2020/03/26 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「───ぶえっくしッ!」

夜。
静寂漂う露天風呂に、いきなり大きいくしゃみの音を響かせたのは、今し方足を踏み入れたばかりの
一人の金髪の男。うーい……とか言いつつ鼻の下を指で擦ると、ずず、と軽く鼻をすすり。

「うむ……今夜はちくと冷えるようだな。こういう時はカカッと風呂に入って体を温めるに限る」

などと言いつつ桶を手にして湯船に近づき、さっと掛け湯を済ませてから熱い湯へと
ゆっくりと身を浸してゆけば、湯の熱さが身に染み込む感覚にぶるりと身が震え。

「──ウ゛ェェーイ……ンン、今日は見事な星空だと感心するがどこもおかしくはないな」

なんて、変な声まで漏らし。その感覚に満悦そうにしながら、湯船の縁にぐでりと背を預けて寛ぐ姿勢になってゆく。
そのまま視界に広がる星空を仰ぎ見れば、ふ、と小さく笑みを漏らしながら。