2022/03/27 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 肩をまわしながら男が滝湯に打たれている。
細い滝を肩に当てながら、グルグルまわして。
太い肩がゴキゴキなった。

「完治」

握りこぶし、力こぶをつくって誰に見せるともなくポージング。
自然治癒では怪我の治りが遅くなっているなと感じる。

「専門医でも見つけるかね」

グスタフ > 故郷によく見てもらっていた医者はいたが、高齢で引退している。
なにより口うるさい。医者の性だろうが。

「お手柔らかに頼みたいもんだぜ」

手近な湯に浸かりながら、誰か来ないかなどと、湯を変えて浸っている。

グスタフ > 「癒しの法か……」

自然治療以外の方法といえば、魔法の類か。
だが、魔法は魔の法だ。神の愛した方法ではない。

「手段を選べるほど、大層なご身分じゃないか」

上半身を縁に出して、空を見上げる。夜明けは遠い。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にキールさんが現れました。
キール > トロリと粘度の高い白濁湯に肩まで沈む男。
湯温は人肌より少し高め程度のぬるめの湯。
粘度が高い故に体に絡みつき、熱さが感じやすくなるためらしいが、男にとっては小さな事。
巨躯の男は湯の中身を横たえ背を縁に預け深い一息。

男が浸かるのは所謂媚薬風呂。 ではあるが、男にとっては血行が良くなる程度の効きで逆にリラックスできる。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からキールさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 館内廊下」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「~♪」

夜。
ピーヒョロロと下手っぴな口笛を吹きながら、館内の廊下を一人のんびりと歩く浴衣姿の金髪の男が一人。
着込んだ浴衣は客室に備え付けのものであるが、男の着こなしは何故か妙に様になっていた。

それはそれとして、男は現在旅籠内を探検という名の散歩中である。
この旅籠は知らないうちに道が変わっていたり施設や仕掛けが増えていたりするので
男にとっては適当に歩き回るだけでもなかなかいい暇潰しになるものだった。
知り合いの従業員に聞いたところによると、その妙な特性のおかげで主に女性が迷ってしまう確率が高いらしいが……。

それはさておき、やがてT字路に差し掛かると、男は一旦足を止めて。

「──さて……どっちに行くべきですかねぇ」

右か左か。
廊下の中央で仁王立ちしながら、男は顎に手を当てうぬぅ、と唸りながら思案し始め。

「んんーむ……よし左だな、左へ行くべきと俺の中の何かが囁いている──おおっと!」

しばらく悩んだ後、男はおもむろに左側の通路へと踏み出し──その途端に、
ちょうど通りかかった誰かと出くわし、思わず足を止めて上肢をのけぞらせた。