2020/11/03 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からテアンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシェリーさんが現れました。
■シェリー > 九頭龍の水浴び場、ここでは最早逆に珍しいと言えるかも知れない普通の温泉水が流れ込む湯船。
強いて言えば少し湯の温度が高く、肌や冷えに良いと言われるくらいの温泉に一人の小柄な少女が浸かっていた。
既に髪や体は洗っているのだろう。
子供の彼女には似つかわしくない、高級で、甘く、官能的な香りを漂わせていた。
「ふぅ……♪」
上機嫌に溜息を漏らす内にも、熱めのお湯に曝された真っ白な肌がほんのり朱に染まっていく。
熱さに対応するように、湯が少し浅い所に移動して腰掛けた。
ぷにっと膨らんだ乳房が外気に晒されるのが心地良い様だ。
勿論周りに人がいれば見えてしまう様な状況であるが、少女に気にする様子は無い。
背を反らし、寧ろ人がいれば見せ付けたいのだろうか、と思わせる様子でもある。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にロブームさんが現れました。
■シェリー > どうやら下半身も熱さに耐えかねたらしい。
徐に立ち上がり、薄い手拭を下げて湯船を出る。
傍らには寝台の様な平たい岩があった。
勿論飾りであろうが、少女には手頃な大きさだったのだろう。
外気温で冷えたその岩に、熱く火照った体を預ける事にしたようだった。
まずは小ぶりながらも丸いヒップを、そのまま華奢な背中を預けて仰向けに寝転がる。
「ひゃっ……」
流石に少し冷たすぎた様で、小さな悲鳴が上がった。
だが、暫く寝転がっていれば丁度いい温度に感じる事だろう。
濡れた手拭で申し訳程度に胸から下腹部を覆ったが、桜色の胸の先端は透け、割れ目は隠しきれていない。
少女はそんな状況で満足気に目を閉じ、体を冷ます。
今浸かっていたのは普通の湯ではあるが、すぐそこには九頭龍の水浴び場の名物とも言える、様々な効能のある温泉が幾つもある。
そもそも普通の湯もいつそんなものになるかは分からないのだが。
■ロブーム > 露天風呂の入口から、新たに客が来た。
まるまると太った、男だ――タオルなども纏わず、萎えている状態で尚、大きなソーセージの様に丸々と太った肉棒を堂々とぶら下げている。
男は、平たい岩に寝そべる彼女に不躾な視線を送りつつ、その横の湯船に入った。
「――ふむ。傍らに幼い少女を見ながら、入る風呂というのも乙なもの。
君は……客のようだが、随分と幼いな。親と来たという訳でもなさそうだが」
と、当然のように話しかけてくる。
■シェリー > 「……ん。」
話しかけられて初めてゆっくりと眼を開ける。
嫌そうでもないが、歓迎しているという雰囲気でも無い、そんな気の抜けた声を上げながら。
全裸の男を見ても悲鳴を上げたり嫌悪の表情を見せる事も無かった。
代わりに少しからかうような、にやにやした笑顔を見せた。
「へぇ、おじさんも……私に興味あるの?」
迂闊にも交わしてしまった契約から数ヶ月。
なり上がりを夢見る少女であった彼女は、何度も受けた陵辱によって少し良くない方向に成長してしまった様だった。
ゆっくりと岩から体を起こし、腰掛けた状態になる。
足はしっかりと閉じているが、手拭は落ちて上半身は丸見えの状態。
少女もまた、男の方を遠慮無しに見つめるのだった。
■ロブーム > 「ふむ……?」
と、少し意外そうに少女を見やる。
上半身が裸になっても、全く動じた様子はない。寧ろ、興味深そうな目線だ。
恥ずかしがって隠すかと思いきや、寧ろこちらを挑発してくる。
こちらが魔族である事は相手には解らないはずだが――それでも無理矢理犯されるリスクぐらいは、把握していると思われるのに。
「ふむ――娼婦、かね?」
或いは、そういう性的なショーのアクターか。
恐らく、そんな所だろうと思う。
だが、ただの娼婦でもなさそうだ、とも思う。
恐らく、貧民層と言った所か――その割に髪が綺麗であるが。
「そうだな、興味はある。
だが、ただ君を買うのでは趣がない。
此処は一つ、賭けをしよう」
と言うと、男は何かをシェリーにゆるく投げる。
