2021/08/21 のログ
リス > 「――――。」

 ほんの少し浮かんだ、恐怖の芽。
 それはむくむくむくむく、勢いよく育っていく。
 人竜であろうとも、リスは、妹や娘のように力を持たない、普通の男性にだって負けてしまう様な、弱い竜。
 それこそ、野生の中では淘汰されてしまうといって良いだろう存在だ。
 生きているのは、其れこそ、純粋な竜ではない、人竜だから、そして、父親に倣い商売に身を投じたから。
 そして、悲しいかな、母親が今、生きているのと、竜としての権能が、他の竜の支配に他ならない。
 つまるところ、誰かに襲われたら普通に、負けて仕舞うのが、リスと言う存在なのだ。

「―――うん、きょうは、そろそろ、かえろう、かしら。」

 ぷるる、と身を振るわせる少女。
 この場所は、エッチなことも出来るが、そう言う性犯罪も良くあり。
 そして、襲われても自己責任と言う場所なのだった。
 だから、危険を感じ取ったのか、少女は立ち上がる。
 そそくさと水滴を落として。
 それから、服を着て。


 去っていくのだった―――

ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」からリスさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──ぶえぇ~い……」

まだ日の高い時間帯。
太陽の下、変な声を漏らしながら露天風呂で湯に身を浸して寛いでいる金髪の男が一人。

湯船の縁の岩に背を預け、濡れて張り付いた前髪をかき揚げざま、頭に載せたタオルを手に取り
軽く顔を拭っては、ぷぅ、と息を吐き出し。

「……うむ、今日もいい湯だなと関心顔になる。ここの風呂のクオリティの安定感は圧倒的にさすがって感じですなあ……」

ハッハッハ、と何が楽しいのか笑い声を上げながら、タオルを頭に載せ直し。
そのまま湯を堪能しながら、やがて音程の外れた鼻歌なんかも響かせ始める。

そんな男の近くでは、なにやら小さな物体がプカプカと浮かび、湯面が波打つのに合わせて揺れている。
それは銀色のボディに赤いつぶらな瞳の、アヒルのおもちゃだった。目的は不明だが、男が持ち込んだものようで。
陽光を照り返すそのアヒルに時々ちらりと視線をやりつつ、男はのんびりと湯を楽しみ続けていて。

エレイ > やがてアヒルを回収し、湯から上がってのんびりと場を後に──
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にファイネアさんが現れました。
ファイネア > ひと風呂浴びて汗を流した後、休憩がてらロビーへと戻ってきた。
周囲は受付を行う者や、同じように休む者などそれなりに賑わっている。
購買で軽食や飲料を買ってきて楽しんでいる者もいる様子だ。

さて、どうしよっかな。

そんな風に思いながらロビーの中を歩いて見て回る。
あまり着慣れない浴衣。
多少胸元が緩かったり、白い脚がチラリと覗いたりするために
男性の視線を少々多く集めてしまうかもしれない。
ただ、本人としてはあまり気にした風もなく、涼しい服、くらいにしか考えていない様子。
まぁ、それならそれで今日の晩御飯でも見つかればいいか、と思っていた。

さて、目につく者や声をかける者がいるだろうか…?

ファイネア > 「………―――あ♪」

見つけた。という風に笑みが深まる。
ねぇねぇ、君一人?と美少年風の男性に気楽な様子で声をかけ…。

慣れた手管で夢中にさせ、その夜は思い切り楽しんだ、とか。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からファイネアさんが去りました。