2022/01/14 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にオッドさんが現れました。
■オッド > (人の出入りが少なめな奥まった場所にある岩で仕切られた露天風呂。さほど大きくもなく、5人にもなれば少々手狭だろうという岩風呂で、両腕を大きく広げ足を伸ばし、湯に浸かる男一人)
「………ちと…ぬるいか…?……」
(人が少ないという理由で選んだこの風呂だったが、男は熱すぎるくらいが好みなようで、不機嫌そうに…というよりそういう顔なだけでさほど不機嫌でもなく。岩場においてあったウイスキーの瓶から直接酒を一口)
■オッド > (風呂は煙草が吸えない。だから本来そんなに長風呂は好きではないのだが)
「流石に……な……ぬるめで……正解か…」
(男としては珍しく、疲れているようだ。今回の傭兵の任務で味方側の戦力が拙すぎ、大量の魔族の軍勢と殴り合いしてきた次の日だった。自慢の拳には流石に擦り傷、体や顔にも擦過傷や打撲が目立つ。と言っても、現場を見た者からすれば、この程度の怪我で済んでいるのがこの男の頑丈さを物語るのだけれど。ともあれ、傷はそこそこ染みるし、疲労も強い。)
■オッド > (いつしか、目を閉じてウトウトしだしていたが。不意に目を見開けば)
「…くぁ……寝ちまったか……」
(あくび一つ。起き抜けに残りのウイスキーを飲み干せば湯から立ち上がり、風呂から出る。)
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からオッドさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 食事処」にエリーゼさんが現れました。
■エリーゼ > 温泉。それは日々の仕事に疲れた労働者を癒やす至福。
その温もりは疲れて縮こまった心身を解し、リフレッシュさせてくれる。
美食。それは日々の仕事で荒んだ心に沁みる贅沢。
程よく火照った体をそのままに、異国の冷酒と刺し身なるものを堪能する。
「いやぁ、素晴らしきかな週末。安息日の前は休むに限るのですよー」
おちょこを口につけてぐいっと。一気に煽ってくはー!と息を吐く。
どこからどう見ても親父仕草だが、やっているのは幼気な見た目の少女である。
ぴこぴこ。ほんのり赤く染まった長耳が揺れる。種族の特徴、見た目以上の年嵩の証明だ。
とは言え、それでもなお外見と帳尻が合わない程度の年寄りなのは秘密である。
閑話休題。目の前で艷やかに輝いている刺身の一切れを箸で摘む。
異国の作法に従うのは中々に面白く、なんだか器用になってしまった。
摘み上げているオレンジの身は、何でも海と川を行き交う白身魚であるらしい。
オレンジなのに白身とはまた不思議なものだ。ともあれ異国の調味料――醤油をつける。
円やかな塩味の赤黒い液体は、なんとも刺し身によく合うのだ。ひょいぱく。美味い。
程よく脂の乗った刺身に舌鼓を打って、きゅっと冷酒で〆る。少女はいたくご機嫌だった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 食事処」にリンさんが現れました。
■リン > 「あ、お子様がお酒飲んでる、いけないんだ~」
近くの席に座っていた青髪の人物が、その様子を囃し立てた。
若年用の浴衣の袖がなお余っているその背丈は幼児といい勝負である。
こっちはこっちで、飲酒の適性年齢には見えないかもしれない。
脇には小さな体に合わない大きな楽器ケースが置かれている。
同じように小さな手におちょこを握って顔を赤らめる様子は、
すでにごきげんに出来上がっているようだった。
「安息日前ってことは仕事上がりなのかい?
どんな仕事~?」
見た目の年齢にそぐわない仕草に興味を持ったのか、
酒気も手伝って、人懐っこい様子で聞いてくる。
■エリーゼ > 徳利に手を伸ばし、手酌でお猪口に酒を注ぐ。ぽたり、ぽたり。飲み干してしまったらしい。
もう一本足しちゃう?ご褒美行っちゃう?と楽しい悩みに耽る最中、子供っぽい声が飛んできた。
ちらりと視線を向けたなら、そこに居るのは自分よりもなお小さい男の子。辛うじて少年か。
大きな楽器ケースを携えて、へろんと酔っ払った風情の彼に、ふふりとどこか自慢げな笑みを浮かべて。
「ぶっぶー、お子様じゃありませーん。立派な大人のレディーですぅー。
――ほらほら、この長耳を見るが良いです。お姉さんはエルフなのですよー?」
だからお酒を飲んでもよいのですー!と何故か勝ち誇る。子供か。
ともあれ、ちょっと退屈凌ぎに戯れるには良さそうだ。会話にも乗り気で。
「お姉さんはなんと先生をやってるのですよー。えぇ、女教師ってやつです。
いやぁ、先生は大変なんですよ?生徒の皆さんはお子様扱いしてきますし。
ったく、これでもあの子達の祖父祖母がおしめの頃から生きてるってのに!」
管を巻く酔っぱらいとは、正しくこんな生物だ。外見が少女な分余計に残念である。
目の前の彼は、幼さ故にぷにぷにと心地よさそうだ。そぅっとほっぺに手を伸ばしてみる。
「そういう貴方は何者ですかー?見た目の割に言葉も達者ですけどもー」
うりうり、つんつん。避けられなければそのまま、マシュマロっぽい気がするほっぺを堪能だ。