2022/09/22 のログ
エレイ > 出くわしたのは一般の男性客。互いに軽く謝罪し合うと、男は改めて歩みを進め、何処かへと──
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にジェイドさんが現れました。
ジェイド > 異国情緒あふれるこの宿に、湯治と称して滞在して、今日で三日目。
露天風呂、というらしい野趣に富んだ岩風呂に身を沈めると、
このところ、昼も夜も、ところ構わず下腹にわだかまる疼きも、
ほんの少しだけ、紛れるような気がするから不思議だ。

「は、ぁ…………… んっ、」

ゆったりと四肢を伸ばして、頬に打ちかかる解れ髪をかきあげようと、
両手を浮かせた拍子―――――水面を揺らす漣が、ぴり、と胸元を刺激した。
思わず零れそうになる声を必死で噛み殺し、背筋をざわつかせる感覚をやり過ごそうとする。

「―――――つ、ぅ……… ぁ、もう、っ……」

赤く染まった頬を歪ませて、ぐしゃりと右手で前髪をかきあげ、
左手を湯のなかへ沈めて、恐る恐る、胸元を探る。
小さな薄桃色の肉粒を、そっと摘まんで感じる疼痛。
それとともに、じわりと湯に紛れて広がる、ほの白いもの。
―――――こぼした溜め息が、不自然に熱を孕んでいる気がした。

ジェイド > 見た目の変化が戻っても、記憶や経験は消えない。
それどころか見た目の変化すら――――指先に絡む、このぬるぬるとした感触は。

またひとつ溜め息を吐いて、ぶくぶくと口許まで湯に浸かる。
この湯治に果たして効果があるのか、大いに疑わしいというもの。
少年の滞在は未だ、当分続きそうだった――――――。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からジェイドさんが去りました。