2021/09/21 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にロイスさんが現れました。
ロイス > ゆったりとしたズボンと、短めのTシャツに身を包み。
旅館の窓からぼうっと外を眺めている男がいる。
彼の名はロイス。この色欲渦巻く街で、止せばいいのに良識なんぞを持ってしまった難儀な男である。

普段の、ぽやっとしているが何処か隙のなさを感じさせるような表情は何処へやら。
今日は、ぽやっと全開。心の底からリラックスモードであった。

「あー、最初はどうなる事かと思ったけど、来てみれば意外と快適だったなあ……」

世の中、見えている地雷に突っ込まなければいけない事は多々あって。
それは例えば、色々と黒い噂――主にエロ方面に対して黒い噂がある旅館に泊まる事だったりする。
前々から、その危険性については承知していて、基本的には立ち入らない様にしていたのだが。
とある依頼で懇意になった貴族様に、プレゼントとしてチケットを渡されれば、相手の面子を立てる為にも行かないわけにも行かず。

とはいえ、突如媚薬が交じる温泉など、入りたくないのが本音。
そこで考えたのが、『最低限垢を落としたら、とにかく早く出てしまう』事だった。
これは意外と有効な戦略だったのか、三日目の今でも、男は媚薬風呂に当たった事はなかった。

「此処さえクリアしてしまえば、眺めは良いし、ご飯は美味しいし。
最高なんだよなあ……。後チケットは三日分あるし、使い切るのも好さそうだ……」

などと、甘いことを言っている男だが。
妙な所で悪名高いこの旅館で、何時までも性的なトラブルが起きないなど。
そんな事がありえるのだろうか……?