2021/02/08 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──え゛ぇーぃ……」

夜。
一人ふらりと露天風呂に現れた金髪の男は、さっとかけ湯を済ませるとおもむろに
湯の中に身を浸し、湯の熱さが芯に染み渡る感覚に奇妙な声を漏らしていた。

「……フー、今日も素晴らしい湯加減だすばらしい。風呂ってなんでこんな気持ちエエんですかねぇ……」

ワハハハ……とご機嫌そうに笑い声を上げつつ独りごちると、湯船の縁にぐでりと背を預け。
夜空に浮かぶ月など仰ぎ見ながら、湯の中で両足を投げ出し寛ぎモードに移行してゆく。
程なく、ヘタクソな鼻歌なんかもこの場に響かせ始めたりして。

エレイ > 「ンフー……極楽極楽。──後は、ステキな女の子の一人でも入ってきてくれりゃー言うことねぇーんだがのぅ……」

のんびりと風呂を堪能して満悦そうな息を漏らすと同時に、へらりと笑ってそんな欲望など口にしたりつつ
ちらりと出入り口の方に視線をやる。
しかし丁度タイミングよく女性がやってくる、などということもなければ、眉下げて笑いながら肩を竦め。

「……ってこうしてあっちに意識を向けてたら急に空から女の子が! とか……いくらこの街でも流石に無いかな?」

それから急に空にグリンと顔を向け、そんなちょっと突拍子もない妄想なども口にしたり。
……そんな事態が完全にありえない、とも言い切れないのがアレではあるが──
ともかく、男は暇だった。

エレイ > 結局妄想が現実になることもなく、時間は平和に過ぎていって──
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。