2022/11/07 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からローウェルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にアンジェラさんが現れました。
■アンジェラ > 「…はぁ。」
溜息一つ。
湯屋の利用者が使える広々とした休憩所にて。
アンジェラは端の方のテーブル席に座って嘆息していた。
やや紅潮した肌や浴衣姿などひと風呂浴びてきたのだろうというのは簡単にわかるだろう。
傍から見れば普通に風呂上りの休憩客、に見える。
しかし、内心は―――。
「……。」
もじ、とテーブルの下で太腿をすり合わせる。
なんだかもやもやして、勃起が収まらない。今はテーブルで隠せているが……。
正直に言って、動ける状態ではなかった。
ありていに言えば湯船に『盛られた』のではあるが、それに気づく事もなく。
動けないし、溜息をつくくらいしかすることができない状態ではあった。
魔族が混じっている事もないだろうし、さすがに誰かに気づかれる、ということは無いと思ってはいるのだが―――。
■アンジェラ > 「ん……。」
どうにもならない。
仕方なくそのまま悶々とした時間を過ごす。
ある程度人が減ったところで、人目を避けるように部屋へと移動していった、とか…。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からアンジェラさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にクィンスさんが現れました。
■クィンス > 「はぁ~、ええ湯やったわぁ…♪」
この国に滞在して、どのくらいだろうか。
クィンスは、すっかりとこの国になじみ始めていた。
今日は、巷で有名な温泉宿へと宿泊。
宿泊代は、いろいろとアルバイトのようなものをして稼いだわけだ。
「まあ、できれば恋しい人と来てみたいって言うのもあるんやけど…。
あいにく、うちにはそんなもん、あらまへんしなぁ…。」
人が聞けば、少しばかり寂しいと思われるようなセリフかもしれない。
しかし、クィンスは何ら気にしたそぶりもなく、
そして誰かに聞かれるかもという心配もなく、そんなことをごちた。
自嘲気味な笑みを浮かべながら、ロビーに備えられた椅子へと腰を下ろす。
火照った体にあたる夜風が心地いい。
ここ最近、めっきりと寒くなってきたがゆえに感じるその冷たさに、
風呂で温まったからだが、いい感じに冷えていくのを感じる。
襲い掛かってきそうな眠気に、うとうととまどろんでしまうのも、仕方がないだろう。
■クィンス > とはいえ、さすがに冬も近くなってくる季節。
余り夜風にあたりすぎると、体が冷え切ってしまう。
しかし、クィンスはどこかそれすらも楽しげで…。
「さて、ほなもう一っ風呂、浴びに行きまひょか♪」
そういって、再び浴場へと足を運ぶのだった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からクィンスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「~♪」
ピーヒョロロと下手っぴな口笛を吹きながら、館内の廊下を一人のんびりと歩く浴衣姿の金髪の男が一人。
着込んだ浴衣は客室に備え付けのものであるが、男の着こなしは何故か妙に様になっていた。
それはそれとして、男は現在旅籠内を探検という名の散歩中である。
この旅籠は知らないうちに道が変わっていたり施設や仕掛けが増えていたりするので
男にとっては適当に歩き回るだけでもなかなかいい暇潰しになるものだった。
知り合いの従業員に聞いたところによると、その妙な特性のおかげで主に女性が迷ってしまう確率が高いらしいが……。
それはさておき、やがてT字路に差し掛かると、男は一旦足を止めて。
「──さて……どっちに行くべきですかねぇ」
右か左か。
廊下の中央で仁王立ちしながら、男は顎に手を当てうぬぅ、と唸りながら思案し始め。
「んんーむ……よし左だな、左へ行くべきと俺の中の何かが囁いている──おおっと!」
しばらく悩んだ後、男はおもむろに左側の通路へと踏み出し──その途端に、
ちょうど通りかかった誰かと出くわし、思わず足を止めて上肢をのけぞらせた。