2020/10/07 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にフォンさんが現れました。
■フォン > (大浴場でしっかり温泉を楽しんだ黒髪の男は軽く湯気が上がる身体に浴衣を纏わせて、宿内の廊下を歩いていて)
「ふぅ~~、こちらの国にも湯に浸かる文化があってよかったな。
これまで旅してきた国とかでは水や湯で身体を拭うくらいの習慣くらいがある程度で
なにかに浸かるには川とか湖とかでの水浴びに興じるしかなかったもんな」
(腕を軽く組みながら独り言をもらしつつ、廊下を歩いていく男)
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にクレハ・ミズホさんが現れました。
■クレハ・ミズホ > 温泉を楽しみに水浴び場へと来た。
いろいろなうわさのある場所だが、泉質はとてもいいと評判だ。
ふらふらと廊下を歩きながら、好きなところの風呂に入っていいといわれて物色しているところだった。
「あら、こんばんは」
そんな挨拶をする。
■フォン > (廊下を散策していれば前方の方から巫女服……っぽい?服装の女性が歩いてきてにこやかに挨拶されれば)
「ああ、こんばんは。 その服装から見て異郷からの訪問者かな?」
(見慣れたい服とか趣は違うが異国人としてこちらの国に来ているのかと思い、会話を始めていく男)
■クレハ・ミズホ > 「いえ、地元の人間ですよ。クレハといいます。近くにある神社の巫女をしております」
ニッコリとそう答える。
服装や髪の色から異国の人間、特に東方の人間と間違われることは少なくなかった。
それに気を悪くすることもなく軽く答える。
■フォン > (同じ異邦人かと思い、声を掛けたがこの国の者だと返事が返され、更には神社まであると聞けば
遠い昔に旅してきた者がこの国に居付き、その子孫が神社を受け継いでいるのだろうとおおよその推測を立てて納得し)
「そうなのか、自分の名はフォン。 旅をしながら宝飾品を作り、それを売りさばく商売をしている」
(ここで自己紹介をしていき、軽く会釈をしていけばどう見ても遊郭の遊女めいた服装に包まれた彼女の肉体に目がいってしまう男)
「ちょっと失礼な事を聞いてしまうかもしれないが……もしかして貴女のところの神社というのは
五穀豊穣とか豊かな実りを祈る系統の進行をお持ちなのかな?
以前、歩き巫女と呼ばれる者が貴女の装束と似たような服装で実りを祈願していたのを思い出してね……」
(言葉を堅く表現してみたが、実り=子孫繁栄という隠し言葉を使い、目の前の巫女の生業に関して問うていく男)
■クレハ・ミズホ > 「ええ、豊穣の神ミズホをまつる神社です。もしかしてご存じですか?」
ニコニコと答えながら手を取る。
そうしてちょうどよさそうな場所、子作りの湯、と書かれた場所に連れ込むだろう。
「ふふ、ミズホの儀式、受けてみたいと思いませんか?」
楽しそうにそんなことを言うだろう。
■フォン > 「まぁ…これまで旅してきた間に他の神を信仰する者だが同じような事をしていた者とは出会ってきてたからな」
(男の憶測は間違っていないと目の前の巫女が答え、そしてその儀式に参加してみないかと色気のある目で見つめてくるのを受け止めて)
「いいのか?自分はそのミズホの神を信仰はしていない。 そのような者を儀式に招き入れても?」
(受け入れる事に関しては問題はないが、信仰上の問題はないのか、その点だけは巫女に問いただしていく)
■クレハ・ミズホ > 「神とは信じるものではありません、在るものですから。否定をしなければ問題ありませんよ」
神とは難しいものだ。しかし、ミズホの神はそこにあり、求めに応じて利を渡すだけの優しい女神だ。
そういうものでしかなく、何を信じるなど必要ではなかった。
「おいやならばやめますが?」
どういう儀式かは、想像がついているだろう
■フォン > 「まぁ、確かにただそこに居る者がいつの間にやら神に奉られている例はあるわな……」
(男の父も小さな小国の中ながら神……龍神と持ち上げられているのをその目で見ている男は納得をしてみせて)
