2022/08/12 のログ
ヴェルソート > (喉を癒し、体を癒し……たっぷりと湯につかって、男は水浴び場を後にした。)
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からヴェルソートさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にビョルンさんが現れました。
ビョルン > 蒸し暑い夏の夜は風呂に限る。
露天ともなれば火照りそうになれば夜風に身を晒し、程よく冷めた頃合いにまた肩まで湯に浸る。
温泉の湯で体温を取り戻すというぬるい快楽に何度も浸っている。
曰く、何処かの世界ではチルというらしいが浅学にして本人は知らぬ。

現に今もまた、深く湯に浸って心地よさげなため息をついているところ。
水浴び場全体の人出といえば、そこそこといった賑わいだろうか。

ビョルン > 戯れに、浴槽の中で身を屈める。
肩までだった湯の中にじっくりと沈んで唇の下の際まで浸かった。

──ワニの気分に、
「ならねぇなぁ」

ここは河ではない。
要は、若干入浴にも飽きてきた。
再び肩までに戻って水浴び場内を見渡す。

ビョルン > 視線の先。
興味を持ったように口元が動き、湯を出る。
色白な肌はまんべんなく朱鷺色に上気している。

今宵は狼となるか否かは成り行き次第の夜。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からビョルンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/館内廊下」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「~♪」

ピーヒョロロと下手っぴな口笛を吹きながら、館内の廊下を一人のんびりと歩く浴衣姿の金髪の男が一人。
着込んだ浴衣は客室に備え付けのものであるが、男の着こなしは何故か妙に様になっていた。

それはそれとして、男は現在旅籠内を探検という名の散歩中である。
この旅籠は知らないうちに道が変わっていたり施設や仕掛けが増えていたりするので
男にとっては適当に歩き回るだけでもなかなかいい暇潰しになるものだった。
知り合いの従業員に聞いたところによると、その妙な特性のおかげで主に女性が迷ってしまう確率が高いらしいが……。

それはさておき、やがてT字路に差し掛かると、男は一旦足を止めて。

「──さて……どっちに行くべきですかねぇ」

右か左か。
廊下の中央で仁王立ちしながら、男は顎に手を当てうぬぅ、と唸りながら思案し始め。

「んんーむ……よし右だな、右へ行くべきと俺の中の何かが囁いている──おおっと!」

しばらく悩んだ後、男はおもむろに右側の通路へと踏み出し──その途端に、
ちょうど通りかかった誰かと出くわし、思わず足を止めて上肢をのけぞらせた。