2019/09/08 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にカインさんが現れました。
■カイン > 月が天頂へと向かう頃合い。
月光に照らされた岩風呂の中を一人貸し切り、
ゆっくりと体を伸ばす男の姿が有る。
一度体を伸ばした後、ゆっくりと力を抜いて目を細め。
「はぁ…こうやって一日の締めくくりに湯に浸かると、何というか生き返るって感じがするな。
最近はあんまり風呂に入るってコト自体が出来ない旅ぐらしだったし、
暫くのんびりと街で過ごすのもいいかもしれないな」
街道をゆく商人たちの護衛やら、
大海をゆく船の護衛やらと、正直な所あまり落ち着ける仕事をしてない昨今である。
ここまでのんびりとした時間を取れるのは久方ぶりだとひとりごちながら肩を叩く。
それなりに長く生きてるせいか、どうにも所作がおっさん臭い。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」に黒須さんが現れました。
■黒須 > (岩風呂へと脱衣所を繋ぐ扉が開くとぺたぺたと足音が響き始める。
すでに体を洗い、汚れを落とした姿の黒須がやって来たのであった。)
「…はぁ…。」
(どうにも浮かない顔をしながら眉間にシワを寄せ、ため息を吐きながら、頭が痛そうに額に手を付け、気分治しのためにか手元にはお盆に乗せた、温めた徳利とお猪口を持って入ろうとする。)
「…あ?
…ああ、カインじゃねぇか…。」
(到着すると人影があることに気付きそちらを見る。
確認すれば、何度か知り合ったカインがそこに居るのを知り、奇遇だなっという顔をしてそのまま風呂に浸かることにした。
こちらも同様、気持ちよさそうにおじさん臭く声を出して肩まで浸かったのだった。)
■カイン > 「…うん?」
息を吐き出しながら大きく手を伸ばした所でゆっくりと目を細めていると、
聞こえた音に合わせて視線を向けると見覚えのあるスタ型見えて目を瞬かせ。
「おや、また珍しい顔と珍しい場所で出くわすものだ。
此処にはよく来るのかい?」
常連なんだろうかと不思議そうに目を瞬かせて問いかけ。
■黒須 > 「いんや、たまたま歩き回っていたら見つけてよ…それで、来ただけだ…。」
(昔っからの癖であり、行動力の高さ故に貧民地区でも歩き回る事は多々あった。
気付けばとんでもない距離を歩くこともあり、今回もそう言う件であった。)
「ま、入ればちっとは解決するかと思ったんだがよ…。
…飲むか?」
(湯船の上に浮かせたお盆に乗る徳利を掴んで猪口に注ぎ込む。
一応の事を考えて、二つ用意し、分けるようにした後、カインに片方を渡し、乾杯の準備をする。)
■カイン > 「その割には手慣れてるみたいだが」
此処で酒を飲むという発送に至る人間はそう居ないだろうに、
と喉を鳴らして笑いながらもご相伴に預かれるというなら是非も無し。
盃を受け取り、軽く掲げて見せながら相手に差し出し。
「ま、それじゃあ乾杯だな。
ここの温泉は俺もよく来るが良いもんだぞ、
何より普段は山の方に行かなきゃ行けない温泉に町中で入れるってのが実に良い」
■黒須 > 「そうか?別に俺は死なねぇ場所ならいつでも酒は持って来るぞ。」
(元々、大酒飲みである為に酒は常にあるよう確保している。
温泉で飲むと言うことはあまりしたことが無いが、そう言う風にすると言う話だけで理解し、今日やったのであった。)
「確かに、前も俺も馬車を走らせて山の方まで行ったが、ここなら近い…今度、あいつにも教えるとするか…。」
(いつも通りのポーカーフェイス。
その他の喜怒哀楽を見せぬような顔で風呂に浸かっては、一口に飲む。
温かい酒が体に染みわたり、風呂の熱も組み合わさって気持ちが更に緩みだす。)
■カイン > 「それはそれで大したもんだ。
俺も大分飲兵衛のつもりではあるが、そこまでは流石にしないな」
クツクツと喉を鳴らして言い返しながら肩を揺らしてみせる。
しかしながら相手の物言いには少しだけ目を細め。
「ま、温泉で酒を飲むと体には良くないらしいがね。
酒が回りすぎるんだとさ。…せっかくの温泉宿だ、
細君引き連れて旅行…とまでは言わないまでもたまの休日を過ごすのも悪くはないんじゃないか?」
そういう過ごし方にも適した場所ではある。
もっとも、碌でもない噂も多いので奥まった場所に行くのはオススメしかねるのだが。
酒を煽りながら熱っぽいと息を吐きながら緩く目を細め。
■黒須 > 「ま、貧民地区で飲み暮らしていた癖だ…毎日、酒を飲まなきゃ、ちと気分が乗らねぇってのがあるしよ…。」
(飲み癖が付いたと言うのか、口に含めることを求めようとすることがあり、飲むことで一度目覚める様な気持ちにもなったのであった。)
「んなことは知らねぇな…ただ、うまい酒飲んでいい場所に居るんだったら、それだけで十分だろ。
…そうかもしれねぇが…やっぱり、どうにも俺は一緒じゃないと気がすまなくてな…むしろ、こっちがそうしたいって話だ。」
(誰ともつるむつもりのなかった最強も、今ではすでに一緒に居たがる男へと変わった。
どういう噂であれ、自分だけがそこを知るだけでは良いと思わず、そう言う気持ちは分かち合いたいと思っていた。)
■カイン > 「それこそ程々にしておいたほうが良かろうに、
どだい自分で思ってるよりも生命力なんてのはさほど大したもんじゃないもんだ。
そのうち酒がたたってくるぞ」
街ギア無くとクツクツと喉を鳴らして言い返す。
そう言いながらも全く悪びれた様子もなく酒を飲んで見せるのだから、全くもって説得力がないのだが。
「なら一緒に風呂に入って部屋でゆっくりするのにここは最適だな。
混浴もあるぞー、何だったら部屋風呂もな」
そう笑ってけしかける良くない常連である。
カラカラと声を上げて笑いながら、空を見上げてほうと一息つき。
■黒須 > 「そん時はそん時だ…。
人間、死ぬのは突然だからよ?もし、近い内になるんだったら、仕方ねぇで収めるだけだ。
ま、死なねぇけどな?」
(相手からの忠告を聞くも軽々しく言う。
相手が飲んでいるからと言うわけではなく、そう言う風な軽い気持ちで生きていたために、そうなったのであった。)
「確かに、それは最適だな…。
…だが、どうにも俺からじゃ誘えねぇんだよ…そう言うことも…そっから先もな…。」
(ふぅっとため息混じりに一言呟いて空を見上げるように深く浸かり、目元にタオルを乗せる。)