「ならば参加しようか……ちょうど身体を清めたばかりだし、儀式に参加するには問題なかろう」
(問題があるとすればこの男が房中術を身に付けている事。
己の膨大な生命力を精と共に彼女へと与え、本来なら疲れ果てる所をすぐさま体力回復し、
儀式に再び取りかかれる状態になり、それが延々と続くかもしれない危険性のみか)
■クレハ・ミズホ > 「儀式といっても簡単ですよ」
そうして部屋に入れば、風呂もあり、布団もあり、交わるための部屋そのものであった。
「ボクを、抱きつぶしてくれれば構いませんから♡」
そういって袴をめくると、無毛の秘所が露わになった。
■フォン > (彼女に連れられ、部屋に入っていけば袴を捲り、女陰を恥ずかしげもなく晒し上げていくのを見、
彼女の前に跪いていけば無毛の女陰へと口を突け、舌先で丹念に女陰を舐めあげていく。
龍の血筋を受けているせいなのか、男の舌は人間に比べれば結構長めで膣内へと挿入されれば
かなり奥までヌメッとした代物が届きあげ、その内部を責めあげていくだろうか)
■クレハ・ミズホ > 「んんっ♡ きもちいいですぅ♡」
膝をがくがくと振るわせながら、舐められて気持ちよさそうにする。
すぐに純潔の膜が舌に当たるだろう。
巫女の巫女たるゆえんである。
そのまま破ってもいいし、取っておいて肉棒で破ってもいいだろう。
■フォン > 『クレハ…とかいったな。 これで幾度目の儀式だ?』
(巫女の業という物はある程度知識として持ち合わせている男の舌先に弾力のある膜が触れあげ、
その膜とくっ付く肉壁の方に舌先を触れさせ、その境界を撫で上げながら、男は頭の中で言葉を思考する。
その思考がそのまま彼女の頭の中に伝わる念話という技術を使って)
『乙女のまま、一度果ててみるがいいだろ。
その方が儀式とやらも順調に進むだろうしな』
(激しく口淫を仕掛けながら念話で話し掛けていく男。
彼女からしたら女陰を責められているはずなのに、当の男が彼女の背後に立ち、耳元で囁きかけられているような感じになるか)
■クレハ・ミズホ > 「何度もしてますよぉ♡♡」
当たり前だが経験がないわけではない。
ただ、巫女とは純潔の乙女なのだ。だから常に彼女は巫女であった。
そうして口で攻められれば、すぐにがくがくと膝を笑わせながら絶頂してしまう。
愛液が顔に降りかかるだろう。
「きもひっ♡ よすぎぃ♡」
■フォン > (念話で話し掛けながら、口淫をし続けていけばかなり感度が良いらしい彼女の女陰から熱い愛液が零し上げ、
口淫をし続けていた男の顔が愛液でテラテラに汚れあげれば長い舌先をゆっくりと抜き出しあげれば
膝を震わせている彼女の身体をそっと抱き支えていって)
「さて……儀式の為には下界の穢れを祓わないとな。
清めの儀式と共に豊穣の儀式に到らないとな」
(彼女の身体を抱き支えたまま男は部屋備え付けの風呂へと連れて行き、彼女の装束を剥ぎ、
そして男も浴衣を脱ぎ落とせば、浴室へと入っていき、洗い場で彼女を正面から抱き締めれば唇を奪い、
彼女の下腹には熱く硬く存在感を示す男根を押し付けていった)
■クレハ・ミズホ > 「んっ♡ んっ♡」
沐浴として、口づけを交わしながら、フォンの体を手で洗っていく。
首、腕、腰、と手のひらで洗っていき、すぐに肉棒にたどり着く。
そのまま念入りに手で洗っていくだろう。
■フォン > (濃密なキスをし上げ、男根を彼女の腹へと押し付けていけば、彼女の手が男根へと至り、
上下に撫でる様に動いていくのを感じれば男根はその愛撫に素直に反応を示し悦楽に震え、
男の手も彼女の豊満な乳房や尻を触りあげ、お互いの身体が触れ合う行為…それが清めの儀式とばかりに
相手の身体のあらゆる触れあげ、愛撫を施す男)
■クレハ・ミズホ > 「沐浴は、こんなところでしょうか」
愛撫されれば体が快感に震える。
その豊満な胸はぶるぶると震え
その豊満な尻はぷるぷるとしていた。
すでにかなり限界に近いため、そんなことを言って、次をするのを待つ。
■フォン > 「そうだな……クレハ、儀式で一番最初にする体位とかは決められているのか?
