2021/07/25 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 湯治として、しばらくここに滞在する予定だった男は、率直に言えば飢えていた。
仕事続きで、負った傷を癒すためとはいえ、最近は女を抱いておらず獣のごとき性欲を隠すこともなく。

ふと、あまり寄らない少人数用の混浴露天風呂に人影が。
匂いがする。女の匂いが。

ガラリと扉を開けて、一物がすでにいきり勃った男が、彼女の後ろに立っている。
女が何をしているのか、確認すると、口元を歪めた。彼女の自分を慰めている手をつかんで……連れ去っていく。

リリア > (自らの指で軽く達してしまった時、がらりと扉が開かれて。
愛液に濡れた指と、蕩けた表情を隠せないまま、現れた男をぼうっと見つめて。)

ぁ、…

(自分が何か言うより先に男が動き。手を掴まれて、男が欲するままに、連れ去られて——)

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からリリアさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「~♪」

夜。
ピーヒョロロと下手っぴな口笛を吹きながら、館内の廊下を一人のんびりと歩く浴衣姿の金髪の男が一人。
着込んだ浴衣は客室に備え付けのものであるが、男の着こなしは何故か妙に様になっていた。

それはそれとして、男は現在旅籠内を探検という名の散歩中である。
この旅籠は知らないうちに道が変わっていたり施設や仕掛けが増えていたりするので
男にとっては適当に歩き回るだけでもなかなかいい暇潰しになるものだった。
知り合いの従業員に聞いたところによると、その妙な特性のおかげで主に女性が迷ってしまう確率が高いらしいが……。

それはさておき、やがてT字路に差し掛かると、男は一旦足を止めて。

「──さて……どっちに行くべきですかねぇ」

右か左か。
廊下の中央で仁王立ちしながら、男は顎に手を当てうぬぅ、と唸りながら思案し始め。

「んんーむ……よし左だな、左へ行くべきと俺の中の何かが囁いている──おおっと!」

しばらく悩んだ後、男はおもむろに左側の通路へと踏み出し──その途端に、
ちょうど通りかかった誰かと出くわし、思わず足を止めて上肢をのけぞらせた。