2020/11/18 のログ
ロブーム > 降参、との言葉に、男はにちゃり、と笑った。
この瞬間が、何よりも男の心を震わせる。
自分の強さを折られ、甘い誘惑に抗えず――自分の欲望を男にさらけ出す、その瞬間が。

「心得た。金は渡せないが――君が見せたその意地の強さは、美しき心と呼ぶに確かにふさわしい。
依って、【最高の快楽】を以て、君を遇そう」

そう言うと、彼女の目の前に、6つの耳かきが、まるで魔法の様に空中に現れた。
それらの内二つが、独りでに少女の胸に近づいていって――最初に撫でた、横乳と脇の間をさふさふと撫でる。
そして、次の二つは下乳を。
次の二つは、へそと乳の間のラインを。
そして、乳首に触る二つの耳かきから男が手を離すと、その耳かきもまた、優しく撫でる様に動き出して。

「胸の全性感帯を、ソフトに刺激する――全体胸責めと言った所かな」

乳首を含めた全性感帯から起きる、快楽の波。
最初はもどかしいさざなみ程度だが、徐々に徐々に大きくなって、彼女を包み込んで――そして、絶頂に向かわせるのだ。
彼女が望んだ、望んだ以上の絶頂に。

シェリー > 「さいこう、の……」

これまで散々焦らされてきた体。
この昂ぶりをどうにか出来るのであれば、男の玩具にされても構わないくらいの気持ちではあった。
別に最高でなくてもいい、いつもの様に犯されて終わるだけだ。
そう思った矢先、突然耳かきが宙に現れて自分をくすぐり始めたのだ。

「えっ?何これ……ひゃうんっ!?」

耳かきに撫でられる程度の感覚で翻弄される自分の胸に驚きながらも、徐々に高みに持ち上げられていく。
こんな緩やかな愛撫で、と自分でも思ってしまうくらいに嬌声をあげ、びくびくと震えた。

「そんなっ、こんな……こんなのでぇ……!
 あ、もう、イく、イくぅー!」

思い切り体を反らし、大きな声を上げて絶頂に達してしまった。
信じられないくらい大きな快楽が神経を焼ききったかと思うくらいに目の前が真っ白だ。
触れられてもいない股間の割れ目からぷしっと液体が噴出すほどの、凄まじい絶頂。
これを胸だけで迎えてしまったショックもまた大きかったのか、ただ呆然と大きく呼吸をしている。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシェリーさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からロブームさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
リス > 少し遅くなった、夜の温泉宿、人はもう寝静まる時間帯、露天温泉に、タオルを巻いた少女が一人入ってくる。
 蒼く静かに落ちる月の光、足元が暗くならぬように光を作り出す灯篭、今宵の温泉は、和風のスタイルの温泉となっている。
 月明かりに見える浴場は、足元は細かく、丸い砂利が敷き詰められていて、素足で踏んでも痛くなく、其処此処には、植えられたと思わしき竹や、東洋の木々、そして、先程から明かりを作り上げてくれている石灯篭が見える。
 砂利を踏むのを嫌がる人の為の簀子も置いてあるので、安心して使う事が出来ると思われる。
 温泉は円形のお風呂で、岩風呂と言うのだったか、岩をたくさん並べて作るお風呂。

「今日はこのお店の在りよう、其のままのお風呂、という事なのかしら。」

 訊いた話では、九頭龍温泉宿は東方にある、温泉宿をイメージした作りと聞いている。
 その、東方の温泉そのままの形がきっとこういう形なのだろう、と客としてきている少女は考える。
 他には、お客さんはいない様なので、少女は己の身に巻いているタオルを外す。白い肌が、月の光と灯篭の光に静かに照らされる。
 赤と青の光を受け止める白い肌。露天ゆえに少しばかり肌寒く、ふるり、と体を震わせて。
 手早く洗い場で体の泥やほこりを洗い流して、そそくさと、お風呂の方へ。
 
 お湯は、熱くもなく、温くもなく、ちょうどいい程度、外の寒さを忘れさせる程度のいい温度で。
 しょうじょはほぅ、と感嘆のため息を零しながら、お風呂に入っていく。