2019/12/27 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にホロさんが現れました。
■ホロ > 夕暮れ時の大浴場、現在は混浴モード。
客のかきいれ時はもう少し後になるだろうけど、浴場にはすでに入浴客の影がちらほら見える。
室内には、円形や矩形、さまざまな形や深さに掘られた湯船がいくつも備わっている。
そのうち1つ、直径5mほどのやや小ぶりで浅い湯船は現在、とある少年達によって占拠されていた。
「……………………………………………」
そう、まさしく占拠されていた。湯船の中に20人ほどの少年がぎゅうぎゅう詰めに浸かっているのである。
皆が皆、体育座りの膝をぎゅっと抱え、四方八方乱雑な方角を向き、まんじりともせずに。
この光景を詳しく観察した者は異様さを覚えずにはいられまい。
なぜなら、湯船にすし詰めになっている少年たちは皆、全く同じ顔立ち・容姿・髪型をしているからだ。
肌は雪のように白く、まるで光を放っているよう。――いや、明るいところでは気付きにくいが、実際光ってたりする。
髪は淡い黄色……かと思いきや、次の瞬間には色相がかわり、薄い青色を帯びている。そしてまた黄色に戻ったり。
「……………………………………………」
立ち上る湯気の中、身じろぎもせず、小言の1つすら発さず、橙色の瞳だけを小さくきょろきょろと配せながら。
少年達はかれこれ1時間もの間、ずーーーっとこの湯船の中に佇み続けているのだ。
この少年達の数人を押し退けるか引きずり出すかしない限り、後から来た入浴客がこの湯船を使うのは難しいだろう。
■ホロ > カラーン、カラーン、カラーン……。
夜6時を告げる教会の鐘が鳴り、露天風呂への通路を通して浴場内にも淡く響いてくる。
「……………………!」
その響きを耳朶に受けた少年達は一斉に、何かハッとしたように視線を上に上げる。
そして……。
ざぱり、ざぱり、ざぱり。
ささやかな水音が断続的に鳴り響く。20人ほどいた少年の姿が、1つ1つ、忽然と消えていっているのだ。
消滅それ自体には一切の音も光も伴わないが、消失した体積を埋めるように水が流れ込み、それがリズミカルな音を奏でている。
色白の少年が1人虚空に消えるたびに、ぎゅうぎゅう詰めだった円形の湯船はみるみる内に間隙を取り戻していって。
3人、2人、1人……そして、0人。
少年はまるで蜃気楼がかき消えるが如く、完全に姿を消してしまった。
無銭入浴だったのだ。良くないね。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からホロさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にリスさんが現れました。
■リス > 九頭龍の水浴び場、そのふたなりの湯に少女はいた。
受付でお金を支払い、今日は、とやって来たのは、露天風呂になっていた、外が見えて、真冬だというのに寒さを感じないのは、魔法で包まれているからなのだろう。
少女の竜眼は、魔法の流れを見て、天上にドームのようにそっと張られている障壁を見る、これが温かい空気を逃がさないで、露天なのに寒くない状況を作っているのだろうと思うのだ。
そして、それは其れとして、少女はお風呂の中でポカポカするのだ、お湯は温かく、しっとりと体を包み込んで温めてくれる。
はふ、と甘い吐息を吐き出して、両手両足を伸ばして、ミルクを薄めたような白いサラサラのお湯の中で、伸びるのである。
今日も、色々な所で、エッチな事をしているのだろうことが判るのだけれども、少女は炙れていたりする。
そのことが少し気に喰わなくて、ぷく、と頬を作らませて、いいんだいいんだ、と拗ねるのである。
「きっと、そのうち素敵な人が来てくれるから。」
ふんす、と少し鼻息荒く、少女はお風呂のお湯を、自分の体に掛けるのだった。
■リス > しかし、少女は経験則として思うのである、こういう時。炙れてしまった時に、後から誰か来てくれるという可能性は、あまり高くないのである。
でも、それを認めると、ちょっと悲しいことになるので、敢えて認めないでおくことにする、大丈夫、きっと誰か来るから。
エッチな事をしたくて来ているのに、誰も相手が来てくれないという悲しみ、少女は、湯船に身を預けることにする。
ぷかりと浮かぶ少女の乳房、全身を弛緩させて、少女はお湯の中に浮かぶのである。
こう、一人で寂しいと、周りから聞こえる快楽の声が妬ましくてたまらない、そんなことを考える時点でいろいろ負けてる気もするが、気にしない。
気にしたら、きっと泣いてしまうかもしれない。
其れは兎も角、ちゃぷり、ちゃぷり、とお湯を自分の体に掛けて、少女は夜空を見上げる。
そういえば、思った以上に景色は綺麗よね、と。
星が見えて、流れる星も見えて、あれを手にしたら、いったいいくらになるのだろう、どんな綺麗な宝石なのだろう。
そんな風に思ってしまう、ちょっと欲しくなるのはきっと、竜の習性、なのだろう。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/ふたなり浴場」にトモエさんが現れました。
■トモエ > (冷えた体を温めに、九頭龍の水浴び場へ。浴場についての区別はあまり気にせず、人のなるだけ少ない方へ。
どちみち男女の区別があったところで、ここは事実上乱交会場になってしまうことが多い。
であれば、人のより少ない方、と番頭の案内で、向かった先はふたなりの浴場。
そういえばふたなりの子との経験はあまりなかったな、などと思いながら、軽く体を流してから湯船へつかる。
豊かな胸が湯に持ち上げられて、少し揺れる。それを腕で押さえて、深く息をこぼして月を見上げた。
その視界に、小柄で可愛らしい少女が映る。どこか元気がないように見えた背中が気がかりで)
お母さんとはぐれたの?
(と、少々見当違いながらも、声をかけて)