2020/08/15 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にミズホさんが現れました。
ミズホ > ふらふらと廊下を歩くミズホ。
現状単に迷子になっていた。

いつものようにほかの領主からの援助につられ、九頭竜の水浴び場へと訪れることになった。
そこで何をするか、についてはミズホは聞いていなかった。
ろくでもなさそうだな、と思いながらも、言われたのは温泉に入り、一泊すること、ほかの客に迷惑をかけないこと、だけである。

もちろん本当の目的は彼女を娼婦として使うことであるが、それは彼女には告げられていない。
そんな状態で宿を訪れ、部屋に案内されたのだが…… 部屋から外に出た瞬間、すぐに迷子になってしまった。
温泉宿全体に働く不思議な力のせいか、単にミズホが方向音痴なせいか……
なんにしろ、自分の部屋も、温泉の場所もわからずにさまよう少女は不安そうに廊下を進み……

直角の道から急に飛び出してきた男性に正面からぶつかってしまうのであった。

「わふっ!? す、すいません!」

ぶつかってすぐに慌てて謝る。

エレイ > のけぞってみたものの、出くわした相手との衝突は避けられなかったようで
軽い衝撃が身体に伝わり。すぐさま相手方から謝られれば、こちらも眉下げて笑い。

「──いやこっちこそすまぬぇ、完全に不注意状態だった感。大丈夫かね?」

なんちゅうか派手な格好だなあ、と思いながら目の前の小柄な体格の少女を気遣って。

ミズホ > 「大丈夫ですよ。失礼しました」

すりつく体勢になってしまいながら頭を下げるミズホ。

「えっと、今、迷ってしまいまして。温泉か、部屋まで戻りたいのですけど、方向とかわかりますか?」

どうせだからと目の前の男性に道を尋ねる。
このまま迷っていてもいつたどり着けるかわからないし……
といったことを考えていた。

ここでだまされて部屋に連れ込まれたり、混浴風呂に連れ込まれたりしても警戒心の薄いミズホはひょいひょいついていってしまうだろう。
また、目的地以外でも誘われれば疑うことなくついていく可能性が高い。

エレイ > 「無事なら何よりです。──ン? ほう迷子であるか。じゃあ部屋の番号とかはわかるかね?」

何事もないことを告げられれば安堵しつつ、こちらに擦りつくような姿勢になってしまっている
少女の肩を掴んでやんわりと離し、ちゃんと立たせて。
迷ったと言われると、ふむ、と思案してから部屋の番号を問うてみて。

「俺はこの旅籠にはかなりくわしいので番号さえわかれば案内できるのだが……
ダメならとりあえずは温泉の方ということになるかな」

部屋か温泉か。彼女の事情を知らぬ男は、不思議な二択だなあ、と思いつつもそう答え。

ミズホ > 「番号ならわかりますよ、これです」

キーを示してここが部屋だとアピール。
これで場所はわかる、かもしれない。

「あ、ボクはミズホといいます、よろしくお願いします、親切なお兄さん♪」

そういいながら尻尾を揺らして、エレイに導かれるままについていくだろう。

エレイ > 「おおちゃんとキーを持ち手だったかそれなら話は早いだろうな。……ウム、そこならわかるぞ」

彼女の手にしたキーに書かれた番号を見やれば、頭の中で部屋の位置を確認して一つうなずき。

「ミズホちゃんか。俺は謙虚な旅人で冒険者のエレイというのだが呼ぶ時は気軽にさん付けでいいぞ。
ではついてくるべきそうすべき」

自己紹介されれば、こちらもビシ、とサムズアップしつつ応え。
それから彼女についてくるよう促すとのんびりと歩き出し。
──その後は無事に彼女を目的の部屋に送り届け、再び一人で散策に戻ったことだろう。

ミズホ > 「エレイさんですね。ありがとうございます」

エレイの案内についていけば、無事部屋にたどり着けるであろう。
まずは一安心であろう。
宿での宿泊は、まだ始まったばかりである。
この後、ミズホに何が待っているかは、誰もまだわからなかった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からミズホさんが去りました。