2023/01/05 のログ
ロン・ツァイホン > 気が付けば、自分は”なにか”に倒れ込んでいた。
そう感じたのは、転んでから顔を上げようとしたときの視界だ。
なにか見えない床の上に自分はいる。だって”床”から遠いから。

「な、なんですかこれ……」

ぼたぼたと、四方八方を弾けた石鹼が飛んで竜の体へと当たる。
起き上がろうとしたが、なんだか妙な感触で起き上がりづらい。
一体どうなっているのだろうかと考えて周囲を見渡す。

「あぁ新年早々なんですかんもぅ……」

そんな、低い悪態をつく竜の声。起き上がりたいのだが、下手に起き上って足の裏についた石鹸でまた転ぶかもしれない。
そう考えると、両手で上体のみを起こす形になる。

「(この術……妖術や陰陽術の類いか?シェンヤンの術に似たようなのがあったような)」

術者の姿を周囲にいないかその者は見渡すが
湯気で隠れてよくは見えない。もしかして先ほどの石鹼もこの者がやったのだろうか。

「おーい!誰か助けてくださーい!」

タマモ > うん、これはこれで面白かったが…
一先ず、この状況をどうにかしよう。
こほん、と咳払いを一つすれば。

「いやはや、災難じゃったのぅ?
濡れた床は滑り易い…が、何か他の物も飛んでおったな。
まぁ、何事も無くて良かった良かった」

ひらり、手を振って、今だ不可視の壁の中に居る相手…とりあえず、今は男子と言っておこう、へと。
…もちろん、自分で石鹸投げた、なんて言いません。
まぁ、その雰囲気で、ばればれなのだろうが。
ちなみに、ゆっくりと消えるような、そんな感触を感じているのだろうが。
その包んでいた力は、魔術でも妖術でもない、己の知る言葉では、超能力、と呼ばれている力。

「あー…何じゃ、飛んでおったのは石鹸か。
ほれ、ついでにこれも、受け取っておくが良い」

と、助けを求める男子へと、そう伝えれば。
ちゃぽん、と湯船に沈めた洗面器、その中をお湯で満たし、ひょいっと床を滑らせた。
するーっと器用に滑る洗面器は、ちょうど目の前で止まる勢い。
僅かに零すものの、ほとんどの湯を残し男子の前に。

ロン・ツァイホン > 明らかに楽しむ童のような声が聞こえてきた。
見ればタオルに身を包んだちんちくりんとも言える子供が一人。
正直、下手人は間違いなくこのガキだろうと思うが。

「何事もなかったもクソも、下手したら大事故でしたよアレは……。
というか明らかにそれやったの貴女でしょ。まったく……」

僅かに石鹸で濡れた顔に、爬虫類の瞳が開く。
ギリギリ石鹼と水が混ざって目に入らないで見ることが出来たようで。
消えていくような感触と共に、今度はしっかりと両手を床につく。
軽くその手で顔を拭いた後、滑ってきた洗面器を素直に受け取り。

「まったくもぅ、新年早々からなんて日だ……」

バシャバシャとそのお湯によって顔を洗い直して、手と足も石鹼を流そう。
そうしてようやく立ち上がれば、目前の少女よりもずっと高い背丈で見下ろすこととなる。
とはいえ、威圧感を与える気もなければ、先ほどの騒動のせいで威厳も感じられないだろうが。

「私が悪い大人だったら今すぐ食べちゃってるところですよ、あなた」

なんて不機嫌な声を出してジト目で見つつ、湯船に片足を入れていく。

タマモ > 男子の言葉を聞けば、おや、ばれた、みたいな。
しかし、悪びれた様子もない表情を浮かべる。

「うん?実際に、何事もなく終わったじゃろう?
しかも、こうして後始末もしてみせる、おまけ付きじゃ。
まぁ、妾がやったかやらないかは置いておき、な?」

はっはっはっ、と笑いながら伝える言葉、最後の一言は、置いちゃダメだろ、と言えなくもないが。
そんな言葉と共に、湯で洗い、石鹸を落とす様子を楽しげに眺める、そんな視線を向けながら。
洗い終わって、不要となった洗面器は、軽く手を出せば、吸い寄せられるように、すぅっと床を滑り、その手の元へ。
元あった場所へ、ぽん、と置いておいた。

