2019/10/20 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──くーぁぁぁ……」
大口開けて欠伸をぶっかましながら、のそりと緩慢な動きでタオル片手に露天風呂に足を踏み入れる金髪の男が一人。
いかにも寝起きです、といった面を下げながら、ぺたしぺたしと湯船まで近づくと、手慣れた動作で桶を拾ってさっと掛け湯をし、
湯煙の立つ熱い湯にゆっくりと身を浸していって。
「──……ゥァア゛ー……しみるぜぃ……」
湯の熱さが身体に浸透するような感覚に変な声を漏らしつつ、やがて肩まで浸かればぶはぁ、と息を吐きだし。
そのままぐでりと、湯船の縁に背を預けて。湯で濡らしたタオルをギュッと絞れば、軽く畳んで頭の上にポンと載せ。
そうしてのんびりと、湯を一人堪能し始める。
■エレイ > いつしか、男の姿も露天風呂から消えていて──
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 気分をリフレッシュするための、たまの外泊。遊びに行く先を多く知ってはいないから、この宿に足を運ぶのも、そろそろ慣れてきたところ。
食堂で夕食を終えてから、入浴まで一休みの時間に立ち寄った、静かな遊技場。宿やお風呂は何度か利用してきたけれど、ここには入った事がなかったと思い至り、気まぐれに踏み入れてみた。
なにをしたらいいのかわからないから、最初は壁際に沿うように、のろのろと歩き回って、小さな矢を投げて的に当てる遊びに目をつけた。そこで景品として引き換えてもらえる小さな人形が気になって、先に遊んでいる人の動きを、眼鏡をずらし、しばらく肉眼で観察する。
「……こんな風、に…、っ……」
先客がいなくなり、視覚から取りこんだ情報で頭がくらくらするのも収まってから、おずおずと的当てのお店に向かって。代金を払い、数本の矢を手渡される。
見様見真似で一本目を投げてみたけれど、情けない軌道を描いた矢は、的から大きく外れたところに刺さった。見る事だけなら得意だから、どうにかなるかと思ったけれど、そのとおりに身体を動かすのは考えていたより難しい。