もし決められているのだったらそれでいいし、もし無いのだったらクレハがされたい格好で豊穣の儀式へと到ろうか?」
(彼女が触れあげる男の男根……並々ならぬ生命力が宿っているのが巫女たる彼女ならば触れているだけで分かってくれるだろうか。
その生命力の塊といった代物をどのように受け入れたいかと男は彼女の正直な気持ちを聞きだそうとしていく)
■クレハ・ミズホ > 「うちの神様はそんな面倒なこと言いませんよ。お好きにどうぞ♡」
好きなようにされるのが好きなので、そちらで決めてほしいと伝える。
足を開いて、どのような状態でも犯しやすい態勢でアピールをしていた。
■フォン > (神事として決められている事があるなら従うし、もし無いのだったら彼女が好む体位で…と思っていたが
そのような事は無く、しかも全てをこっちに委ねるとばかりに脚を開き、こちらを誘う体勢になってくれるのを見れば)
「ならばその大きなお尻を見ながらしたいな。
そこの壁に両手を当てて、お尻を突き出してくれたらありがたい」
(二の足で立っていられる内に立位バックをしようと彼女に提案し、彼女がその体勢をとったならば
男はその背後に立ち、肉厚な臀部の上に熱い男根を乗せ、軽くペチペチッと叩いてみせていく)
■クレハ・ミズホ > 「んっ♡ たたかないでぇ♡♡」
尻尾を上げて、立ちバックの姿勢をとる。
むっちりした尻と秘所が露わになった。
そんな雌尻を肉棒でたたかれれば、雌の声を上げざるを得ない。
愛汁が秘所から漏れて、地面に垂れた。
■フォン > (男根の幹で彼女の尻を叩きあげ、彼女の反応を目で見て楽しめば、男は男根の切っ先を濡れそぼる女陰へと当てて)
「クレハに良き実りがある事を願いつつ…… いくぞっ!!」
(男の口から言祝ぎめいた言葉を彼女の背後から掛けていけば、男の腰が前へと一気に突き出され、
熱き生命力の塊と称しても何ら問題の無い龍の男根を巫女の胎内へと送り込んでいった)
■クレハ・ミズホ > 「フォンさんにもよい恵みを・・・・・ んおぉおぉ♡♡」
一気に挿入され、それだけで破瓜絶頂をしてしまうクレハ。
そのままがくがくと痙攣すると、あまりに深い絶頂に体から力が抜ける。
もっとも肉棒にくし刺しにされており、崩れ落ちることはできなかった。
■フォン > (一気に奥まで男根を挿入した男は右手で尻肉を鷲掴み、左手で前後に揺れ上げる乳肉を鷲掴みにし、
双方の膨らみを荒々しく揉みしだきあげながら、腰を突き上げ、浴室内に淫らな聖音の音を二人で奏であげていく)
「ふふっ、恵みか……そのような物が訪れてくれたらいいのだかね」
(彼女の身体をしっかりと堪能するように両手と腰を動かしあげながら豊穣の儀式を着々と進めていく)
■クレハ・ミズホ > 激しく犯されながら、気持ちよさそうに胸肉と尻肉をもまれる。
卑猥な音を立てながら、二人して交わり続ける。
そうして儀式の終わりは着々と近づいていた。
「なかにっ♡ なかにだしてくださいぃ♡」
そんなことをねだった。
■フォン > (彼女の尻肉と乳肉を淫らに揉みしだきあげながら男の腰は彼女の…処女だった胎内を掻き乱し上げるように荒らして)
「ああ……いいよ。 改めて言おう。
クレハに良き実りがありますように」
(彼女からの乞いに素直に応じた男は胎内に挿入した男根を肉壁に擦りつけるようにし、
男自身昂ぶるようにしていけば、ビクッビクッと男根を震わせ、そのまま熱き精を打ち放っていく。
その精とともに男は有り余る龍の生命力も共に彼女の胎内へと送り込み、復活がしやすいような気遣いをしてみせていった)
■クレハ・ミズホ > 愛情たっぷりの精を受ければ、まず確実妊娠しており
そのままさらにやりたいと望まれれば積極的に付き合うだろう。
二人がそのまま交わり、楽しみ続けるのはあと少し
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からクレハ・ミズホさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からフォンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 育ててもらった孤児院の催し事を手伝うために泊まりこみの作業となった翌日。自分にとっては後輩にあたる子どもたちと朝食を取り、そろそろ帰ろうかというところで呼びとめられた。
