2020/06/21 のログ
■ボブ > (浴場へと脚を踏み入れれば、満員に入れるとすれば10人くらい入れるくらいのこじんまりとした岩造りの湯船があり、
湯船の中央にはそそり立つ岩、周囲は細竹で出来た囲いで囲まれた風情がある装いを見て、男は)
「これは確かに穴場だな。
あんまり人に口外していないっていう理由も分かるわな……ここが賑わって混んだら風情が台無しだもんな」
(従業員が穴場と告げた理由が良く分かると理解した上で、このいい雰囲気を自分が台無しにしてはいけないとばかりに
男は洗い場できっちりと身体の隅々まで汚れを綺麗に流し落とせば、お楽しみの湯船へと向かい、肩まで浸かっていけば)
「あ……ああぁぁぁ~~~……いい感じだ……」
(片言のように単語ばかりが口をついてでて、お湯の気持ち良さにそのまま身体を委ねていくか)
■ボブ > (風情のある露天風呂を独り占めし、少しのぼせ気味になれば、湯船の縁を形作る岩を椅子代わりにし、
流れる夜風で火照った身体を冷まし、冷え気味になった所で再び湯船に浸かる……
そんな事を数度繰り返していた男は湯船に浸かりながら……)
「こういった穴場でゆっくり浸かれるのは実にいい事なんだが、クイッといける物を注文できないのは痛いな。
いい感じに汗も出し切ったし、そろそろ上がって、向こうの建物に戻って冷えた物でもいただくかね……」
(そう口から言葉を漏らしだしていけば、男は湯から上がり、しっかりと浴衣を身に纏っていけば来た道を戻っていった)
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からボブさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「~♪」
夜。
ピーヒョロロと下手っぴな口笛を吹きながら、館内の廊下を一人のんびりと歩く浴衣姿の金髪の男が一人。
着込んだ浴衣は客室に備え付けのものであるが、男の着こなしは何故か妙に様になっていた。
それはそれとして、男は現在旅籠内を探検という名の散歩中である。
この旅籠は知らないうちに道が変わっていたり施設や仕掛けが増えていたりするので
男にとっては適当に歩き回るだけでもなかなかいい暇潰しになるものだった。
知り合いの従業員に聞いたところによると、その妙な特性のおかげで主に女性が迷ってしまう確率が高いらしいが……。
それはさておき、やがてT字路に差し掛かると、男は一旦足を止めて。
「──さて……どっちに行くべきですかねぇ」
右か左か。
廊下の中央で仁王立ちしながら、男は顎に手を当てうぬぅ、と唸りながら思案し始め。
「ふーむむ……よし左だな、左へ行くべきと俺の中の何かが囁いている──おおっと!?」
しばらく悩んだ後、男はおもむろに左側の通路へと踏み出し──その途端に、
ちょうど通りかかった誰かと出くわし、思わず上肢をのけぞらせた。