2020/09/09 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にアティさんが現れました。
アティ > 異国式の湯の文化であっても、リラックスできるというものには人気が集まるのはどこも共通なのかもしれない。
まだ暑い日が続く中、夜が深まり始めても、出入りする人は完全に途切れることはなく。
その賑わいを見ていると、街への温泉の根付き具合を感じられるだろう。
そんな人の流れの中、兎は軽い足取りで受付を済ませ。
休憩所や食事処が並ぶ広間を抜ければ、様々な浴場へと入口が並ぶ通路へと足を運んでいく。

「へー…ここもまた変わった感じ」

大浴場の入り口通り抜け、中規模の浴場が並ぶ通路に口を開けている入口の一つ。
兎はここに決めたとばかりに脱衣所へと踏み込み。
そそくさと手近な籠へと、衣服を脱ぎ捨てる様にして詰め込めば、さっそくとばかりに浴場へと踏み込んでいくが。
湯気の先に見えるのは、中規模とはいえやはり大きな風呂場と洗い場である。
特に湯気に包まれている、風呂場のほうは岩風呂になっており。
特徴は体に良い成分一杯とかかれた、白く濁っている濁り湯であれば、やはり物珍しいようだ。

「疲れにも効くなら…入るっきゃないよね」

身体にタオルではなく、頭にタオルを乗せ。
張りのいい胸から、ピッタリと口を閉じた無毛の秘所まで隠すことなく進んでいく兎は、男らしいというよりは色気がないともいえるかもしれないが。
ちょっとした小銭稼ぎで、酒場で兎がバニーガールで料理を運ぶなんてことをしていれば、少しだけ足に疲れもたまっているのだろう。
少々ダジャレな衣装を宛がわれたことに、今更ながら苦笑を零しながらも、軽く手ですくって湯を体にかけ。
あまり暑くないことを確認すれば、辺りを気にすることもなく。
足先からゆっくり沈める様に湯に入っていこうとするだろうが。

アティ > 「っふう…あんまり熱くはないけど」

湯船につかるときは、多少なりとも染み渡る熱さに覚悟をしているものである。
けれども、体を包み込む熱さは思わずこわばるようなほどではなく。
手ですくって体にかけた以上に、温めのお湯であったようだ。
多少身構えていた分、拍子抜けだったところはあり。
兎は多少首をかしげながらも、体から力を抜くことになったようだが。
ゆったりと入れる温度は、それはそれでいいと直ぐに切り替えたようであり。
湯舟のふちに背を預ける様にして、ゆったりを湯に身を任せる様にして、濁り湯を楽しんでいくことにしたようだ。
ある意味出たとこ勝負で楽しめるのは、兎らしさかもしれないないが。

「ちょっとだけ…ぬめる感じはするのよね。
本当にどんな成分なのか…」

手ですくって軽く鼻を利かせてみても、温泉でよく漂ってくる香り以上のものはあまり感じられない。
でも手で握るようにしてみると、僅かにぬるっとした感触は残り。
肌に手を当てて滑らせてみても、やはり普通の湯のさらっとした感じではなく。
ぬめりを多少なりとも感じるのである。
ぬるま湯なのに体の芯から温まってくるような感覚は心地よく。
そう零したものの特に深くは、そこまで気にしていないようであり。
頭の中に浮かぶのは湯船から出るときに、滑らないように注意。
といったくらいであれば、段々と心地よさに抜けていく力のままに、少々気の抜けた表情を兎は見せて、湯の中でゆったりしていくことになるが。

アティ > 「くぁ…あぶな…」

気持ちよすぎる湯舟というのも、それはそれで難があるといった所か。
のぼせ始めたことに気づくのは遅くなり、下手をすればそのままゆったりと眠りへといざなわれそうになっていたようである。
ボーっとした心地よさと、うつらうつらと揺れ始めた視界に兎は程なくして気づくことになり。
慌てて一つ湯船から身を起こし。
淵へと腰を掛けるようにすれば、欠伸を一つ零しつつ、浴場を抜けていく僅かな風に一息ついたようだ。
外に比べれば十分熱いとはいえ、湯舟の中に比べれば浴室のほうがまだ涼しく。
多少の熱さましくらいにはなったのだろう。

「確か…休憩所にいろいろあったはずだし。
一休みしてから帰ろっかな」

そのまま水でも浴びて一息、というのはいい目覚ましにはなるだろうが。
どうやらゆったりと熱を兎は冷ましたいと思ったようだ。
来る途中に見た、休憩所で寛ぐ人々を思い返せば、涼しそうな飲み物や食べ物があったことも、記憶の中に浮かび上がり。
そうと決まればといった様子で、湯舟から完全に上がるままに、脱衣所へと向かっていき。
頭にのせていた香るで軽く体から水気を拭き取れば、一休みしてから着替えて休憩場所へと向かって言ったようである。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からアティさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にフォンさんが現れました。
フォン > (宿泊のための部屋を取り、その部屋で浴衣に着替えた黒髪の男は軽く旅館内を散策するように廊下を歩いていて)

「ふ~~む、何かわざわざ異国まで旅してきたって感じがしないな、この宿の雰囲気を感じると。
ただこの宿に厄介になれば故郷を恋しくなって帰りたくなるというおそれが無くなり、旅を続けられる利点はあるか…」

(廊下をぶらりと歩きながら、中庭が目に入り、履物が置いてあったので、そのサンダルを履き、
宿の建物近くの中庭を歩いてみせていく黒髪の男)