2020/06/14 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──ふへぇーい……」

夜。
月明かりの下、湯煙立ち込める露天温泉で一人湯に浸かって寛ぐ金髪の男が一人。
湯船の縁の岩に背を凭れながら、身に沁みる湯の熱さにいつもどおり満悦そうな表情……──ではなかった。

「……むむむ。何故俺はモヤモヤしているのだろうか?」

頭に乗せていたタオルで顔を拭いながら、微妙な表情で独りごちる。
男は現在、正体不明のモヤついた気持ちを胸に抱えていた。

「うぅーむ、謎だ……ひょっとして欲求不満か? ……気がついたら息子(マイ・サン)も
立ち上がってしまっているしのぅ」

唸りながらふと自分の体を見下ろす。
波打つ透明な湯の向こう、男の下半身の中心にあるモノは元気に屹立してしまっていた。
そんな光景を眺めて眉を寄せながら頭をポリポリと掻き。

「──スッキリすれば、このモヤモヤも晴れてくれるんですかねぇ……ううむ」

なんて呟いてみるが、スッキリしようにも相手がいなければ始まらない。
誰か丁度良く来てくれたりせんかなあ、などと都合の良い事を考えながらちら、と出入り口の方に視線を向けてみて。

エレイ > が、流石にそう都合良くは行かないらしい。
このまま待っていても誰かが来る気配もなさそうと判断した男は、とりあえず湯から上がって脱衣所へと向かう。
未だ上を向いたままの息子を見下ろし、ちょっぴり情けない顔をしつつ──。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。