2020/02/04 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──ウボァー……」

夜。
静かな露天風呂に、変な唸り声が低く響く。その声の主である金髪の男は、
熱い湯に浸かりながらぐでりと湯船の縁に背を預け、一人寛いでいた。

中空に向かってハフゥ、と白い息を吐き出し、頭の上に載せたタオルを手にとって軽く顔を拭って。

「んんーむ、今日もいい湯だなっと……寒い時期は熱い風呂が沁みますなあ」

なんて、満悦そうな声で独りごち。
ふと空を仰ぎ見てみれば、朧になることもなく明瞭に夜空に浮かぶ
月の姿を認めてその風情にふ、と表情緩め。

さて後はご一緒してくれる誰かでも居ればなお良いのだが、などと考えながら、
ちらりとささやかな期待を込めた視線を出入り口の方に向けてみて。

エレイ > が、そううまくいくものでもなく。異性はもちろん同性すら現れそうな気配もなければ
フンス、と小さく鼻を鳴らし。やがて湯から上がれば、えっちらおっちらと温泉をあとにした。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。