2020/02/29 のログ
エレイ > そうして一人、温泉をのんびり楽しみ。やがて湯から上がると、のんびりと場を後にした。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > この湯浴み場の一角には、天然温泉の成分や薬効の全く無い純水でできた浴槽がひとつ。

『その無色透明な湯を薬湯にしてくれ』という水浴び場の管理者の依頼で訪れた薬師の少年は、
一番風呂を報酬に快くその仕事を引き受けて…花を練り、薬を煎じ、香草を干して砕いて、
色とりどりの絵の具めいた薬湯の素を生成し、それを両手に塗り込んで、手を合わせて閉じ…

「さって…うまくいくかな…? っと!」

裸の姿でお湯に浸かり、透明な湯の中で両手をそっと開けば、
小さな手のひらから七色の雲が温泉に溶け出すように、
柑橘類とハーブのような清々しい香りが立ち込めていくなか、
七色の靄が少年を中心に温泉に広がっていく、ある種の幻想的な光景。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にシルクさんが現れました。
シルク > 「お風呂、お風呂〜♪わ、っとと!」

小走りに、しかし滑る足元に転びかけてしまえばゆっくりと湯船に近付く。
温泉に入れる機会なんてそう無い。今日のギルドの仕事は九頭龍山脈への遠出の仕事であった故に、ギルドの方で宿まで取ってくれたのだが...
この宿が、これが報酬、といっても過言ではないほど居心地のよいものだったのだ。ふかふかのベッドに美味しいご飯。オマケに暖かい温泉まで付いている。

「誰もいない、かな?...あっ。
お邪魔しま...おお〜??」

誰もいない風呂場に少し寂しさを感じつつ近付けば、そこには湯煙に隠れていた小さな影。私と同じか、或いは少し年下の女の子だろうか?こんな所に一人で来るなんて冒険者、かな?
なんて考えていると、その少女から虹色の雲と、柑橘系の良い香りが立ち上り、感嘆の声を漏らしつつ。

「ねっ、キミ、錬金術師さんっ?あ、お隣、いいかな?」

お風呂のフチに座り、膝から先を湯船に浸からせつつ問うてみる。

タン・フィール > 「んっ…?」

くるり、と振り返って、呼びかけられた声の方を向く。
立ち込める湯煙の方から聞こえた声、感じる気配に

「ぅん、ぜんぜんいいよっ ここ、薬湯になってるけど、匂いとか…肌へのシゲキとか、大丈夫?」

と、肌が敏感だったり弱い人には、澄んだ湯のほうが良いのかもしれないと、一言ことわっておいて。
量の手のひらから靄をたちこませながらざぶざぶと湯船を進んで来客者を迎える。

湯船に座る少女の前に立った、少女のように華奢な少年、
その証拠は裸の未成熟な肢体の、両足の間にぴょんと立つ突起のみで。
どきり、と小さな胸を驚かせつつも、ここは混浴、ここは混浴、と自分に言い聞かせて

シルク > 「わ、ありがとっ。一人でお風呂は寂しいなー、って思ってたんだ。お話しようよっ。
えっ、とぉ?薬湯?温泉、入ったこと無くて。でも、きっと大丈夫、かな?」

私に近付く少女に答えつつも、指摘された事を気にして平らな身体を見下ろしてみる。
足が浸かっただけ、だけれど。体が真っ赤に染まっているし、耳の先まで熱い、けれど普通のお風呂に入る時もある程度こんな感じになるし、きっと大丈夫、だよね?。

「わっ!男の子、だったの?ビックリしたよ...。ここ、混浴だもんね。」

私の目の前に彼女が立てば。
彼女、いや、彼の股間に立つ突起が目に入り。彼同様に、私も恥ずかしくなって、湯船にちゃぷん、と腰を下ろして体を隠すようにして。

タン・フィール > 「うん、ボクもせっかくなら、誰かに薬湯の感想ききたかったから…話してくれるとうれしいな。

ここの温泉を、疲れが取れて、カラダがぽかぽかになる効果の薬湯にしてーってお願いされて、いろんな薬を混ぜて試してたの。
…ところどころ、赤っぽいけど…ええと、だいじょうぶ?ひりひりとか、しない?」

温泉の温度自体は40度前後のそこまで高いものではないが、薬効は少女の血管を十二分に開いたようで、
彼女の感じる熱が、不適格に刺激的すぎないことをあんじながら、
少女が腰を下ろせば少年もそれにならって腰を沈め…

