2020/08/08 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──ぶえぇ~い……」

昼下がりの午後。
太陽の下、変な声を漏らしながら露天風呂で湯に身を浸して寛いでいる金髪の男が一人。

湯船の縁の岩に背を預け、濡れて張り付いた前髪をかき揚げざま、頭に載せたタオルを手に取り
軽く顔を拭っては、ぷぅ、と息を吐き出し。

「……うむ、今日もいい湯だなと関心顔になる。ここの風呂のクオリティの安定感は圧倒的にさすがって感じですなあ……」

ハッハッハ、と何が楽しいのか笑い声を上げながら、タオルを頭に載せ直し。
そのまま湯を堪能しながら、やがて音程の外れた鼻歌なんかも響かせ始める。

そんな男の近くでは、なにやら小さな物体がプカプカと浮かび、湯面が波打つのに合わせて揺れている。
それは銀色のボディに赤いつぶらな瞳の、アヒルのおもちゃだった。目的は不明だが、男が持ち込んだものようで。
陽光を照り返すそのアヒルに時々ちらりと視線をやりつつ、男はのんびりと湯を楽しみ続けていて。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にリーリアさんが現れました。
リーリア > 昼下がりの午後
誰も居ないと思って油断していた少女、突然の訪問者・・・それも男性が入って来てしまう。
身をタオルを入り口の脱衣所と言うべきか、そこに置いていた為に戻るに戻れない為に岩陰にこっそりと隠れようとする。

――が、残念ながらそうもいかず…慌てて移動したため水の音がしてしまう。

「あ、こ、こんにちは」

なんて、物音でこちらに向いた男性に顔を赤くしつつ…肩まで全身隠れる様にしっかりつかりながら挨拶してみたり。

エレイ > 「──んあ?」

ふと耳に届いた水音にぱちくりと瞬きし、先客でもいたか? とそちらに視線を向ければ、
水色の髪の少女を視界に捉え。
慌てた様子で吃った挨拶をされると、くく、と可笑しそうに小さく笑い。

「おうコンニチハだぜ。どうやらキミのほうが先に入っていたようだが驚かせたようですまぬぇな」

なんて気安く挨拶を返しつつ、片手を上げてひらりと振ってみせ。
傍らの銀色のアヒルもその無機質な双眸を少女に向けている……ように見える。

リーリア > 「――あ、えっと。あの…」
あからさまに動揺しているのが見て取れる。どうやら異姓に自分の体を見られるのは恥ずかしいらしく、まるで思春期の子の様に意識してしまう。

と言っても体自体は水に浸かってるので凝視でもしない限りは見えないだろう。
それでも自然に胸と下腹部で隠すような動作を無意識に取りながらあからさまに紅潮した顔で作り笑い、何とかこの場を凌ごうとしていた。

「い、いえ、私が勝手に驚いただけなので気にしないでください、それと、その…お邪魔しました!」

そう言ってそのまま目の前の男性に向けて光を放つ、目くらましと言うやつであろう。
その間に何とか脱出しようとお風呂からあがろうとするが…
この目くらましも少し腕が立つ冒険者には聞かないであろう。
その上、明らかな魔法を相手に放ったと言う事もありもし逃げられなければ此方が一方的に悪い事になってしまうと言う状態。そんな事も考えず運否天賦・・・と言うよりは成功しないであろう行動を実行してしまったり。

エレイ > 男に見られる羞恥で動揺しているのをニマニマしながら眺めていたものの、不意にこちらに向けて光を放たれれば──

「──うおっ、まぶしっ」

なんて、あんまり驚いた様子のない声をあげて目元を顰め。
その間に湯から上がろうとする少女を、程なく男は目で追い始める。目眩ましはロクに効いていないようだった。

「……逃げるのは勝手だがそれなりのやり方があるでしょう? いきなり光出してくるとか俺は心が広大だから気にしないが
もし短気な奴だったら無駄に怒らせてしまったりして結構危険」

などとアドバイスめいた言葉も投げかけたりして。彼女をむやみに追う気はないのか、
男はその場から動こうとはしていない。

リーリア > ――今のうちに!
なんて思っていたが彼の様子からすると目くらましは全く効いていない。

「あ、きゃあああぁぁ!?」
更に慌てて温泉から上がろうと岩から這い上がる直前で手を滑らせてそのままバランスを崩す。
思わず悲鳴を上げながら前のめりに転倒し、足の半分ほどお湯に浸かり、上半身は湯船から出た床にべたんとうつぶせ状態。

見た目は可愛らしい少女の白い肌と…小さくてぷりんとしたお尻が丸出しのまま体制を立て直そうとしている滑稽な姿。
相手が追いかけて来る気が全くないにも関わらず逃げる事も出来ず恥ずかしい姿を晒してしまっていた。

