2022/07/24 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場 大浴場」にレサードさんが現れました。
レサード > 降り注ぐ日差しが少々キツイ昼下がり。
貧民、平民、富裕と等しく降り注ぐ日光への対処は地区が違ってもやはり大筋は大きく変わることはないようである。
部屋で過ごすもの、酒場などで冷たい飲み物や食べ物で喉を潤し、芯から冷やすもの。
富裕地区であれば、大規模な冷房設備といえるものが備え付けられた場所だってあるだろう。

そんな思い思いに、日差しの洗礼をうける中、暑いのであれば逆にと考える者も少数ながらもいるようだ。
平民地区に大きく構えられた老舗の旅籠。
体を冷やす食べ物も扱っているとはいえ、名物は湯殿であれば、汗を流すついでに湯を楽しむ。
そう考えて足を踏み入れる女の周りにもまた、そこそこ人の流れができていれば似た考えを持つ者もやはりいるようだ。

「たまには…こういうところもいいねぇ」

ロビーの受付をぬけて、女が向かう先は大規模な浴場のうちの一つ。
性別も年齢も、種族もあまり制限のない場所を選んでいれば、今日の懐は暑さに負けず暖かいようである。
一見魔族や魔物のようにも見える姿であれば、忌避する者もいるかもしれない。
けれども、少々多めに代金を支払っていれば、その辺はあまりとがめられることもなく。
スムーズに入館と相成ったのだろう。

施設内の他の場所に比べれば人気のない脱衣所に足を踏み入れ。
手近な籠を手に取るままに、衣服を放り込んでいけば、女は早速と湯殿へと踏み込んでいくのであるが。
ちゃんと頭にタオルを乗せ、かけ湯を先にすませて軽く体を奇麗にしていくのは、郷に倣ってといったところのようだ。

「ふぅー…これならもう少し熱めでも良かったかねぇ…」

足先で一つ二つ。
湯面をつつくようにして温度を確かめれば、そのまま一気に肩口まで女は体を沈めていくことにしたようだが。
体格が体格である、溢れる湯は中々の量であれば、まるで数人が入ったようなありさまとなるのはご愛敬か。

あまり長くはない体毛の種であれば、湯でしっとりとしても残念なことになることはなく。
鍛えられた肢体や、胸肉の形が逆により分かりやすくなったともいえるかもしれず。
背中を壁に預けるままに、少し温めの湯につかった女は、身に染みる熱に息を緩めて零しながら、そんなことを誰にいうでもなく零していくのであった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場 大浴場」にハレスさんが現れました。
ハレス > 暑い上に湿度も高い時間帯。
単純な暑さであれば耐え凌いで夕暮れを待ち、冷たいエールを呷って一日の疲れを癒すといったところである。
しかしそれ以上に暑いとなると話は別で、外作業でもしれいればたちまち着ている衣服もすっかり汗濡れでびしょびしょとなり、とても晩酌にまで待ちきれぬ。

この大男もそんな暑さに耐えかねた一人であり、仕事に使うべき香草などの仕入れに出かけ、近場で採れるものであれば自分の足で拾いに行くのだが、たったそれだけの仕事でもう汗だくであった。
ともあれそんな雑務も早々に片付けて向かった先は自身の仕事場の一つでもある旅籠へと。
平民地区の自分の店だけでなく、こういった場所へ出張施術をよく行っているため、旅籠の方から特別に割り引いてもらったり、時に無料で通してもらったりなど役得にあずかっている。

「昼下がりだが風呂上りに一杯やるか」

脱衣所で乾き始め冷たくなり始めた衣服を脱ぎ、手ぬぐい一枚を肩に引っかけ遠慮なく混浴の大浴場へと足を踏み入れる。
もうもうとした湯気の中手始めに身体の汗を掛け湯で洗い流しながら大浴場を眺めよう。
昼時ということもあり混雑はしておらず、老若男女他種族が産まれたままの姿でゆったりとした時間を過ごしている。
そんな中で一際目を引いたのは湯舟に大胆に浸かる大柄な雌獣人の姿だ。