「っふふ、うん、男のこ。
錬金術師じゃなくって、薬師だよ、ボク。
―――ボクは、タン・フィール。
キミは、なんていうの?」

シルク > 「んー、確かにちょっとあついー。でも、温泉ってこーゆーものじゃないの?熱くて気持ちいいー?って感じだよ。ひりひりとかはしないよー?」

腕を湯船から上げて、改めて眺め、撫でてみるけれど特に痛み等はない。先に行ったように、体温の上昇はあるけれど。額に汗が浮かんでくる。とても心地が良くて、目を細めてしまいつつ。

「薬師さんなんだー。ってことは、ここにお仕事しにきたのかな?
私はかけだしの冒険者ー。えっと、シルク。シルク=ヴェーユ。タンちゃ...タンくんって呼んでいいー?」

タン・フィール > 「そう、よかった…! っふふ、カラダの血の巡りを整えて、冷え性とか、ケガとか、具合が悪い人とかにとってもいいんだよ。
気持ちよすぎて、ねちゃったらだめだよ」

クスクスと微笑みながら、目を細める相手に嬉しそうに温泉の中で伸びをして見守り、
続く彼女の言葉に、ぺこりとお行儀よくお辞儀して

「シルク、シルクさん、だね? … あはは、ちゃん、でも、くん、でも、予備やすいほうで呼んでくれていいよー。

ぅん、ここには、お仕事と…出来た薬湯にいちばんに入っていいっていわれてきたの。
でも、一人ぼっちよりシルクさんも一緒に来てくれたほうが嬉しいや!

…冒険者だったら、質のいい薬草とか毒消し、欲しかったら言ってね?
とっても安くって、すごーく効くイイもの、いっぱい売ってあげる!」

と、無邪気さの中にしたたかな商才をしのばせて、自己紹介。

シルク > 「おおー、私、よくケガしちゃうから後でお世話になるかも。お金はあんまり無いんだけどね。えへへ。
...見習いさんとかじゃなくて、本物の薬師さんなんだね。私と同じくらいなのに、すごいっ。温泉にお薬入れる時も、魔法みたいで。だから錬金術師さんかと思っちゃったんだ。」

なんて、細められた目をキラキラと輝かせて。なんだか、ぽけぽけしてきた。タンくんが言う通り、眠っちゃいそう...♪

「そういえば、薬師さんって薬を売るだけじゃなくて、出張もするんだね。他にはどーゆーお薬とか作るの?聞きたいな。」

タン・フィール > 「ふふっ、ちゃあんと冒険から生きて帰って、ながーくお店に通ってくれるんなら…サービスしとくよっ?
ぅん、ちゃんと自分のお店だって、もってるんだから、今度、みせてあげるっ。

普段は、薬をごりごり削ったりする、じみーなお仕事だから…そういう風にいってもらえると、ちょっと、うれしいかも…♪」

と、薬湯に対する上々の反応と言葉に嬉しそうにお湯の中ではしゃぎつつ、
ぽけぽけとした様子の相手に、そうはないとは思うが寝落ちしてお湯に沈んでしまわないよう、
すす、とお湯の中を進んで、いざというときすぐに両腕で相手を抱きとめられる位置まで移動した。

「ううんと、筋力を強くする薬とか…魔物を寄せ集めたり、逆に遠ざける薬とかー… 
…あとは、その、オトナのヒト用の、元気になるお薬、とか。」

と、子供でありながら、相手が子供であることに気をつかって濁す、媚薬の類の用途。

シルク > 「そーゆー普段の地味なお仕事でも、私たち冒険者も支える薬師さんなんだから、やっぱりすごいよ。
ん、今度お店見せてー♪それと、サービスもしてねっ。」

ぱちぱち、と濡れた手で拍手をしてみせて。ふあぁ...と大きな欠伸をひとつ漏らしつつ。

「ふーんぅ、全部それをタンくんが作るんだ。薬草摘みとかよくやるし、魔物を遠ざけるお薬とかはお世話になるかも♪
オトナの人用、ってことはよく効くんだ?」

彼の濁した言葉の真意を理解出来ぬままに、こてん、と首を傾げて。彼にとっては気まずいかもしれない点へを掘り下げて。

タン・フィール > 「ぅん!もちろん、みせたげる。
あ、もしシルクさんが冒険するのと同じ地域に、ボクが薬の材料とかを採りに行く時、いっしょに冒険しようよ?」

ぱちぱちと弾む両手の飛沫が、少年の髪や顔にふりかかり、童顔をお湯に濡らす。
それを嫌そうにもせずに浴びながら、にっこりと、しかしちょっと困ったように微笑んで。

「ぇーっと…うん、 サキュバスとかしってる?
…ああいうモンスターから取り出す成分の薬で、
子供には、ききすぎて、カラダにもよくない…かも。」

と、ぽりぽり頬を掻きながら、通じるなら通じて、わからぬならわからぬで通せそうな返答。
もじ、もじ、とそれを意識してしまったからか、少しだけお湯の薬効も含めて血の巡りの良くなった半身を疼かせ、
膝と膝、腿と腿をこすり合わせる仕草を、お湯に隠して行って。

