2022/12/12 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 寒い寒い冬、ぶる、と身体を震わせる。
おお、と声。大きな大きな大男が、軽く駆けて、風呂へと足を進めていた。
空気は乾燥して星空はきれいだが、とりあえず、おふろ。

「ふ、……ぅぅう……あー………。」

ようやく、浴槽に入れた。大きな大きな、露天で混浴の岩風呂。
大きな岩風呂だけれど、大男過ぎて、ざぶ、ぅと湯が溢れていった。
おお、しまった、なんて笑っていたけれど。
――湯気の奥に、ひとかげ。…ああ、そういえば先客を意識してなかった。

「お、あ。悪い、さむくてつい。湯、かぶってねェか。」

ちょっとバツが悪そうに、やっちまったって感じで声をかけた。

イグナス > 少し待つが、返答がない。…きのせいであったか。やれやれと肩を竦めて、ふろを楽しんで――
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「~♪」

ピーヒョロロと下手っぴな口笛を吹きながら、館内の廊下を一人のんびりと歩く浴衣姿の金髪の男が一人。
着込んだ浴衣は客室に備え付けのものであるが、男の着こなしは何故か妙に様になっていた。

それはそれとして、男は現在旅籠内を探検という名の散歩中である。
この旅籠は知らないうちに道が変わっていたり施設や仕掛けが増えていたりするので
男にとっては適当に歩き回るだけでもなかなかいい暇潰しになるものだった。
知り合いの従業員に聞いたところによると、その妙な特性のおかげで主に女性が迷ってしまう確率が高いらしいが……。

それはさておき、やがてT字路に差し掛かると、男は一旦足を止めて。

「──さて……どっちに行くべきですかねぇ」

右か左か。
廊下の中央で仁王立ちしながら、男は顎に手を当てうぬぅ、と唸りながら思案し始め。

「んんーむ……よし左だな、左へ行くべきと俺の中の何かが囁いている──おおっと!」

しばらく悩んだ後、男はおもむろに左側の通路へと踏み出し──その途端に、
ちょうど通りかかった誰かと出くわし、思わず足を止めて上肢をのけぞらせた。