2022/02/08 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にイスラさんが現れました。
■イスラ > 「 …………ふぅ… 」
風呂上がり。旅館のロビーで寛ぐ事にした。
同じように涼む客が多いのだろう。浴衣一枚で丁度良い、といった具合の室温に。
冷たい飲み物を注文する事が出来る飲食コーナー。
ソファへと緩く身を沈めながら、何とはなしにロビーを行き交う人々…
同じく温泉に浸かってきた者。或いはこれから入るのだろう者。そういった流れに目を向ける。
近頃とんと顔を出していない学院の同級達…とは言わないが。もし、知っている顔でも通ったら。速やかに判断しなければならないだろう。
連れ戻されないよう隠れるか。
大丈夫な相手なら、声の一つでも掛けてみるか、を。
勿論知らない相手でも、興味を惹かれでもするのなら。それはそれで良いのだが。
■イスラ > 「 ――――ぁ。 」
ふと、声が上がる。
目に入ったのは…どうやら、前者だ。
そそと立ち上がれば身を翻し、旅館の奥へと入っていく。
今はまだ、僅かな自由を謳歌していたい。
本当に貴族となったなら、こんな風にはしていられなくなるだろうから。
いつまで続くか分からない、若い内の生き方を優先すべく…さて。
逃亡先は何処にしようか。
取り敢えずは二度風呂なども良いのかもしれない――――
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からイスラさんが去りました。