「おやおや、それは怖い、今度からは気を付けねばいかんなぁ」

ジト目を受け止めながらも、湯船に浸かる男子を見上げ。
返す言葉は、怖がっているよりも、やはり楽しんでいる風に感じ取れるだろう。
…まぁ、その表情は、楽しげな笑みを浮かべたままだし。

ロン・ツァイホン > 「それはそうですがやられたことが消えるわけではないです。
……まぁそういうことにしてあげますよ。まったく」

今年は厄年か、あるいは今日は厄日なのか。
両方なのかもしれないという事実に頭を悩ませる。
しかしまぁ、いちいちカンカンしていても仕方がないとお湯で感情を流そうと思って。

「あなたも新年早々に温泉ですか。どんな感じですか?この温泉の感触」

ちゃぽ、とその体を湯船に沈めていく。
その楽しげな顔で、追加で悪戯とかされないだろうな?という不安を内心に。
もしそうなったら今度こそ仕返ししてやろうと考えて。

「あぁ、ここで会ったのも何かの縁―――こんな形の縁欲しくなかったな?
まぁいいや。私はロン・ツァイホンと言います。あなたは?」

タマモ > 「………うむ、よろしい」

一瞬、視線が遠くへと向けられるも、すぐに戻し。
許されれば、満足そうに頷いてみせるのだ。
…許されたのに、己が許したような物言いなのは、気にしない。

と、色々と男子を悩ませながらも、それを気にした様子もなく。
お互い湯に浸かりながら、問われる言葉に、かくん?と首を傾げ。

「ふむ…まぁ、気が向いたからからのぅ?
どんな感じか………いや、どうと問われても、ここは普通の温泉じゃぞ?
ちと、妾には熱めじゃがな」

軽く思案する仕草をした後、とりあえず、問いには答えておいた。
今回は半分悪戯目的、下手な温泉は選択出来ず、の結果である。
もっとも、猫舌猫肌と言われる程に、熱いのには弱い。
それゆえに、実際に浸かってみれば、普通の温度と分かるだろうが。

警戒している悪戯だが、最初の悪戯の結果で満足したらしく。
湯船に浸かった後は、今のところ、何もするつもりはなかったりする。
普通に、温泉を楽しめる事だろう。

「ん?…あー…ふむ、ロンか。
妾の名はタマモ、覚えておくも忘れるも、お主次第じゃろう」

ロン…麻雀?とか、失礼な事を頭に浮かべながらも。
いつもの語りで、男子へとそう伝えるのだ。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にロン・ツァイホンさんが現れました。
ロン・ツァイホン > なんかイチイチ癇に障る動作をしてくるのは自分に余裕がないからだろうか。
多分そうだろうとざわつく心をこのお湯のようにゆったりとさせて。
それにこれ以上悩んだところでこの童がいなくなるわけでもなし。

「気が向いたからですか。まぁ基本そういう感じで出向きますよね。
…あぁいや、そういうのじゃなかったんですが。まぁいいか」

自分にとってはほどほどに丁度いい温度。
しかし少女にとっては、苦手な方であったらしい。
まぁ肌の感じ方も人それぞれだ。自分は鱗のせいで若干熱を感じづらいし。

「ふー、気が向いたときに入る温泉は気持ちいいですねぇ」

顎まで温泉に浸かって、改めてタオルを頭に置く。
これこれ、こういう風にのんびりつかりたかったんだ。

「タマモさんですか。まぁ覚えられたら覚えておきますよ。
………ちなみに兄妹とかにツモとかはいませんからね?」

なんとなく少女の表情から、なにか別のものを連想したなと感じて。
ぼそりとそう釘を刺す。

「しかし一人でここに温泉ですか。
変なお湯とか流されなくてよかったですね。
結構そういうリゾート面もある施設のようですし」

タマモ > まるで、相手の沸点を確かめるような、そんなものを感じるかもしれないが。
そうした意識はなく、単なる悪戯好き、それがこの少女。
悩まず、受け入れるのが一番の近道だろう。
まぁ…または、拳骨の一つでも、落としておけば良い。

