2020/01/25 のログ
ポチ > そして少年はそのまま波に身を任せていた。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からポチさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「……う~む」

九頭龍の水浴び場、その客室にて、男が唸り声を上げていた。
男の目の前には、机に広げられた様々な書類。

「……くあぁぁぁ~、疲れた~」

男は本日、一か月分の冒険者としての活動をまとめていた。
収入、支出、活動した範囲、手に入れたマジックアイテム。
怪我をした場所、治療状況、その他諸々……。
基本的に、冒険者はこういうことをしない、もしくは苦手にしている者が多いが。
男は、ココ最近は一月ごとにある程度情報をまとめるように癖付けていた。

「あ~……疲れた。疲れた疲れた~。
 ここいらでちっと息抜きしてぇなぁ」

屋敷の中でこういったことをすると気が滅入るため。
男は本日はこの宿で書類仕事をしていたわけだが。
やはり、目とか肩とか腰とかに疲労は蓄積する。
少し息抜き、といいつつ、細巻に火をつける男。

「ん~……美女のデリバリーとかはないのかしら?」

この宿なら、従業員がそういうサービスをしにきてもおかしくない。
あるいは、宿の悪趣味な仕掛けに晒された女性客が、部屋に通される可能性もある。
そういうのが、ちょっと今欲しいですよ? などと思いつつ。
男は、細巻の味に目を細め。

セイン=ディバン > 男は、息抜きをし終わると書類仕事に戻った。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──ングングング……くはーッ!」

夜、浴場出入り口付近の休憩室にて。
腰に手を当て仁王立ちの姿勢で、盛大に喉を鳴らして瓶の中身を飲み下している金髪の男が一人。
飲んでいるのは果汁と牛乳を混ぜたもの──言ってしまえばフルーツ牛乳である。
それを飲み干し口を離すと同時に、男は満足げな顔で大仰に息を吐き出して。

「ンンー……風呂の後に飲むコレの美味さは圧倒的にさすがって感じ。さて、この後はどうしましょうかねぇ……」

そう言って休憩所内にいくつかあるうちの手近なテーブルに腰を落ち着ければ、
椅子の背もたれに背を預けながら周囲を見渡す。

男と同じように風呂上がりの休憩をしている者や、これから温泉に向かう者、
自室に戻る、あるいは旅籠内の他の施設を利用すべく離れてゆく者……
そんな人々の様子を眺めつつ、風呂上がりの頭で今後の予定を考える。

とりあえず、一人おとなしく部屋に戻る……という選択肢は現状ない。
というか、せっかくだから女性の一人も引っ掛けたい。
首尾よくいったならその流れでもう一度ぐらい温泉に入ったりするのもやぶさかではないし、
あるいはほかの施設なんかに連れ込むのもアリだ。
──まあいずれにしても対象が居なければ始まらない話なので、男の目は周囲を観察しながら
丁度良さげな女性が居ないかと探し始めていて。