たくさん手伝ってくれたから、ゆっくりと身体を休めてほしい。そんな言葉とともに渡されたのが水浴び場の利用チケット。昨日も身体を流しこそしたものの、ゆっくりとお風呂に浸かる暇はなかったから、早速帰り道に立ち寄ってみた。
けれど、こんな時間から水浴び場をうろうろ歩いていると、なんだか悪い事をしているような気になってくる。
貰ったチケットはもう使ってしまったから、このまま帰るわけにもいかず。朝早い時間だからか比較的空いているように思える宿の廊下を、奥まった場所に進んで。
「……しつれい…します」
到着した小さな混浴風呂。脱衣所から浴室を覗いて誰も使用していない事を確かめてから、ブラウスのボタンに手をかける。
水浴び場を利用するのは好きながら、恥ずかしくてどうしても大風呂を利用するのが難しい。そんな自分にとって、目立たない場所にあるこのお風呂は、都合のいい穴場のようなものだった。
■ミンティ > 目立たない場所にあるこのお風呂を利用していて今まで他の人と出くわした事はないけれど、脱衣所で服を脱いでいる間は誰か来ないだろうかと、どうしてもびくびくしてしまう。そのせいで手の動きも遅くなってしまって。
もたもたしてしまったものの、幸い誰かが入ってくる事もなく。服を脱ぎ終えると、いそいそと浴室に向かい、湯煙の中に姿を隠していき…。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からミンティさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシシィさんが現れました。
■シシィ > 老舗の温泉宿の地下に広がる大浴場。
濛々とけぶる湯気が周囲の視界を滲ませる。魔法の灯りがゆらゆらと周囲を朧げに照らす中、タイルの床をゆるりと進む。
腰に届く長さの髪は緩く結い上げ、纏めている。
けぶる湯気に朧に浮かび上がるシルエットは女性らしい曲線を描き、すんなりと伸びた項から背すじにかけて、湯の雫が滑り落ちていった。
「─────……すっかり肌寒くなって、お湯の暖かいのがこいしくなってしまうわね」
おっとりとした声音が、誰に言うともなく言葉を紡ぐ。大きな浴槽に爪先をゆっくりと沈めて、腰までつかる。
じんわりと染みるような温かさにフル、と身を震わせて、そこからほ、と吐息を毀れさせる。瞼を降ろして、寛ぎの表情を浮かべながら、少し湯の中を進む。今宵は薬湯にでもなっているのか仄かに香るいい香りに自然と口許を緩ませながら、高い天井を支える大きな柱の陰にでも、と身を寄せて、さらに身を沈めた。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にアルファさんが現れました。
■アルファ > 九頭龍にまで足を運んで訪れた旅館にて、教えてもらった地下温泉の情報を貰う。
女人の如く白い肌が脂肪少なく盛り上がる均整取れた体の腰にだけ布を巻きつけ。
足音しない素足で天井から滴る水滴が静寂に音を広げる湯殿にまで辿り着いた。
白霧の如く湧く湯煙は逃げ場無く空間に広がり視界も利かない。それでいて豊かな薫りの幻想的な空間。
「いいね」
そう小さく呟いて進める歩が止まった。
半分血が混ざる妖魔だからこそ視界がなくても気配でわかる。先客がいること。
目を凝らせば湯の中からそびえる支柱にしなだれるシルエットに薄紅の目を向ける。
「そこにいるのは女性……かな?ご同伴してもいいかい?」
■シシィ > 「────………」
暫し、独り。ただ湯の溢れ、流れゆく音だけが耳を打つ。
滔々と、響くその音が実に心地よく、そして、身を温めてくれる熱もまた、体をほぐしてくれる。
ちゃぷ、と微かな水音を立てて、腕を差し上げ、肩に湯をかけ、温める。
上がる湯気や、熱気に目を細めて。人の気配がないからゆったりと足を延ばし、旅の疲れをいやす。湯の中でゆっくりと両足を揺らす戯れめいた仕草をしながら、思うままに温泉を楽しんでいたのだけれど。