エレイ > 「──ぬあッ!?」

湯から上る直前で見事にすっ転んでしまった少女に、ビックリして思わず声を上げ。
流石に心配になって、立ち上がって腰にタオルを巻くと彼女の方へと近づいていって。

「お、おーぅい……大丈夫ですかねぇ? ケガとかしてないか?」

と、残念な姿を晒している彼女を見下ろしながら気遣わしげな声をかけ、そっとその肩に手を添えて抱き起こそうと。

リーリア > 態勢を立て直そうとしたものの、中々手に力が入らず頭も混乱状態。

驚いた彼がこちらに近づいて来る頃に漸く今の自分の置かれた状況を理解し始め・・・

「――だ、大丈夫です、特に怪我なんてしてないので…あ、ぁ…ぁぁぁ! ご、ごめんなさい!」

肩に手が添えられれば先ほどの事を上辺だけでも謝りつつ…漸く起き上がる。

しかしそうなれば自分の裸体、先ほど晒し続けていた尻だけでなく、少しばかり膨らんだ胸、更には毛も生えていない女の子の場所が見えてしまう事に。慌てて隠しながら真っ赤にした顔をぶんぶんと横に振っていた。

しかしもう逃げる事もせず…暫くうつむいたままもじもじしていた。

エレイ > 「そうかケガがないなら何よりだが……」

男から見えた部分にも特に怪我らしきものは見当たらず軽く安堵して。
うつむきながら隠している身体をもじつかせている彼女に、どうしたものかなあ、と思案。

「……。いやドコか見えない所を怪我してるかもしれないからちゃんと見ておくべきだと思った。
というわけで、一度俺の部屋までついてきてもらってエエですかな?」

しばしの思案の後、笑顔でそんな事を言い出し。
白い肩に手を回しながら、うつむいた横顔を覗き込みつつ問いかける。

リーリア > 「――え?」
思いもよらない言葉、しかしそれはそれでまだ不安があった、彼についていけばどうなるかは分かってない…けど悪意も無さそう。
そんな事が頭でぐるぐる回っていたが、そもそも選択肢がない、今は逃げる術も無ければこれ以上彼を怒らせたくない、そんな気持ちもあって、恥ずかしそうなポーズのまま首を縦に振って。

「…はい、わかりました。そ、その前に…洋服だけ…良いですよね?」
なんて聞かなければ言い質問を投げかけながら目を泳がせる。

まさか、洋服も取り上げられたり…裸のままついていく、なんて事は無いと信じたい。少しでも都合の良い方向に物事を考えようとしていたり。

エレイ > 「よし、ならカカッといこうず風邪とかひいてはアレだからな。──ン?」

首肯されれば笑みを深め、続く言葉には軽く目を丸くした後ふむ、とまた思案し。

「あーそうだなあ……でも見せてもらわねばならんから、服を着てもらうのは後のほうがいいのだが……
タオルぐらいは巻いててもらおうかな? タオルどこよ?」

やがて男が口にしたのはそんな案だった。
服を取り上げるわけではないが着せるわけでもなく、かといって裸のままにするわけでもない。
しかしタオル一枚で歩くというのも、それはそれで恥ずかしいと言えるだろう。
問いかけつつも、男は彼女の肩を抱いたまま、一緒に脱衣所の方へと歩き出そうとしていて。

リーリア > 「え、それは…?えぇ!?」
なんてタオル一枚で歩けと言う事らしい、のだけど・・・体をすっぽり隠すようなタオルは持っていない。 元々温泉に少し水浴び、のつもりだったようで、細長い…と言っても腰に巻くようなものでもない。そんなタオルは置いてあったもののバスタオルの様なものはないらしい。

それでももう従うしか無いと悟っている少女、こういう所だけは変に素直で、持っている洋服も全部彼に渡そうとして、自分はタオルを縦に伸ばし、少し膨らんだ胸と秘所を隠していた。

と言っても胸は隠し切れないので手でカバーして…大事な場所も少しずれれば見えそうな上、更にお尻に関しては常に丸出し。
顔を真っ赤にしながら、それでもついていく決心はしていたらしい。

エレイ > 「──あーそんなのしかなかったのか……まああ仕方にいな」

脱衣所にたどり着いて彼女が手にしたタオルが、バスタオルではなく身体を隠すに心許ない
大きさのものだと判明すればあちゃー、なんて声を漏らし。

とはいえ、それでも従うつもりの少女に眉下げて笑い、渡された衣類を預かると、
自分はさっと身体を拭って宿備え付けの浴衣を羽織り。
ほとんど裸の少女を引き連れ、自身の部屋への道のりをゆっくりと歩き始め──。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からリーリアさんが去りました。