2020/01/05 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/岩風呂」にカインさんが現れました。
■カイン > 「ふう、寒いだけあってよく身に沁みるな。
天にも昇る心地ってのはこういうのをいうだろう」
宿の一つにあるに設えられた露天風呂、
大きな湯船の中に1人身を浸して心底しみじみと言った調子の声を出す男。
体が芯から温まっていく感触に息を吐きながら、体を大きく伸ばし。
「この時期は傭兵家業も上がったりだからなあ。
おとなしくゆっくりしてろってことなんだろうが。
ま、酒が大盤振る舞いされるのは良いことだけど」
湯船の縁に連なるように並べた酒瓶。そのうち強めの醸造酒の瓶を一つを手に取り、
コップに注いでクイッと煽る。
普段は酒を風呂に持ち込むことにいい顔をされないのではあるが、
傭兵家業とは裏腹に大忙しの宿泊業。こっそり人目を盗んで持って入ることなど造作もない。
当然のように誇れるような話でもないのだが。
■カイン > 「とは言え折角この時期のために数ヶ月前から部屋を予約していたんだ、
これくらいの贅沢は許してほしいもんだがね」
言いながら視線を向ける先は入り口の脱衣所、
引いては奥の宿そのものである。わざわざこの状況を当て込んで、
こっそりと用意を進めていたらしい。
妙な所でマメさを発揮しながらクイッと酒を煽って酒気の強い息を吐く。
「これで雨がふらなかったことだけはお天道様に感謝かね。
後足りないのは晩酌の相手くらいだが、こればっかりはどうにもな」
顔なじみを誘うには少々癖の強い贅沢である。
肩を揺らして喉を鳴らしながら、宿から漏れ聞こえる宴席の雑音を肴にコップを傾ければみるみる減る酒。
それも半ばを超えれば継ぎ足すを繰り返していき。
■カイン > 「まともな人間とは体の作りが違うおかげで、
こういう無茶が効くことだけは生んでくれた親に感謝してもいいかもな。
顔も見たこと無いしそもそも存在してるのかも謎だが」
魔族の種族の中には生き物としての大前提を無視したような誕生の仕方をする輩もいると聞く。
自分の種族がそうかどうかは知らないが、
今まで全く考えたこともなかった身の上なんてものの事をなんとなく考えるのは正月だからだろうか。
坂便を一つ空にして別の瓶を手に取りながら、
ふと空を見上げて見える星空にほうと息を吐く。
「…酒の肴くらいは用意しとくんだったな。
そう言えば何も持ってきてなかった」
当てになるようなものくらい宴席に行けばいくらでも転がっているだろうが、
それはそれで面倒だ。すこしの思案の後にやっぱり面倒だとさじを投げて酒を煽り直し。
■カイン > 「…ん。酒がなくなったか」
暫し一人酒を楽しんでいたのだが、
あまりにのんびりしすぎたか酒のほうが先に底をついた様子。
居並ぶ酒瓶にすこしだけげんなりした表情を浮かべるものの、
律儀に全部回収してから立ち上がり。
「立つ鳥後を濁さず…といえば聞こえがいいが、
出禁になるのはゴメンだからな」
片付けくらいはしておこうとぼやきながら荷物をまとめ、
浴場を後にしていくのだった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/岩風呂」からカインさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場白濁風呂」にポチさんが現れました。
■ポチ > 白濁風呂。
とろとろのその場所をかき混ぜる板。
サラサラでない分とても抵抗が強く少年は懸命にかき回していく。
「よいしょ、よいしょ…。」
手が疲れてくる、汗も浮かび、息も上がってしまう。
でもまぁこれに浸かるお客さんが気持ち良く?入るためには必要な事らしい。
少年の肌に浮かぶ汗により、周囲に漂う甘い匂いは濃さを増していく。
■ポチ > そして、少年は今日も一日のんびりと仕事に励むのであった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場白濁風呂」からポチさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」に黒須さんが現れました。
■黒須 > (空に大きく満月が登る夜空の下のとある温泉場。
ふわふわと白い湯気が立ち上るなか、疲労や怪我などによく聞く効能のある温泉宿での事。
誰も居ないその場所に一つの異形があった。
中に入り、風呂場を見れば驚くであろう、そこには巨大な黒い毛玉があるのだから。
柔らかそうで毛深い毛玉の様に丸い物が風呂に浸かっており、のんびりと過ごしていた。)
「んっ…ぁああ~…。」
(その毛玉は大きく声を上げて気持ちよさそうにしていた。
正体は獣人の姿に戻っていた黒須狼。
師団による依頼が終わり、その休息のために温泉に浸かっており、しっかりと疲れを流そうとしていたのであった。
気分付けに酒も一緒に飲み、変わらなぬ睨み顔のまま、風呂を楽しむ。)