先程まで何も持っていなかったにも関わらず、確かに投じられたそれは、普通の金貨袋に見える。
だが、袋越しに触ってみると、明らかにごつごつとした石の様な物が入っていることが解るだろう。
「開けてみたまえ」
その中身は、宝石。
それも、魔力を帯びて不自然に紫に光る、所謂魔石と言われるもの。
それが、袋の中にぎっしりと詰まっていた。
「一個辺り1000ゴルド以上の価値のある、魔石だ。
どんなに叩き売ろうと思っても、その袋に入っている魔石全てを売れば、五万ゴルド以上は出さねばなるまい――どうだね?」
と、言う。
明らかに、小娘一人に出す様な金ではないはずだが、しかし男の表情は余裕そうである。
■シェリー > 「ふふ、娼婦……ね。どうかな。」
少しだけ寂しそうな眼をする。
本当はそうでは無いし、そう思われる様にもなりたくなかったのだ。
だが、結局今の自分を省みれば反論しようも無い事くらいは分かる。
否定も肯定もせずに、話の続きに耳を傾けた。
と思えばどこに持っていたのか突然投げ渡される袋。
思わずキャッチしてしまう。
訳も分からず促されるまま中身を確認すれば。
「わ、これすご……」
曲がりなりにもそれなりの魔術師見習いである。
魔石の価値が分からない事は無い。
これだけあればもっと母に贅沢させてあげられる、なんて思いつつ男の顔を見る。
「……うん、その賭け、乗った。」
神妙な面持ちで承諾する。
声には若干の震えも。
これだけの額である。
「……で、私に何を賭けさせて、どうしたいの?」
恐らくどちらも簡単な物では無いだろうと思いつつ、それらを問う。
■ロブーム > 「ふむ、即断か。素晴らしい判断力だ」
と言いつつ、男は少女を観察する。
最初はただ単に日銭を稼ぐため、と思っていたが、そうでもないらしい。
或いは、何か特殊な事情があるのかもしれないが、流石に偶然出会った相手に、そこまでは解らない。
「なあに、賭けと言っても、基本的にはただ、私に弄ばれていれば、それでいい」
と、言う。
今から欲望をぶつける割には、高揚が感じられない、落ち着いた声だ。
どちらかというと、彼女を見極めているような。
「私のやる事を無抵抗に受け容れる、それだけで良い。
それを、三時間。その間に、降参と言わなければ君の勝ち。
その魔石は君のものだ」
そう言うと、男は薬指と親指を擦り合わせる。
指を鳴らす様な指の形だ。
そして、男は彼女に確認するように、
「宜しいかな?君が良いならば、早速始めよう――」
彼女の答えを待ってから、ぱちん、と指を鳴らす。
すると、何時の間にか場所が、旅館の一部屋に変わっている。
どうやら、洋間の様で、ベッドが置いてある――そのベッドには、大の字型に磔られるように、金具が取り付けられているが。
無詠唱で、何の準備もなく空間転移魔術を行使して見せた男だが、彼はその事には全く感慨もなく。
「さあ、まずはそのベッドに横たわりまえ。
きちんと、拘束できる様に、大の字で、だ」
■シェリー > 「弄ばれ……ふぅん、そう言う事。」
声色が少し平静を取り戻す。
今までだって何度も色々な男に弄ばれて来た。
時には女にも。
相手がどんな嗜好の持ち主かも、素性も、何をされるかすら分からない。
このまま無惨に拷問されて殺される事だって、この街ではありえない話では無い。
だがこの魔石は本物で、見過ごすには惜しい。
「……分かった。いつでもいいよ、おじさん。」
三時間と言う具体的な時間にも少し警戒を解き、提案を受け入れる事にした。
そして、こう言う事は早く始めて早く終わらせるに限る。
今回も即決して意志を男に伝えれば。
「……え、何?ここ……!」
突然の転移に戸惑う。
こんな事が出来る人間などいない、とまでは言えないかも知れないが、相当珍しいのは確かだ。
尋常では無い魔術の腕を目の前にして、若干諦めながらベッドに腰掛ける。
「三時間、だから。約束は守ってよね。」
言われたとおりに大の字になってベッドに横になった。
拘束しやすいように金具にきちんと四肢を添える。
結局の所、興味を持たれてしまった時点でこうなる運命だったのだと思う。
賭けに乗らなくても、この男なら容易に自分を好きに出来るはずなのだから。
ならばもう、騙されていないと信じてゲームのルールに従うしかない。