「温泉なんてものは、そんなものじゃろうな。
気紛れか、風呂が壊れたか…後は、あれか、別の目的を持って来るか、じゃのぅ」

片や熱さに敏感、片や熱さに鈍感。
比べて差が出るのは、当然の事だったみたいだ。
ともあれ、男子の言葉に答え、頷くも。
最後の答えは何なのか、と言った感じか、理解出来たかもしれないが。

ゆっくりと、湯に浸かる二人…二匹?今は二人としておこう。
そうして、心地良さ気な呟きを零す男子に、同意の頷きをした後に。

「うむ、妾も覚えられたら覚えるからな、それで良い。
………そうか…ふむ、そうか」

続く男子への言葉、最後の呟きは、少々残念そうなものだった。

「あー…それは、あちらではないか?
色々と、場所を探せば、面白いものがあるそうじゃぞ?
色んな道具も揃っておるようで、その手の連中には、お勧めじゃ」

変なお湯、と聞かされれば、また少し考えた後。
少し離れた、隠れたように存在する、別の温泉があるらしき場所を指差し。
そんな、余計な説明を付け足すのだ。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からロン・ツァイホンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にロン・ツァイホンさんが現れました。
ロン・ツァイホン > 愉快犯、というべきなのだろうか。彼女の事を表するなら。
まぁ騒がせているのは被害者のみな辺り、まだ悪戯の範疇だが。
というかこれで範囲が個人から大人数に変わったらそれはそれはひどいことになるだろう。
まぁ、この分だとおそらくは悪戯以上のことはしないだろうが。

「ま、新年に来る温泉は基本はただの気まぐれか縁起の人が多いでしょう。
あるいは温泉旅行とかかもしれませんし、ねぇ」

それがあるいは、温泉以外の目的があってもおかしくはないが。
ともあれ、彼女は(見た目)哺乳類。男子は竜という爬虫類なのだから。
温度の感じ方そのものにも、大きく差があるのは間違いないだろう。
多分、少女よりも苦手な環境の方が爬虫類の方は多いだろうし。

自然と二人で温泉に浸かって、何とも言えない光景が広がる。
非常に大柄な爬虫類の男と、小柄で幼い少女という図。
どういう組み合わせだと他人から見れば思うかもしれない。

「……なんか、期待されてたようならすみませんね?
産まれてこの方、兄弟というものを持った覚えがないので。
ちなみにタマモさんはご兄妹とかいるので?」

ふと思った疑問を少女にぶつけてみることにした。

「へぇ。まぁこの国ならそういうのも多いんでしょうね。
ちなみにタマモさんはそーゆーの、ご興味がある感じで?」

ちらりと指さされた個所に目を向けて、それを知っているということはある程度彼女は内容を知っているのだろう。
それに、見た目にそぐわない精神性が若干見えて、まぁ見た目通りの年齢じゃないのは予想出来ていた。
そんな彼女は、どんな風に”そういうこと”を思っているのか知りたくなって。

タマモ > そうした、あれやこれやと考える。
そんな様子を見る事さえも、少女の楽しみと言えるのだから。
相手からしてみたら、迷惑な話であろう。
その予想、大体は当たっているのだが。

「新しい年に、温泉旅行か…まぁ、悪くはないじゃろうな。
普通の一家団欒で、であるならば、ここは余りお勧めはせんがのぅ?」

くすくすと笑いながら、そうした意味深な言葉。
もっとも、それは温泉としての話で、旅籠としてならば、お勧め出来る場所ではあろうか、と言う意味ではあるが。

隣に浸かるのが、大柄で明らかな人外であるにも関わらず。
反して小柄であるも、今は人に見える少女だが、この状況を楽しんでいる風なのは、不思議に思えるものだろうか。
もっとも、これだけ騒いで目立たない訳もなく、他の目が少なくもあるものの。
それを気にしないのが、この少女である。

「ふむ、一人っ子か、ならば仕方無いのぅ。
残念じゃが、それは諦めるとしよう。
………あー…まぁ、居るには居るが…
それよりも、妾の式の方が…いや、近からず遠からずか…