「邪魔させてもらうよ。
獣人ってのは暑さに弱いって聞いたりするんだが、君はどうやら強そうだな」

彼女の入っている湯舟にゆっくりと足を踏み入れ身体を沈めていく大男。
人の身にしては大柄な身体だが、彼女の身体つきに比べれば自身が小さく見えてくる。
そんな感覚すら己には珍しい体験だ。

レサード > 多少視線が刺さるのはご愛敬。
施設に忍び込んでいるわけでもなく、施設に許可をもらって堂々と入っているのだから、とやかく言うもの好きも少ないのはこの場所のいいところだろう。
もっとも、見た目以上に体格が体格であるために、下手に異種族だからと火傷する様な形のちょっかいを掛ける者がいないといった方が正しいのかもしれない。

熱い湯で芯から温まり、どこかで涼しむ。
それも悪くないだろう。
けれども温い湯でじっくりと体を癒すのもまた乙な物であれば、女は少々目を細めたまま、意識を揺蕩わせてしまっていたようであった。

「んっ?ああ…貸し切りじゃあないんだ。
好きにするといいさね」

そんな夢現な意識を引き戻すことになったのは、近くへと身を降ろして声をかけた男であったようだ。
ピクリと耳を男の方へと向け。
続くように細めていた視線を向ければ、特に敵意はなくとも肉食獣の瞳は少々獲物を射抜くような鋭さを持ってしまうのはご愛敬か。

男だろうと、性別も種族も好きに入れる浴場であれば、当然のように女は気にすることもなく。
身を隠したり、距離をとる様なこともなく。
相変わらずといった様子であれば、体格と相まって借りてきた猫のようにおとなしくも見えるかもしれない。

「アタシは色々なところ歩き回って慣れたからねぇ…。
そういうアンタも、臆面もなく話しかけるなんて…いい度胸してるじゃないかぃ」

男も体格で見れば十分にいい方に見えるのである。
何を気にするでもなく、魔獣と見間違う女に話しかけてきたこともあり。
普通の生活をしてきた市民ではないことは、十分に予測できれば女は一つククっと含む様な笑みが自然に零れることになった様だ。

温泉の香りで多少鼻は自然の中に比べれば鈍る。
とはいえ、言葉を交わすほどに近くにいれば、男の香りの中に純粋な人ならざる人のような、獣のような香りの一つでも感じたのだろう。
少しだけ鼻を利かせるようにすれば、折角の寛ぎ処である。
男の方に視線を向けたまま談笑の構えでも取っていくことにしたようである。

ハレス > ふむ、声を掛けてはみたのだが少々夢うつつだったようだ。
起こしてしまって申し訳ないという気持ちもあれば、風呂場で寝入ってしまうのはそれもそれで危険なところもある。
彼女のような見た目の者は、それだけで気を揉むようなことも少なからずあるだろうというのは、見た目こそ人間のこの男もよく熟知していた。
そんな彼女がゆっくりできるのだから、この場所は良いものなのだ。

「もちろん気にしないさ。
だから魅力的なレディにも遠慮なく声を掛ける」

強面の男は冗談めかしたような言い方で小さく微笑む。
異種族の美的感覚を理解するのは極めて難しいと言えるが故に、よく聞くお世辞にも聞こえただろうが。
そんな男の鋭い瞳はまるで美しいものを見るかのようで、二人の視線は交わる。

男の方も局部を隠すようなまねはせず、彼女に向かい合うように湯舟に浸かり、半日の疲れを癒すかのように「ふぅぅ」と声を漏らす。
その鍛え抜かれた身体はいかにも戦士然とした、鎧を纏い戦うための鍛え抜かれ方をしているとわかるだろうか。
しかしその肉体の反面、男の佇まいは戦いから遠ざかった平穏に暮らす者の佇まいだったろう。