シルク > 「んっ!勿論だよ。こう見えて護衛もした事あるし、タンくんは守るから任せてねー♪」

まるでピクニックの誘いでも受けたかのような反応で。ふんす、と平らな胸を張って自分のちょっと未熟な腕を自慢するのだ。

「さきゅばす?知らないやー。魔物、なんだ。低級の魔物しか相手にしたことないからなぁ。お勉強しないと。
...って、タンくんも少し身体、赤いよー?」

つん、と彼の小さな肩をつついて指摘してみる。

タン・フィール > 「ふふ、ボクも、力はないけどお薬や魔法を使ってちょっとは戦えるから! …でも、危なくなったら助けてね?」

ころころとごきげんな笑みの声を漏らし、遠慮なく相手に頼る姿勢で答えて。
平らとはいえ、平たい胸が湯面から少しでも浮き出そうになると、
ちょっと照れたように顔を赤らめて口元をぶくぶくと靄の湯に隠して泡立てる。

「ぅ、ぅん…その…ちょっと、えっちな魔物だから、調べる時はきをつけて、ね?
… ぇ、ほんとう?…やば、なんか、こんなにどきどきしたり、あかーくなっちゃったりするほどの効果、ないはずなんだけど… ぅ、あ…くすぐったっ…!」

と、しどろもどろで顔を覚ますように手のひらでパタパタ風を送りながら、
すべすべの肩を突かれて、ぴくんっと小さな体が敏感に跳ねる

シルク > 「ふへー、タンくん魔法も使えるんだ。何でも出来るなあ。
...って?あれ、私なんか言っちゃ...っ..///」

再三彼を持ち上げてみるけれど、口元を湯に浸からせてぶくぶくとしていて。
何かまずいこと言っちゃったかな?と心配するも、私の胸が湯船から出そうになっていた事を、彼の視線から察知して。

「ふーん、えっちな魔物なんだぁ〜......えっち!?そ、そんな魔物いるんだね。うん、気を付けるよ。」

私には刺激が強いかもしれないし、なんて続く言葉を飲み込んで。えっちなお話を続けるのは恥ずかしいもん。

タン・フィール > 「んーん、でも、強い戦士さんの持ってる重い剣とか、おもーい斧とかは振り回せないから…
なんでもは出来ないかなぁ。

ぇ、あ、ああ、ぅん、ちがうの… その、おんなのひととお風呂入ってるから、ちょっとどきどき、しちゃっただけ。

うん、そういう魔物が多い地域に往くときとかは…気をつけてね?
対策を知らないと、その、…色々大変な、こわいめにあっちゃうかもしれないから。
…シルクさんがそうなったら、ボク、やだし。」

と、気恥ずかしそうにしながらも相手を案じる言葉自体は本物で。

シルク > 「えっちな魔物が多い地域もあるんだね..。魔物じゃないけど、王都の貧民街も...って、この話はやめとこっか。えへへ。
文字は読めるけど、文字読むのはあまり好きじゃない〜...けど、そうやって対策をすっぽかすと大変な目に合うんだもんね...。気を付けるよ。だから、きっと大丈夫。」

気まずい話は笑って誤魔化すに限る。私から脱線させたのだけれどね。
えっちな魔物の対策??って一体どんな事なんだろう。なんて妄想...いや想像は頭の中で留めておく。

「そー、いえば、タンくんはここにまだ泊まる?もし泊まるならお部屋、遊びに行こうかな、なんて、えへへ...♪」

タン・フィール > 「う、ぅん、そだねっ… ふふ、王都には、こわいところもあるけど、
面白い場所、楽しい場所もいっぱいあって、いろーんなヒトたちがいっぱいいるのが、好き。」

と、混沌とした王都の現状を、大人たちほどは憂いていないらしく、
無邪気にそう述べながら、少年も、…ともすると少女よりも詳しく、
また業の深い己の中の妄想を振り払うように話題を続けて

「ぅん、ボクのお店をやってるテントは、ここからちょっと遠いから…
今日は、ここに泊まってくつもり。
―――っふふ、実はお仕事でお呼ばれしたから、ちょっぴり良いお部屋なの…♪
ぅん、あそびにきてくれても、いーよ! お食事や、美味しい飲み物やお菓子も、いーっぱい用意してくれるんだって♪」

と、彼女の言葉を快く承って