2020/01/26 のログ
■エレイ > 「……ここにはいなさそうだったな。ちょっと他んトコうろついてみるか……」
しばらく観察していたものの獲物になりそうな女性が現れそうな気配もなく。
頭をかきながら立ち上がると、ふらりと休憩室を後に。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 湯浴みの場の一角に【ある仕掛け】をしてほしいと、
ここを管理する某かから依頼を受けた薬師の少年。
―――それは「誰も沈まず、溺れずの浮かぶお湯をつくること」
人体の水分との比重を計算して特殊な薬湯を注いだ水遊場の一角は、
見事に何者も沈まず、溺れずに悠然と浮かび、泳ぎ、漂い続けられる、
不可思議なほど人の体を浮き立たせる水面と化した。
「…っふふー… いいきもち……
このまんま、寝ちゃわないように…しないと…。」
水音や波紋を全身に感じながら、ぷかぁ…と大の字で水面で仰向けに漂う小さな功労者。
さながら水遊場のように広い浴槽は、こういった楽しみができるようにか。
一切、硬さや抵抗を感じない極上のウォーターベッドといえる出来栄えに、心地よさそうに浸りきって、目を伏せる。
仮に、眠ってしまったとしても、溺れる心配すら必要ないわけだが。
■タン・フィール > 「…そうだっ」
なにか思い立ったようにパチリと目を開くと、
後頭部、首筋、背、腰、肘と、順にゆっくりと浮かぶ水面の上で半身を起こして…
続いて、下半身も起こして立ち上がろうと試みてみる。
「うっ…っく! …っふ、っは…! む、むずかしい、かも…!」
浮かぶ水面は粘土と柔らかさを保ったまま、決して破けぬ水風船のように幼子の脚を弾ませ、滑らせて…
この上で立ち上がるには、なかなかに体幹の強さが必要の様子。
未だ、少年は素っ裸のまま、四つん這いのままぷるぷると生まれたての子鹿のように両手足を震わせるばかりで、
なかなか思い切って二足歩行に移行することができないでいる。