「ほぉ、旅人か…それじゃあこの国に立ち寄ったのも旅の途中ってところか。
はっはっは、そうだな…度胸と態度とアソコだけはでかいかもな、君には負けそうだが」

彼女に対して臆することなく接してきたのは、彼女の感じた匂いもまた答えの一つであろう。
臆するどころか下ネタを交えながら笑いかけてきたその男の視線は、湯舟の中に沈んでもはっきりとわかる彼女の肢体にも向けられていく。
もっともこの大浴場においてそのようなこともまた公然と行われているためおかしくもないが。

レサード > 湯舟での眠気は、軽い気絶とは誰から聞いたことだったか。
女は少しだけ夢現を残しつつも、直ぐに思考を寝ぼけさせずにたたき起こすのは、普段の仕事の癖なのだろう。
寝ぼけ眼を長く向けるようなこともなく。
再び気を抜いた様子をみせつつも、すっかりと眠気だけは直ぐに女は切り取った様子をみせるのだ。

「好き者…いや、この国だからこそか。
アンタも物好きの類かい?」

レディと書いて野獣と読みそうな見た目であれば、女ではなく。
雌といった言葉が似合いそうな風貌なのである。
他にも客は少ない時間とはいえいる場所なのだ。
辺りを軽く女は見まわし。
そして数少ない、湯煙の中に見える客層を確認すれば、改めて少しだけ苦笑交じりで零して見せることにしたようだ。

様々な物が集まるのだから、当然種族の枠を簡単に飛び越えた、あらゆる趣向も当然のように集まる。
よく言えば何でもあり得る国であり。
悪く言えば混沌とした国でもあるのだ。
その中でミレーの扱いだけは一定の決まりができていれば、特殊な立ち位置はむしろミレーなのかもしれないが。
男の視線にからかいの色が伺えなければ、女はそのまま湯から上がることなく、構えから談笑にそのまま応じていくのであった。

「旅人っちゃぁ旅人か…傭兵って言った方がしっくりくるさね。
気が付いたら育ってた体なんだ…アンタのご自慢もそうだろ?
それに…アタシとしちゃあ、妙に獣の匂いがする方が目を引くねぇ」

各地を渡り歩き何かをしているのだから、広く見れば旅人で間違いないだろう。
傭兵と付け加えながらも、男の軽い傭兵の集まりではよく聞くような、冗談交じりの言葉に嫌悪も何も見せることはなく。
毛並みの下に湯によって浮かび上がる肢体に走る視線に気づいても、むしろ軽く見せるように足も広げたまま、寛いだ姿勢を女は続けていくのだ。

そんな視線を見やりつつも、女が向けたのは男の言葉で誇示された股間。
ではなく。
男自身の湯に交じって鼻をくすぐる、人にしては濃すぎる獣の香りと気配であった様だ。
この国には色々な方法で身を隠したり、変えたりするものは多いのである。
その知識はあればこそ、誰の視線も気にすることはない浴場である。
自らが裸体を隠さず見せているように、隠したものがあるのであれば晒させようとするように、若干推測交じりでありつつも促すような言葉を紡いでいくのであった。

ハレス > 「はは、物好きか。
確かに普通の女じゃあ簡単には満足できないかもしれないが、変わり者を気取るつもりはないぞ。
美女を美女と言って悪いことは無い」

自身をレディと言ったことに対する彼女の反応は、所謂己のことを言ったのかという疑念のそれ。
人族やミレーと異なる獣人や魔獣の類は、人からの見た目に対する称賛を素直に受け取らない。
正確には、ああコイツはそういう趣味の持ち主なのかという穿った見方をし始めるのだ。
人間と見た目が大きく異なる種族は、人間の中ではとても暮らし難いが故に、男は器用に生きることを選んでいるだけだ。

