2021/08/06 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にリリアさんが現れました。
リリア > 夜遅くの、混浴施設。
一人の女が、岩陰に隠れるようにしながら、ゆったりと休息していて。

本当は女風呂に入りたかったのだが、今の時間は経費節減のためすべて混浴ですよ、と伝えられれば、やむを得ず。
もっとも、それは特別な趣味を抱えた客へ向けたサービスの一環だったのだが、それを知る由もなく。

女の嬌声や男の低いうめき、肌のぶつかり合う音が響く大浴場に、おっかなびっくり足を踏み入れ。

あまりに刺激的すぎる光景を目の当たりにしながら、そそくさと身体を洗い。
幸い、今この場にいる多くの人間は今夜の相手を見つけているらしく、声をかけられることはなかったものの。
湯船にちゃぽりと身を沈めて、少し体の疲れを取ることにしながらも、あまりに倒錯的な周囲の光景のせいで、自分の蕾からとろりと蜜が溢れるのを自覚して。

「あぁ…。なんてこと…」

頬を赤らめて、小さくつぶやいて。

リリア > 湯船に浸かるうち、だんだんと体が熱ってきて。
近くでまぐわう男女を見つめながら、人に気づかれないよう、自分で自分を慰め始めて。
湯船の中だからバレないはず、と考えて、くち、くち、と大切な場所を指先で刺激して。

「ん、…っ、」

誰にも気付かれたくない気持ちと、たくさん乱暴されたい気持ちがないまぜになり。
やがて、小さく息をこぼし、軽く達してしまって。

リリア > 熱った身体をおさえて、ゆっくりと湯船から上がり。

女が立ち去った後も、風呂場では淫らな光景が繰り広げられていたことと——。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からリリアさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「~♪」

ピーヒョロロと下手っぴな口笛を吹きながら、館内の廊下を一人のんびりと歩く浴衣姿の金髪の男が一人。
着込んだ浴衣は客室に備え付けのものであるが、男の着こなしは何故か妙に様になっていた。

それはそれとして、男は現在旅籠内を探検という名の散歩中である。
この旅籠は知らないうちに道が変わっていたり施設や仕掛けが増えていたりするので
男にとっては適当に歩き回るだけでもなかなかいい暇潰しになるものだった。
知り合いの従業員に聞いたところによると、その妙な特性のおかげで主に女性が迷ってしまう確率が高いらしいが……。

それはさておき、やがてT字路に差し掛かると、男は一旦足を止めて。

「──さて……どっちに行くべきですかねぇ」

右か左か。
廊下の中央で仁王立ちしながら、男は顎に手を当てうぬぅ、と唸りながら思案し始め。

「んんーむ……よし右だな、右へ行くべきと俺の中の何かが囁いている──おおっと!」

少々悩んだ後、男はおもむろに右側の通路へと踏み出し──その途端に、
ちょうど通りかかった誰かと出くわし、思わず足を止めて上肢をのけぞらせた。