2022/01/08 のログ
リス > 「良い、景色のお風呂ね。」

 白い色の綺麗なお風呂、星空の光をキラキラ反射しているようにも見える、そんな中に入って、体にお湯を掛けてのんびりする少女。
 ちゃぷり、ちゃぷり、全身から、疲れが抜けていくような感じが心地よくて、はふぅ、と息を大きく吐き出す。
 綺麗な星空に、温泉に。お酒とか飲みながら、誰かと話したりしたいわね、と思うのだけど。
 今日は、湯気が強く周囲が見えない。
 温泉が温かく、外が寒いから仕方がない事だとおもう。
 少し、移動してみようか、と少女は立ち上がる。
 流石に寒いので、少し動いて、温まる、という形で移動することにした。

「可愛い子とか、居ないかしら?」

 ちゃぷり、ちゃぷちゃぷ、お湯を掻き分けて、少女はおんせんを進む。

リス > すこし進んで、少し休んで、もう少し進んで、もう少し休んで。
 そんな繰り返しを行いつつ、少女は温泉を進んでいく。
 湯煙は、どんどん、どんどん濃厚になってきて、少しずつ見えなくなっていく。
 これは、この宿に掛けられている魔法なのかもしれない、見えないままに少女はずんずん進んでいった。
 そして、最後には、湯煙の中、消えていく。

 しばらく後には、きょとんとした顔で脱衣所に居て。
 しずしずと服を着て、しょんもり変える少女の後姿―――

ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──ぶえぇ~い……」

日の高い時間帯。
太陽の下、変な声を漏らしながら露天風呂で湯に身を浸して寛いでいる金髪の男が一人。

湯船の縁の岩に背を預け、濡れて張り付いた前髪をかき揚げざま、頭に載せたタオルを手に取り
軽く顔を拭っては、ぷぅ、と息を吐き出し。

「……うむ、今日もいい湯だなと関心顔になる。ここの風呂のクオリティの安定感は圧倒的にさすがって感じですなあ……」

ハッハッハ、と何が楽しいのか笑い声を上げながら、タオルを頭に載せ直し。
そのまま湯を堪能しながら、やがて音程の外れた鼻歌なんかも響かせ始める。

そんな男の近くでは、なにやら小さな物体がプカプカと浮かび、湯面が波打つのに合わせて揺れている。
それは銀色のボディに赤いつぶらな瞳の、アヒルのおもちゃだった。目的は不明だが、男が持ち込んだものようで。
陽光を照り返すそのアヒルに時々ちらりと視線をやりつつ、男はのんびりと湯を楽しみ続けていて。

なおこの浴場は混浴だが、現在はスタッフの策略により入り口のみ女風呂と偽装されており、
そうと知らぬままうっかり入ってきてしまう客なども現れるかもしれない。

エレイ > やがて充分に湯を楽しんだ男は、アヒルを拾い上げてのんびりと場を後にして──
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。