「傭兵ってことなら良い国に来たな、良くも悪くも仕事に困ることは無いところだ。
俺かい?確かに俺も腕っぷしだけでのし上がったほうだな…今は別の生き方をしているが」

この国に来てそれなりに過ごしているのであれば、男の言葉にも頷けよう。
方々の国と時に手を組むこともあれば小競り合いを起こしたりもする一触即発の外交関係、不可思議なダンジョンに減ることのないモンスターや悪党の存在。
仕事に選り好みをしなければ冒険者や傭兵にとっては仕事に困ることなど無い状況であろう。

「なんだ、確かに俺は魔獣だが…見たいなら変化してみよう」

別に隠すつもりはないのだ、知りたいという者がいれば遠慮なく本来の姿を見せることに抵抗はなく。
推察するように伺う彼女に対し、実にあっけなく本性を晒し始めよう。
もちろんここで周りを気にする必要など無いが故の振舞いだ。

男の身体からは瞬時に魔力が増大していき、それに伴い身体にも変化が訪れる。
逞しい肉体はその肉力も大きさも増していき、人のそれとは異なる毛並みを生み出していき、それは男の顔どころか頭部そのものも変わっていく。
うねる様な太い角が産まれ、顔立ちは恐ろしい牛獣人のようなものに、肉体は彼女よりも一回り大柄となった浅黒い毛並み。
それは牛獣人とは全く異なる、魔獣ミノタウロスだった。

レサード > 「はっ…それなら有難くいただいておこうかぃ。
元荒事仕事仲間っていうのなら…変わり者でもお世辞でもなさそうだしねぇ」

嘲笑うというよりは、正面切って更に誉め言葉をぶつけてくることにある種の思い切りの良さを感じたのだろう。
その勢いに感心したように、楽し気な笑みを零していく女は間違いなく笑顔なのだが。
顔が獣の顔である。
少々種族によってはその笑みが分かりづらい部分もあるかもしれない。

荒事に従事していたという言葉も、男の体格を見ればただ鍛えただけの見せ筋の類ではない。
それは見て取れたのも間違いなく。
男の言葉にうなずきつつも、元々砕けた女の態度はさらに砕けることになったようだ。

「なら今は何の仕事って…へぇ…。
今の方がさらに男前じゃないかぃ」

それ程に荒事に従事していた者が、何の仕事をしているのか。
少しだけ男の方に身を乗り出すように、壁から背を女ははなしていくが。
その先に続く言葉に、少しだけ女の瞳は丸みを取り戻すことになった様だ。

言葉だけでなら種族を偽ることはできる。
けれども、その証拠を見せるように、それこそ街中であれば少々ざわめきが巻き起こるといっても過言ではない。
そんな変身ともいえるレベルの有様を見せてくれば、その先に現れていく同じような獣の方が近い見た目を持った男の姿に、女はそんな言葉を贈るのだ。
当然女としても誉め言葉なのは間違いなく。

「それだけ屈強なら…荒事をしてたってのは尚更納得さね。
今の仕事は知らないけど、そんな立派な体だと…荒事以外じゃ持て余すんじゃないかぃ?」

勿論単純な力仕事という可能性もあるだろう。
女も魔族や魔獣と比べてもかなり大柄なほうの獣人である。
だからこそ、それ以上の大きさを見せることになった男が、荒事を今はしていないというのであれば、少々それはそれで驚きを感じさせることになった様だ。

獣に近い者同士、香りの謎も納得といった様子であれば、近しい種としてより親近感の一つも湧くことにはなったのだろう。
向かい合う形に姿勢を変えて、膝立ちとなれば、その体格の差を比べてみたり。
肉付き顔つきにより視線を近づけてマジマジと見たりと、ミノタウロスという種に興味深げといった様子を見せていくのである。

ハレス > 「世辞を言えるほど賢い男じゃないからな。
昔はまぁ、ある小国で騎士団長の真似事をしていたんだが、恨みは買われるもんでな…身を退くことになったわけだ」

人族から見れば獣の笑顔などよくわからないものか、あるいは威嚇しているように見えるかもしれないが、生憎男の中身は彼女とそう違いはなく。
彼女の笑顔を素直に魅力的と受け取った。

