2019/10/23 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場/岩風呂」にカインさんが現れました。
■カイン > 月が天頂へと向かう頃合い。
月光に照らされた岩風呂の中を一人貸し切り、
ゆっくりと体を伸ばす男の姿が有る。
一度体を伸ばした後、ゆっくりと力を抜いて目を細め。
「はぁ…こうやって一日の締めくくりに湯に浸かると、何というか生き返るって感じがするな。
最近はあんまり風呂に入るってコト自体が出来ない旅ぐらしだったし、
暫くのんびりと街で過ごすのもいいかもしれないな」
街道をゆく商人たちの護衛やら、
大海をゆく船の護衛やらと、正直な所あまり落ち着ける仕事をしてない昨今である。
ここまでのんびりとした時間を取れるのは久方ぶりだとひとりごちながら肩を叩く。
それなりに長く生きてるせいか、どうにも所作がおっさん臭い。
■カイン > 「そろそろ大きめの仕事をするのもいいかも知れないが、どうするかね。
タナール砦くらいならいいんだが、流石に主戦場の方に行くのは気が引ける。
知り合いなんかと鉢合わせたら目も当てられない」
面倒なことになるのが目に見えてるとぼやきつつに、
大きく体を伸ばすと自然に熱っぽい息が漏れる。
段々と軋むような感覚を覚えるようになった体の節々に、
思わず首を慣らし。
「ここらで一度ちゃんと休むか、
街で暫く過ごすかね。…ま、連れ添いも居ないんじゃ酒飲むくらいしかやることないが」
あまり言ったことのない場所の酒場めぐりでもしようかという算段。
既に発想が完全に飲兵衛のそれである。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/岩風呂」にシェラさんが現れました。
■シェラ > ふわぁ、と欠伸をしながら伸びをして、もう誰もいないだろう、なんて考えながら銀色の髪をした女が入ってくる。
岩風呂で今日も疲れを取るか、なんて。
「………んー……っ、今日も疲れたな……。」
はー、っとため息をつきながら岩風呂に足をちゃぷん、とつけたところで、…………先客に気が付く女性。
ぁ、と口を少しだけ開いて固まって………褐色の肢体を晒してしまいながら。
「………あはは。」
愛想笑いと挨拶。
■カイン > 「おや…こんな時間に珍しい客だ」
のんびりとした時間をしばし過ごしている内に、
ふと感じる気配。それに合わせて視線を向けると、
見知らぬ女性の姿が見えた。少し驚いた様子で目を瞬かせ。
「や、こんばんは。…とりあえず、この場合は…そうだな。
せっかくの縁だ、風呂に一緒に入るってのはどうだい?」
そのままふいと相手の肢体から視線をそらし、
湯船の方に目を向けながら茶化すように軽く笑って提案してみせる。
そんなところで固まられているよりはこちらも楽だし、
何よりも華がある方が男としても嬉しい。
■シェラ > 「そ、そうね。………」
こほん、と咳払いをする女。
銀色の髪をまだポニーテールにしたままの褐色肌の盗賊。
殺されかけた状況で、身体だけを求められて生き延びたため、嘲笑の的になっている若手の彼女。
自分のことを知らないよな、なんて相手の顔をじろじろと見ながら、こほん、と一つ咳払い。
「……ええ、良いわよ。
ま、誰でも入れるのがこのお風呂のいいところだものね。」
相手が目線を逸らすのを見れば、ちょっとだけ安心して湯にするりと浸かっていく。
■カイン > 「そうだな、金さえ払えばその当たり全く詮索しないんだから助かるよ。
お陰で常連になってしまったわけだが」
自分がわけありだということを隠す風もなく笑って言い返しながらも、
女性の言葉にはクツクツと喉を鳴らしながらゆるく目を細め。
「ま、此処であったのもなにかの縁か。
俺の名前はカイン、傭兵をやってる。
何か危ないところに行くような用事があるときには、是非声をかけてもらいたいね」
軽い調子で名乗って見せながら、湯の中で右手を差し出して向き直ってみせる。
高い位置で握手するというのも考えないではなかったが、
流石にスケベ根性は多少抑え込む程度の理性はまだ働いてる様子。
■シェラ > 「あはは、いろいろ傷を持ってる奴は多いからね。
私は盗賊ギルドの……シェラ。
カインだね、よろしく。 そうさね、外に出る理由というか、美味しい依頼があればかな。」
なんて、そっとお湯の中に握って、へへ、と笑って見せて。
「私もまあ、………ギルドよりもこっちの方が居心地がいいしね。」
なんて、ん、っと伸びをすれば、胸を隠そうともせずに見せてしまいながら。
あまり気にした素振りも無いようだ。
■カイン > 「この街の場合、特にね。スネに傷を持ってない人間のほうが多いってことは多分無いが、
他の町よりは確実に多いだろうな。
美味しい依頼?ま、何でも仕事って言うならやるけどね」
そこは間違いなさそうな話だと笑って冗談めかしてみせる。
手を握られると、軽く揺らし。
