2020/01/16 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──ウボァー……」
夜。
静かな露天風呂に、変な唸り声が低く響く。その声の主である金髪の男は、
熱い湯に浸かりながらぐでりと湯船の縁に背を預け、一人寛いでいた。
中空に向かってハフゥ、と白い息を吐き出し、頭の上に載せたタオルを手にとって軽く顔を拭って。
「んんーむ、今日もいい湯だなっと……寒い時期は熱い風呂が沁みますなあ」
なんて、満悦そうな声で独りごち。
ふと夜空を仰げば、明瞭に浮かぶ月の姿を認めて目を細め。
さて後はご一緒してくれる誰かでも居ればなお良いのだが、などと考えながら、
ちらりとささやかな期待を込めた視線を出入り口の方に向けてみて。
■エレイ > とはいえ、そう都合のいい偶然も現状なさそうで。
フンスと小さく鼻を鳴らし、やがて湯から上がると場を後に。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > ひたひたと濡れた床を裸足が歩む音をたてて浴場へ訪れる薬師の少年。
体を清めた後、入浴するお湯を選ぶべく細い足の先をちょん…と湯面につけては
「…わ、あついっ…むりむり」
と、早々にギブアップする。
その後もいくつかの浴槽や天然温泉の区画を回って、同じように最適の温度を探るが
「う~っ…どれもちょっと、熱すぎ… オトナのひとって、これ普通なの?……わひゃ!?」
次に引き当てたのは水風呂で。
熱さがくるものと思っていたところに不意打ちの冷たさにびくっと体を跳ねさせて後ずさる。
「う~、なんていうかこう、人肌?くらいでちょうど良いんだけど…」
自分に適した温泉をさがして、ひたひたと浴場内をさまよっていく。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からタン・フィールさんが去りました。