2022/07/27 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にローウェルさんが現れました。
■ローウェル > 「そりゃさ、今夜は媚薬風呂デーって聞いて勝手に期待して、割増料金払ったのはオレだよ?
それ以上のことはなんッも言われなかったわけで、嘘はつかれてないけどさぁ」
男は誰かに話しかけているわけではない。
ただ愚痴らずにはいられなかったのだ。
甘ったるい匂いとうっすらと赤い色がついた湯の張られた大浴場に、見渡す限りでは自分以外の客の姿がなかったからだ。
濃い湯けむりのせいで見えないだけという可能性は残されていたが、しかし料金を払ったときの妄想は跡形もなく吹き飛んでいた。
「ウッキウキで飛び込んでギンギンになるだけなって、さてこれからどーすっかなぁ……」
脇にある木製のベンチに腰掛け、夜空を見上げてため息をついた。
股間を覆うタオルは、それはそれは見事なテントを作っているのだが、その熱に反して肌寒いのは気の所為ではないだろう。