2020/04/19 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──ふーぃ……風呂風呂っと……」

そんな声とともに露天風呂にタオル片手に悠然と足を踏み入れる、金髪の男が一人。
冒険者としての仕事あれこれを一通り終わらせ宿に戻り、一番最初に足を向けたのが
この露天風呂だった。

男は桶を手に湯船に近づき、手慣れた様子で掛け湯を済ませ、ゆっくりと
熱い湯に身を沈めていって。

「──ぶぇぇぇい……沁みますなあ。さて、ひとっ風呂浴びた後はどうしましょうかねぇ……」

湯の熱さにぶるるっと身を震わせつつ、そのまま湯舟の縁に背を預け。
絞ったタオルをポンと頭の上に載せながら、この後の予定について考え始める。

エレイ > ……と言っても、せねばならない事柄とかは特に抱えておらず、現状では旅籠内を適当にうろつくか、
街にでも繰り出すぐらいしか思いつくことはなかった。

「……。俺あまりにもヒマすぎでしょう? 夜はまだまだこれからだというのに
このあるさまではもつわけもない」

なんて、眉下げて己の暇さ加減に嘆息漏らし。
それからちらりと出入り口の方を見やってみる。

誰か他の客の一人でもやってきてくれれば、このしょうもない煩悶をとりあえずは
忘れられるかもしれない──そんなささやかな期待を込めつつ。