「……え、あ────」
湯けむりの向こうからかけられた声音に、少し戸惑う。
視線を彷徨わせるものの、さて、こちらからでは姿を認めることができない。それでも性別を聞き間違えるようなことはないだろう。
己ひとりの大浴場でなくなったことを少し残念に思いながらも、どうぞ、と言葉を返す。
「ええ、かまいませんよ。宿のお風呂ですし」
己が拒む理由もない。だからこその言葉を返して、正す居住まいもなければちゃぷん、とより深く湯の中に身を沈めた程度にとどめた。
■アルファ > 「おや?驚かせてしまったかな」
湯気越しでは見えないけれど。
大袈裟に肩を竦めて笑い声を響かせる。
その後はざぶんと木製で掬い上げた薬湯を躰へと掛ける音。一瞬膚が粟立つような心地に体を身震いさせる影
息を吐きながら二度、三度と湯を掛けた後に静かに慎重に差し入れられていく長い脚が浸る音。
警戒させぬように湯の縁に背を預けて湯に浸かった。
「ふぅ。良い湯だね。こんな地下にまで温泉があるとは思わなかった」
話しかけるようにも独り言を告げるような声が心地よい溜息に乗せて地下の湯に広がっていく。
■シシィ > 「ええ、まあ少し」
それまで一人だったのもあるし、声を掛けられるとも思っていなかった。
だから素直にそう告げて、磊落に笑う声へと言葉を返した。
湯の流れる音に混じり、湯を使う音が響く。
桶を使っているのだろう、ざばりと湯が零れていく。勿体ない、と、こんなにも水が潤沢な場所を知ったばかりの頃はそう思っていたけれど、今はのんびり寛ぐ術も覚えた。
湯に身を沈めた相手は、そのままその場所で寛ぐよう。それ以上湯の音は響くことなく、ただ言葉が届くのに耳を傾ける。
温泉宿の施設についての言及に眉尻を下げ、独りごとめいた言葉へと返事を返した。
「え、え……。──このお宿はいろいろお風呂があるのが売りみたいですから。今夜は大きいお風呂もいいなあと思って私はこちらに」
■アルファ > 「安心してよ。君の憩いの一時は邪魔しない。
ただ、話し相手が欲しかったんだ」
半透明の湯の中で体は温められ解され。そして湧いてきた汗に重みを増した前髪を指伸ばして頭上へ掻き揚げながら伝える。
「大きい風呂はいいよね。俺も一人で浸かってるときは独り占めできるようで気分がよくなる」
蒸気が天井で冷やされ固まり垂れ落ちる水滴が幾つも湯面に波紋を広げる様子から少し視線をあげて柱に身を預けるシルエットを眺めた。
「俺は冒険者でね。この近くまで魔物駆除した帰りに寄ることがあるんだ。疲れを癒やしにね。
君は何かのついでにきたのかな?それとも九頭龍の水浴び場目当てできたのかい?」
■シシィ > 「お気遣いありがとうございます」
基本的には、声の聴こえてくる方へは背を向けたままの応対になることだろう。湯気にけぶるシルエットは、首筋からうえ、当たりがある程度だけれど、湯の流れる音とともに柔らかな曲線を描く影が柱に手をつくように伸びあがる。
「でも、少し湯あたりしそうですからお先にお暇いたしますね?お話ありがとうございます……機会があればまた」
浴場だから、少し響く声がゆれる。
ふわ、と湯気が揺れて、相手の視界から離れるように湯気の中へとその身を沈め、消えてゆくように遠ざかる。大浴場の浴槽の反対側へと渡って湯から上がると、平坦な足音が響いて、遠ざかってゆくことだろう──。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からシシィさんが去りました。
■アルファ > 「それじゃ」
去りゆく女に目を追うこと無く瞼を閉ざして大人しく。
秋の冷たい外気に晒され冷たくなった黒髪を掻き揚げて一息つく。
半透明の湯の波に揺られ揺られて心なしか暖色を多く見出せるような気がする腕を岩肌にかけて。
あとは、もう、浮力と熱の心地好い相乗の中、体を任せていた。
垂れ落ちる水滴が時折涼しく頬を擽る刺激も心地好くて。
「極楽……ってやつか」
■アルファ > 温かな湯に包まれいつしかうたた寝に入りその姿は闇に溶けていった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からアルファさんが去りました。