2021/05/14 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にトモエさんが現れました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からトモエさんが去りました。
■トモエ > 美容に良いともっぱら噂の湯船に浸かり。
久々にこんなにゆったりと過ごすことができると、深く溜息を零して。
「……あぁ……。落ち着く……」
ここ数日は忙しく過ごしており。
知人から勧められて訪れた宿だが、温泉を始めとしたリラクゼーションのための施設が多く。
普段の喧騒から抜け出してゆったりと過ごすにはちょうどだと考えながら、湯船で身体を弛緩させて。
乳白色でとろみを帯びた湯船は、ちゃぷちゃぷと柔らかな音を立てて、女の素肌に絡みつき。まるで大きなスライムに包まれるようだと考えながらも、疲れた今の身体を癒す中では深く思考することもできず。
湯船であれば当然のことだが、無防備にくったりと岩肌に預けて。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──どーれどれ……誰かいますかねぇ」
美容効果を謳って女性客を誘いつつ、特定の時間以降に催淫効果を発揮する──そんな罠そのものな
浴場の存在を、従業員の知り合い伝いに知ったのはつい最近のこと。
せっかくだから一度覗いてみようかとやってきた金髪の男は、タオルを腰に一枚巻いた姿で
ぺたしぺたしと湯船の方へと近づいてゆき。
「……おや。コンバンハー……湯加減いかがですかな?」
湯煙の向こうに浮かぶ人影を見つければ、人が居たことに顔に喜色を浮かべつつ、やや控えめに声をかけてみた。
■トモエ > 「……あ」
男性の声に、びくりと身をこわばらせるも、眺めてみれば覚えのある姿で。
「……エレイ、さま?」
久方ぶりの再会であるため、相手がこちらを覚えているかどうかは定かでないが。
湯船の中で、とっさに自分の素肌を隠し。
相手がこちらを知らぬのなら、こちらも初対面を装うつもりで。
「……こんばんは、……その、すみません。混浴とは存じ上げなかったものですから……」
タオル一枚を巻いている姿とはいえ、その下にどれだけの質感のものが隠されているかは十分に知っており。
こくり、と気付かれないように喉を鳴らして。
彼とは異なり、自分の素肌を隠すためのものを何一つ持っていないため、身を縮こまらせるように湯船に隠れようとして。
■エレイ > 「──おおう、誰かと思えばトモエさんではないか。やあやあお久しぶりッ」
近づいてゆけば湯煙の向こうの相手の姿も明瞭になってきて、その相手──かつてマッサージを施した、
顔見知りの女性から此方の名を呼ばれると、男も目を丸めて。すぐにへらりと笑顔になると、
嬉しそうに名を呼び返しながらシュビ、と片手を上げた。
「──別に謝ることはないのではないか? フロはみんなのモンだしな。むしろ俺的には
トモエさんと会えて嬉しいしな」
すみません、と告げる彼女にフハハ、と笑ってそんな言葉を返しながら、タオルを取って
彼女の視界に男の象徴を晒すと、おもむろにとろみのある湯に身を浸してゆき。
どうにか身を隠そうとしている彼女に、無遠慮にすすすっと近づいていって。
「そう緊張しなくても、もっとリラックスしてエエのよ? 知らない仲ではないんだし、な……」
肩にそっと手を添え、耳元に口を寄せると吐息とともにそんな囁きを落とし。
■トモエ > 相手がさっとタオルを外してしまうと、恥じらうようにまたぱっと目を伏せて。
「その節は……、本当に、お世話になりました……」
耳元の囁きに、体の芯がぞくりと震える。
かつてマッサージをしてもらったことを、自分の意識も、身体も、よくよく覚えていて。
触れられただけで、びくりと鳥肌が立ち。
「……男性の前で、裸体を晒すのは……、やっぱり、その、知った方でも抵抗が、あるというか……知った方だからこそ、といいますか……」
しどろもどろにそんなことを口にし。
身体は彼を覚えていて、すでに期待にとろりと蜜をこぼしてしまっている。
だがそんなことを当人は知らないまま、男らしい相手を前に、ただ目を伏せて、頬を紅潮させてしまって。
■エレイ > 「──クフフ、トモエさんがそーいう性格なのは時すでに把握済み。
だが俺は不良だからよ、そうやって可愛く恥じらってもらうと余計に興奮してきてしまうんですわ、お?」
肩に触れたその手に伝わる、その震えと肌の粟立ちにニンマリと笑みを深めつつ、
そんな意地の悪い囁きとともにちろ、と耳たぶを舌先で擽るように舐り。
「てなワケで……久々にトモエさんのボディをよくよく見せてもらいたいので、
ちとついてきてくれますかねぇ?」
なんて、赤みを増した顔を覗き込んで笑顔で訊ね。口調こそ問いかけの形だが、
彼女の返事の内容に関わらず腰に手を回し、強引に奥の方へと連れてゆこうとするだろう。
■トモエ > 「興奮、だなんて……」
相手の意地の悪い笑みと、こちらの劣情を煽るような舌使いに、またびくりと体が震える。
恥じらうくせに、彼の頬を叩いたり、強引にでも逃げようとしないのはなぜなのか、自分では深く考えようとせずに。
「っ、ダメ、です……! そんな、……ッ、」
相手が腰に手を回してしまえば、半ば引きずられていくように奥の方へ連れて行かれてしまって。
最後の抵抗なのか、自分の腕でなんとか胸の先は隠すものの、綺麗に陰毛が剃り上げられてしまった秘部はよくよく晒されていて。
白濁の湯を絡ませた肌は濡れて上気し、よくよく滑っているせいで、抵抗する足の踏ん張りも聞かず、相手の思うがまま、露天風呂の隅へ連れ出されてしまっただろうと。
■エレイ > 口とは裏腹に抵抗らしい抵抗ができていない彼女の様子に、ますます愉しげにしつつ。
そのまま彼女とともに湯船の隅の方へとともに姿を消して──
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
■トモエ > 男の望むまま、どこかに連れて行かれ。
やがて、控えめな甘い声が、水浴び場にわずかに反響しただろう――
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からトモエさんが去りました。