「ん?盗賊ギルドっていや、それこそ脛に傷のある人間にとっては凄い居心地の良さそうなイメージはあるんだがな。
なにか問題ごとでもあったのかい?」
興味を惹かれた様子で問いかけながらも、
目の前の光景に眼福と言った様子である。
クツクツと喉を鳴らしながら男も湯の中で手を伸ばし。
「んー、しかしこれは。酒の一つも用意しておいたほうが良かったかね。
シェラ、酒はいける口かい?」
■シェラ > 「ああ………いや、別に傷があるってわけじゃあ、無いんだけどさ。」
相手に聞かれれば、少しだけ困った顔で頬をかいて。
相手が、本当に何も知らないんだな、ということが分かれば胸を撫でおろす。
「仕事に失敗しちゃってね。
今は、失敗したイメージがべったりついてて、雑用以下って奴。
だから、美味しい依頼って言っても、回ってくる感じではないから、自分でがんばって探してるんだ。
自分の手で取り返さないと、ダメだと思うし。」
相手の言葉にぽそぽそと、核心部分は触れずに声を漏らす。
ハニートラップなどという不名誉なあだ名を貰っているわけだが、それは伏せて。
「あ、そりゃある程度はね。 さっきの話の通り、酒も貰えないくらいだけどさ。」
■カイン > 「それはそれで珍しいな。
……仕事に失敗ねえ。美味しいったって、
それこそあったとしてもリスクが大きいようなやつしか見つからないだろうに」
随分危ない橋を渡るものだと少し困った様子で言い返しつつ、
盗賊ギルドに所属してると名乗りながらも随分と生真面目な女性の様子に軽く笑い。
「そうだな、それなら遺跡に潜ってそれなりの物を見つけてくる、
ってのはどうだい?少なからぬ上納金を入れれば、悪いようにはされないだろう。
そこで遺跡にもそれなりには明るい傭兵が居るんだが、雇ってみる気はないかい」
冗談めかして笑って見せながら、売り込みをかけてみせる当たり割と抜け目がない様子。
極端な大当は難しかろうが、少なくとも利を出せば成功と認められるはずではある。
「そいつはよかった。じゃ、この後一緒に酒でもどうだい?
部屋は取ってるが、一人で酌ってのも寂しいんでね。
もちろん、その後のことも付き合ってくれるなら嬉しいが」
そう下心を隠しもせずに口説いて見せれば、クツクツと喉を鳴らし。
■シェラ > 「ふふ、まあね。 腕は悪くないくらいに練習はしたんだけれど。
実際にダンジョンや迷宮に挑戦したことはないから。」
苦笑を浮かべながら、相手の言葉に少しだけ悩むように。
「………でも、まあ、そうだね。 そういう場所があるなら挑んでみるのも悪くないかも。
少しでも早く認められたいし。
ん、………ま、お酒くらいなら、いいかな。」
相手の言葉に頬をちょっとだけ染めつつ、歯を見せて笑う。
相手の下心こそ気が付かないわけではないが、いつももっと手ひどい罵倒や嘲笑を受けている。
特に気分を害した風でもなく。
■カイン > 「ま、その気になったら言ってくれればいいさ。お題は安くしておくよ」
相手の言葉に少し笑って言い返しながらも、
女の言葉にはゆっくりと頷いてみせる。
「あんまり急ぎすぎても良くはないと思うけどねえ。
有名になってもそんなにいいことはないと思うんだが」
色々と問題を起こした経験のある身の上としては、
到底進められたことじゃないのだが戸に代わり。
しかしながらも女が男の提案を受けてくれたのを見ればゆるく頷き。
「それじゃ、このまま行くかい?
それとも、風呂を堪能したりな一点ならもう少し待つけどね」
そう笑いながら、どうするかと問いながら右手を差し出して見せ。
■シェラ > 「ええ、そうね。 お願いするわ?」
ふふ、と笑いながらちょっとウィンク一つ。
あんまり得意ではないけれど、こうやって信頼できる仲間を増やしていくことは悪いことではない。
ふふ、と、ちょっとぎこちなく色仕掛け。
「………その。
私、いろいろとやられちゃってさ。
下手すると、無理やり誰かにヤラれちゃいそうでさ。」
こほん、と咳払い。
「…………お、お酒だよね。
ああ、いいよ。 お安い御用さ。」
なんて、その右手をそっと握り返す。
■カイン > 「ま、場合によってはお金以外のものでと言うかも知れないけどそれはそれでね」
場合に由る、と冗談めかしながらも相手の手を握り返すと、
肩を揺らして喉を鳴らしてみせる。
「なるほど、大事だな確かに。ま、だからといって焦っても仕方なさそうな話じゃああるけど。
それじゃ、エスコートさせてもらおうかな」
よろしく頼むよ、と笑って立ち上がりながら女の手を引き、そのまま外へとでていくのだった。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/岩風呂」からカインさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/岩風呂」からシェラさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場 屋内大浴場」にボブさんが現れました。