「嬉しいねぇ、本心でそう言ってくれる女はここじゃ数少ない」

男の本来の姿を晒せば、彼女は少しの驚きを持ってその姿を眺め、素直な感想を漏らす。
人間時の強面な雰囲気はそのままに、顔立ちも体格も大きく変化したのだ。
平時であれば魔王軍の幹部でも現れたかなどと騒ぎになりそうな風貌の魔獣は、落ち着いた佇まいで彼女の顔を見つめる。

「鍛錬だけは忘れてないからな、それも今の仕事…整体には大いに役立つ。
筋肉の付き方や動き方を探るのに己で試すのが早いからな。
なんなら試してみようか」

会話の中で今の男が整体師となっているらしく、それには確かにギャップも感じるだろうが、肉体を熟知していなければならないという点では実に理に適った職とも言えよう。
ついでに言えば手先も相当に器用でもあるのだろうと。

「持て余した身体の発散は、荒事だけが解決方法じゃあない…だろう?」

二人そろって異形の身のまま、湯舟の中で互いの身体をまじまじと見つめ合うその様は、他人が見れば実に近寄りがたいものであっただろう。
より強くなった獣の匂いに混じるは強い雄の香り、それを芳醇に感じさせながら、屈強な男の手が彼女の掌を取り、指で彼女の手の甲を撫でて誘う。
整体師としての技術と、持て余した肉体の使い方について、それ以上は言わなくてもというやつだろう。

レサード > 「どんな職業でも恨みはどこでも買うものさね。
特に人から遠い程…その辺りはお互い様かぃ」

裏仕事は当然として、表向きの仕事だってどこでどんな恨みを買うかわからない。
それが荒事の仕事であり、異種族であれば完全に人な見た目の種族に比べれば、割増しになりやすい。
というところは少なからずあるだろう。

だからこそ、誉め言葉もお世辞ではないことは女は十二分に感じ取れ、納得もできたのである。
逆に女の誉め言葉も、お世辞ではないというのは、獣の顔という種族によってはわかりにくい。
そういっても過言ではない表情同士を持つ者故に、下手な言葉以上に確かな証拠にもなったかもしれない。

「へぇ…元騎士寄りな手合いが整体ねぇ。
随分と思い切った方向じゃないかぃ。
種族的に体は凝りにくいけど…悪くはなさそうだねぇ」

仕事から離れていても鈍らないように体を整える。
その心構えは大いに実感できる女なのだ。
一見整体という仕事には、やはり予想外な感覚を受けたようだが。
戦いなれており、なおかつ自分の体を整え続けているのであれば、納得できると部分は大いにあったようである。

元々ネコ科であり。
特にしなやかよりな豹という血を色濃く露にしている女なのだ。
そこ言葉は強がりではなく。
実際に人などにくらべたら、肩こりや筋肉痛、といったものには無縁とは言わずとも、大分縁がないのは間違いないないようだ。
けれども、同じ獣に近い種族の上で、荒事をしていた身で自信があるというのなら、興味がひかれないということはなかったのだった。

「それじゃあ…これも縁ってことで、期待させてもらおうかねぇ。
少なくとも湯舟じゃぁ、やりにくいだろ?」

少なくとも整体自体は嘘ではない。
それは男の言葉からも十分感じられるのは間違いないようである。
けれども、それだけに目的と思いがとどまらないというのは、目は口ほどにものを言うというべきか。
仕草や香りの僅かな変化から、獣であるために獣同士のある種の信号は感じ取りやすいのだ。

取る手を一つ女は見つめ。
そして男へと視線を戻せば、ニっと獣の顔の口元を楽し気にゆがめ。
ともすれば牙が見える、獣なりの笑みを浮かべながら、彼が施術しやすい場所があるのなら、先導を促していくようだ。

ご案内:「九頭龍の水浴び場 大浴場」からハレスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 大浴場」からレサードさんが去りました。