あぁ、ちなみにな。
興味と言うか、やってやられて楽しんでおるぞ?
そう言うのが分かっておるなら、分かるものじゃろう?ん?」

本当に残念そうに、名前の事は諦めた、さすがに一人ではどうしようもない、との事で。
そして、己の関係者の話を続けようとするも。
何か色々とあるらしい、言おうとして、半端に言うだけで、やはり止めた。
と言う訳で、それを誤魔化すように、男子も興味を持っただろう事へと話を流した。
ただ、その答えは、思ったよりも斜め上に、かもしれない。
そう言う事を、やっている立場、でもあると堂々と言ったのだから。

それを自慢気に言いながら、大きく胸を張ってみせれば。
見た目不相応の膨らみが、揺れるのがはっきり見えるだろう。

ロン・ツァイホン > 「まぁ、そうですねぇ。
いろんな意味で、一家で来るには子供の教育に悪そうなものばかりですし」

ちょっとここ以外の温泉を覗けば、きっとそこにはいろんな意味で他人には見せられない光景があってもおかしくない。
あるいはそれを目的としている者もいるかもしれないし、それ以上もあるかもしれない。
こんな場所を純粋に旅行として来るような家族は―――ま、いないだろうな。という結論が出る。

周囲の視線が自然と集まってくる。
とはいえ、この国においても珍妙な光景ではあっても。
それに何か言う輩もいなければ、騒ぐようなバカもいない。
ここにあるのは、純粋にその体を新年に流そうとする者が多いのはありがたかった。
―――約一名、それとは関係なしに来ていると断言できる人物はいるが。

「諦めるという問題なんですかねそれ……。
なんですか?子供にポンとかチ^とか名付けたほうがいいんですか私?いないですけど」

残念そうに言う事がそもそもおかしいのではないかという考えが浮かぶ。
というか、もしかして兄弟を生やそうとでもしてるんじゃないか?と考えて。
ここまでの行動を顧みたら勝手にそう言う妄想や設定を押し付けて来ることもありそうなのが嫌だった。


「へぇ、式ですか。なかなか聞かない単語ですね、ちょっと興味ありますが……。
まぁ言わないのなら言わないでそれ以上は聞きませんけど……。

へぇ、見た目にそぐわず結構遊んでるんですね。もしかしてその見た目も偽りだったり?」

ちゃぷ、と浸かっていた上半身を戻して両手を温泉の縁に乗せる。
両手を広げるように寛ぎながら、その糸目は彼女を見つめて。

「新年早々なかなか面白い話を聞けました。ふふ、タマモさんは悪戯もそれ以外も好きなんですねぇ。
じゃあどうですか?私と姫初めでも。まぁ使い方の意味は間違えてますけど」

ニィ、と口元が蛇のように裂けて竜は笑みを浮かべる。
本気半分、冗談半分といったところだろうか。予想よりもカッとんだ返答ではあったが。
それ故に、少女の僅かな揺れが見せられて、ちょっとだけ興が乗った。

タマモ > 「………ある意味、面白そうじゃがな」

そうした結論を出しておきながら、最後にぼそっと、そんな呟きを零す。
それが、この少女であった。

さて、この二人で居る光景が、本当に珍しいかどうかを問われると。
…まぁ、少しは珍しいかもしれない。
他にも、ここを訪れる者によっては、もっと珍妙な組み合わせとか、あるかもしれないが。
そうしたものを言い出しては、きりがない、それがこの場所なのだ。

「それは…ありやもしれんな。
ありとしても、居なければ、結局は意味がないがのぅ?」

無理はものは無理、さすがにそれは何ともならぬ。
本当にそうしたものがあれば、かなりの興味を抱いたのだろうが。
さすがに、妄想で誤魔化すような事は、面倒でしたくないようだ。

「式神、この地で言う、えーっと…使い魔?とか、眷属?とか言ったか?それみたいなものじゃ。

難しい問いじゃ、妾は昔から、こうした姿で居るからのぅ。
ゆえに、これが本物であるやもしれんし、本来の姿が偽りと思われるやもしれん。
その逆もあるじゃろうな、難しく考えても仕方無いぞ?」

