2019/08/08 のログ
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──ウェーイ……」
夜。
静けさ漂う露天風呂に、気の抜けたような変な男の声が響く。
立ち込める湯煙の中、岩風呂で一人熱い湯に身を浸しているのは金髪の男。
湯船の縁にぐでりと背を預け、濡れて額に貼り付く前髪をかったるそうに掻き上げる。
そしてその手で、頭の上に乗せていたタオルを手に取ると、顔をぐいっとひと拭いして
ぷぅー、と尖らせた口から息を吐き出し。
「ウム……今日も見事な湯加減だと感心するがどこもおかしくはないな。毎回こういう評価が
出てしまうほどのクオリティは圧倒的に流石って感じ」
などと独特の口調で温泉の湯加減を称賛しながら、タオルを再び頭に載せ直し。
後は誰かご一緒してくれる異性とかがいればなお良いんだが、なんて考えながら、
ささやかな期待を込めた視線をちら、と出入り口の方に時折向けてみたりして。
■エレイ > しかして誰かが来るような気配もなく。軽く肩をすくめ、やがて湯から上がると場を後にして。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にミゲルさんが現れました。
■ミゲル > 「ふぅ………」
利用客が今のところいなく独り占め状態の露天風呂。
人の姿がなければ普段隠している耳も尻尾もさらけ出してのリラックス。
湯けむりが漂う場なら誰かくれば隠す時間もあるだろうという考えもあったりとして。
縁に背を預けるようにして半身を湯に沈めて大きく伸ばす足の間からは尻尾が頭をのぞかせ。
頭にも髪から生えた耳が時折に震えるように跳ね動いて。
「今日は………いい日……」
依頼の荷物を運んで報酬を受け取り、しかも一日無料で宿泊できるのだから破額の扱い。
温泉を出たらどうしょうか、そんな事を気の抜けた頭で考えて暖かなお湯を堪能する。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からミゲルさんが去りました。