2022/12/02 のログ
リス > 砂が堕ちて往くのを、ぼうっと眺めている。
 堕ちて往く砂を眺めて、熱くなる体を冷やすために、息を吐き出して、サウナの熱さを耐えている。
 耐えて、耐えて、全身が、其れなり以上に熱くなってきたところでサウナから出る。
 あつい、あつい、と言いながら、再度冷たいお水に体を浸けていく。

「ひゃぁぁぁぁ………。」

 それでも、矢張りというかなんというか、急に熱い所から冷たい所に、となると。
 全身を包み込む冷たさに、娘のような声をあげてブルりと震えて見せる。
 とは言って、今回は其処迄深く入るつもりはない。
 粗熱が取れればそそくさと出るので、慌てて近くの温泉に。
 冷えた躰に、暖かなお風呂は丁度良くて。
 今回のお風呂は、特に何か変化があるようなものではなく、何処にでもあるお風呂だ。
 其処に肩まで浸かっていて。
 少し温まった所で、満足したので、ふう、と言いながら、少女はお風呂を出て。

 そして去って行くのだった―――

ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にユアさんが現れました。
ユア > 「ふむ」

仕事休みの日。
特別やることもなかったので久々、水浴び場に足を運んだ。
一人露天に浸かりながら悠々と両脚を伸ばし、曇りがちな夜空を見上げている。
肩まで沈んでいるから髪の先端がゆらゆらと湯に揺れ、偶に首元を擽る。

「たまの水浴びも良いものだな」

故郷である帝国には、こういった施設はあっただろうか。
此方に越してきたのもずいぶん前のことだ。だからついぞ記憶が無い。
仕事で出入りすることだっていずれあるのかもしれないが、今は王都での暗殺業に集中しようと心に決めてはいた。

もう少し湯船に沈み込み、口元まで浸かる。
ぷくぷく、と気泡が立ち上り、自分以外誰もいない露天に小さく弾ける音が響く。

ユア > 「……ふぅ。こんなところか」

ざばぁ、と湯面に波が立つ。
ユアはゆっくりと立ち上がり、大きく伸びをした。
その拍子にぷるん、と豊かな乳房が上下に弛む。

そして踵を返し、露天風呂から上がり、脱衣場へと消えていく。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からユアさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にレナードさんが現れました。
レナード > ギルドに依頼達成の報告を終えて街へ戻れば、吹き抜ける冬風の寒さが
防具の外套を纏っていても身に染みてしまう。
ここ数日でこなした依頼の報酬で懐は温かい反面、疲労感もたっぷり蓄積してしまっている。
こんな日は休息がてら温泉でダラリとリフレッシュでもするしかない。

思い立ったら即行動と、旅館の1室を借りて浴衣に着替えて温泉へGO。
屋外の露天風呂の石敷きされた縁で頭に手拭を乗っけ
湯舟にはお盆の上、東方の地酒の燗と御猪口1つ浮かべて
湯舟の中だらけ切った男はクイと1口酒を飲み干しつつ、湯けむりの中で至福のひと時を味わっていた。

レナード > 「――あ~……骨身に染みるねぇ…。」

爺染みた台詞を零すにはまだ数十年早いような気もするが
この極楽加減には老いも若きも関係ないだろう。
じっくりと身に染みわたるような湯の熱は、ガチガチに凝り固まった
筋肉を解してゆくようであり、その中で飲む東方の酒は身の内より温まり精神を癒してゆく。
ゆるり見上げる冬の夜空には幾つかの星々が煌めき、冬の風情を味わえるようで、静かな夜の闇に吹き抜ける冬の風は
火照り蕩けそうな意識を呼び戻すスパイスのよう。
静寂な露天風呂を一人貸し切り状態を堪能しつつ、また一口クイと御猪口を傾け酒精を愉しんでいた。