2020/12/15 のログ
■ジーゴ > 「あっつ…」
普段は背中の傷跡を気にして、人目に付くところでは上着を脱ぎたがらない少年だけれども、今は熱さの方が勝った。
シャツのボタンを外し終わると、一気に脱ぎ去って、シャツを洗い場の上の方、あまり濡れなさそうなところにおざなりに置いた。
シャツを脱いでも尚、汗が噴き出す。
できる限り気にしないことにして、再度ブラシを持って
ぬめぬめとの格闘を再開する。
ぬめぬめは所々固めのジェル状になっていて、流してしまうのが難しい。力を込めて、何度も何度も床を擦っていくと。
「ん…あ…」
漏れる息がどことなく甘い。うすうす気がついてはいたけれど、これは明らかに媚薬風呂の残りを掃除している。
汗はもう、だくだくと流れ、確実に平常時とは異なっている。肌がチクチクするような感覚と火照るような体温。思わず、下肢に手を伸ばした。
■ジーゴ > バタン……
大きな音とともに取り落とされたブラシ。
仕事中にみだらな行為にふける少年の夜はふけていく。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からジーゴさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にリラ・フィオーネさんが現れました。
■リラ・フィオーネ > 「……ふぅ…ここでの商売も、今回はこれで最後ですね。」
ぼんやりと、今回は透明な湯船の中で身体を沈み込ませながら、欠伸をムニムニとかみ殺すようにして一息。
ようやく何とか商品として持ち込んだ薬品類は完売し、後は帰りに薬草等の素材を回収しながら帰路へとつくだけ。
乗合馬車の予約は済ませており、後は定時に馬車に乗って途中で村等に立ち寄ったりしたりと割と忙しい。
「貧乏暇なしって誰の言葉でしたっけ? でも、忙しいって事は順調って事ですよねぇ…」
何とか王都で小さな店を維持出来る程度の額は稼げており、後は平和に日々を過ごせればと考える少女。
ちゃぷちゃぷと湯船の中で軽く手を動かして遊びながらまったりとした時間をただ流れるがままに過ごしていた。
だらしなく全身を湯船へと投げ出すように両手両足を広げ、まるで水遊びでもするように湯船に身体を浮かべた。
肉付きの良い身体は特に鍛えるとかは無縁なので、自然に浮力が発生してしまい身体を浮かばせるのに苦にはならない。
問題があるとするなら、こんな姿を年若い少女がしてはいけませんときっと母親に見つかれば注意されていただろう。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にナイジェル・R・ホークさんが現れました。