その問いに、軽く腕を組み、考えるような仕草。
腕を組む事で、その胸が強調されるものの、それはすぐに止めてしまった。
本当に難しいかは別として、面倒になったらしい。

「この体格差で、やってみよう、との考えを浮かべるとは…
ロン、お主、そう言った趣味か?
それとも、そもそもサイズが人並みなんじゃろうか?」

男子が笑みを浮かべ、己へと向けた言葉。
それをさらりと切り返し、変わらず笑みを浮かべる少女。
実際に、それを見た訳ではないが、そうではないだろうとは思っているっぽい、そんな感じに。

「まぁ、あそこに興味があるならば、案内くらいはしてやるが?
この辺りよりも、案外、誰か居るやもな?」

と、そこまで伝えれば。
ざばっと湯船から、答えを聞かず、ゆっくりと上がってみせる。
それが、純粋に、ただの誘いなのか。
この男子を連れて行く事で見られる、あちらの反応を楽しみにしているのか。
…その、どちらでもあるのか。
それは、少女にしか分からない…かもしれない。

ロン・ツァイホン > 「やらないでくださいよ?青少年のヨゴレをこの国でさらに加速させようとか思わないでくださいね?」

この童ならやりかねない。というか、やるという確信があった。
短い間だがこの童はそれを楽しめる存在だというのはわかるようになってしまった。

「それはそうですよ。いないものはいないんですから。
ただ、なんというか……そういうの期待してそうな感じがしますし」

よかった、そこまでするような人ではなかった。
なんだかこの少女の挙動の1つ1つにハラハラするようになってしまって。
完全に弄ばれているのだが、生憎とこの竜にそれを受け流すことは出来ない。

「ほー、なるほど。眷属なら私も作れますが、あなたもおもちなんですねぇ。

ふむ、つまりほぼタマモさんの気分。みたいな感じなんでしょうかね?
ま、そういうものとして納得するのが一番良さそうです」

変に考えれば考えるほど彼女についてはドツボにはまりそうだ。
というか今現在ハマっているのだから、ここから沈み込むのはよそう。
若干彼女が腕組したことで強調された胸部に、一瞬目が向かう。

「遊んでいるならそういうこともあるのでは?
というか、普通にその体格でも遊んでいるなら並みのでもキツそうですけどね。
そういう言い方をするってことはそういうことでしょうし。

……趣味で言えば本当は肉感的な女のお姉さんの方がいいんですけども」

ちまっこいこの少女に、普段ならこんな風に誘ったりはしないのだが。
結構自分は溜まっていたのか、話しているうちにそういう気分になってしまったらしい。

ゆっくりと上がっていく彼女のうなじ、背中、尻と順々に見ていく。
お湯によってぺったりと肌に張り付いたタオルが彼女の体のラインを強調させていた。
その彼女の誘いに、この竜は乗らない手はなかった。

「はてさて、何が待っていることやら……」

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からタマモさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からロン・ツァイホンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にアキラさんが現れました。
アキラ > 「……風呂はいい……人間すごい……」

(もともと森の奥で暮らす少数民族の生き残り。湯に浸かる習慣がなかったため奴隷として売られて買われるまでは未経験だった大きいお風呂。にごり湯の岩風呂で背もたれし首から上だけだして頬を赤くして至福といった様子で)

「……これはもう、無駄遣いではないよね……お風呂……川とかで作れるかな……」

(金銭的にはかなりケチな方なので、どうにか野営のときでもお風呂が作れないかとか考えてみたりしつつ。頭から生えている黒い耳がピコピコ動いて)

アキラ > 「隠さなくても……いいよね」

(自分はミレーっぽいがミレーではなく魔族だ、普段はいちおう帽子や服で耳も尻尾も隠しているけれどまぁ多少はミレーとしてごまかすこともできる。それでもミレー自体も差別の対象なのだから、あまり堂々とそれを出すものでもないことくらいはわかっている。けど)

「まぁ……お風呂くらいは、いいよね……」

(身体の正面に伸ばした尻尾、自慢の毛並みの尻尾も湯で洗って綺麗にしようと湯の中で撫でたりもんだり)

アキラ > (そのまましばらく堪能して、お風呂上がりのミルクを3杯飲んだとか)
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からアキラさんが去りました。