い。

「良かった……治るんですね。
 でも、なんだか身体があつくて……こわい……」

元に戻る見込みがあるとはいえ、今現在の変調はどうにもならない。
立ち眩みのような感覚にふらつき、岩の上にぺたりと尻餅をついた。
必然、あなたの前で脚を開くような姿勢となる。

「胸がどきどきして、頭もぼうっとして……
 カティアさんを見てると、すごく……んんっ……」

顔を背けたまま肩を上下させて荒い呼吸を繰り返す。
過去の経験から来る男性への苦手意識からか、己のモノであっても直視はできないようだ。
……もしかしたら、彼女のトラウマを緩和するには絶好の機会かもしれない。