2019/08/04 のログ
カイン > 「…これ以上はさすがにやめておいたほうがいいな。
 また明日、目が覚めた後に入るとするか」

体がずいぶんと温まったことを確かめるように体をほぐし、
立ち上がった後にその場を後にしていくのだった。

ご案内:「九頭龍の水浴び場/岩風呂」からカインさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にレンカさんが現れました。
レンカ > 宿内にある露天風呂、そのうちの水風呂にて素肌をさらす姿一つ。
猛暑と表現してもまだ甘いような空の下、汗ばむどころか絶えず伝い落ちるような環境ではまず出掛けることを嫌う方が多いようで、他に人を見掛けない。

「あ、っづ……っ、ぷは…!」

うだりかけながら手桶で水をざぶりと被れば言葉も途切れ。
更に頭から被り、身を振るって汗と水の混じった露を払えば紫の髪をかき上げ、足先から静かに水面へと。
あいにく染み入るような、とまでは言えないけれど外気に比べれば充分な心地よさの水温に浸り、岩縁に背を預けた。

「はー……ぁ…あ、きもちいー…」

身体の芯まで籠もっていた熱が解けていくような気持ちよさに、漏れる声もかなりだらけて気の抜けたもの。

レンカ > 故郷と言うには郷愁を覚えるものもないけれど、自分が居たのも王都からは離れた場所であったから当然か。
己の視点では随分と昔のことだし、各地の戦も珍しくなければそこの奴隷を気にするものもまず居ない。
だから余り意識しては逆に悪目立ちするし、この暑さは頭も鈍る。
となれば気を緩め、頭を冷やして体調を整えるのは自然なことと言えるはず。はず。

「だよね…今はまず、命の洗濯ってやつだよ……」

手ぬぐいは傍に、透明な水面は褐色の肌としなやかなままに鍛えられた褐色肌、下肢までも見通せて。
時折揺らめき日差しを反射する以外は、入浴する者の裸身を隠す役には立たないだろう。
ぱしゃり、両腕を前に突き出しそのまま上へと突き出していけば背筋からぐぐっと伸びる筋肉の緩み、脱力して腕を落とすと水が結構な勢いで跳ねた。

「っぷあ。ぁー………や、は。だけど本当に人、いないなあ」

ほとんど貸し切りだよ、とか言われて開放感目当てに入ってみたけれど。
一息つくとそれはそれ、物足りなく思えるから現金なもので……顔に水を掛けつつ脱衣場を見てみるけれど。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」にティネさんが現れました。
ティネ > 露天風呂に置かれた岩の陰から、少年の姿を伺うようにのぞいては消える小さな影。
掌に乗りそうなサイズの小さな妖精の少女だった。
実はすでに入浴していたのだが、その小ささゆえに気づかれなかったのだ。
自分は物珍しい存在だということもあって、なんとなく姿を見せるのが気まずい……
でも水風呂に浸かり続けるのにも飽きてきた。
そんな調子で小さな顔を出して、チラチラと様子をうかがっているのに気付けるかもしれない。

レンカ > 「…………んぅ?」

妙な気配はするな、と思ったけれど、余りに小さいから小動物の類かと思っていたら視線までも。
流石に気になり、改めて辺りを見回すこと数回、往復。
見付けた。多分視線が合った。

「……妖精…?」

話には聞いても、直接見掛けることはそう無いものだ。
ぱちくりと瞬きして見つめ合うこと数秒、首を傾げて前髪が流れ。

「こんにちは。一人だと暇だし、よかったら一緒に入らない?」

珍しいなあ、可愛らしいなあ、綺麗だなあ。
第一印象は好意的で、かつ小動物を見るものに近かったかも知れない。

ティネ > 「あ、こ、こんにちは~。
 近くによっていい?」

ちゃぷちゃぷ、と穏やかな水面を器用に立ち泳ぎして少年のもとに近づく。
背中にはたたまれているが紫色の虫翅のようなものが見える。
鍛錬によって引き締められているのだろう健康的な肢体に目を奪われ……
脚の付け根に至るまで透けて見通せるのに、思わずキャと視線をそむけてしまう。
もちろん、妖精の方だって何も隠すものはないのだが……いかんせん人形サイズなので、迫力はない。
普通の風呂とは違い、湯気や濁りがお互いの裸体を隠さないのだ。

「暑いよね~最近。身体が小さいと、あつささむさに余計によわいんだ~」

なんて恥ずかしさをごまかすように世間話をはじめてみる。
妖精が帯びる浮世離れしたイメージはあんまりない。

レンカ > 「大丈夫だよ。僕も一人で暇だったし」

相手の方は、体格に加えて揺らめく日差しのお陰で肢体がほぼ見えない。
なので近付いて分かるのは、顔立ちからして年上っぽいと言うこと……と言っても、妖精の年齢は見かけどおりじゃないだろうけど。

「あんまりじろじろ見られちゃうと、ちょっと照れるね」

向こうからは多少の光など些細なものか、背けられる顔にちょっと照れくさそうに笑うけれど隠すことはしない。
年齢と言うか背丈に相応の男根は毛が薄く、また弛緩しきって力も気も抜けた状態で。

「大変だねー……それ、ほとんどの季節がつらいんじゃない? って言うか、妖精ってそう言う感じだっけ?」

同情と同意を示してうへえ、と頷きながらもまた首を傾げ。
そう言う感じ、って表現自体適当過ぎるけれど、なんというか「妖精に抱くイメージ」よりも俗っぽいのだ。
だけどこのまま見下ろせる背中の羽は妖精の特徴でもある虫翅だし。案外こういうものなのかな、とか思う。

ティネ > 「じろじろ見てないです~! 見てないです~!」

あきらかにじろじろ見ていた。
立ち泳ぎは妖精なりに疲れるのか、少年の脇腹あたりにたどり着くとそこにぴたっとくっついてしまう。
小さいながらも人肌の感触が伝わるだろう。警戒心というものがさっぱり感じられない。

「妖精だよ妖精~。妖精のようなものだよ~。
 ま、ボクははぐれモノだからね~。他の妖精はもっと違う感じだと思うなぁ。
 人と喋ったり遊んでもらったりするの好きだよ~!」

だからこんなふうに軽々しく人前に出てくるということなのだろう。
ぺちぺちと褐色の肌を触って遊んでいる。勝手なものである。

レンカ > 「じゃあどうして可愛い声出てたの?」

きゃって。
とか、似てないものまねして笑ってみたり。
印象は可愛らしさが先立って、脇腹にくっつかれるのもそのままに。
これで人間大だったりすれば色々と付き合ってほしくなるけれど、流石にこれだけの体格差があっては陰茎も反応せず。

「繰り返してたのに最後にようなものって濁したよね今。
 あ、やっぱり他の妖精はよく知られてる感じなんだ……うん、こんな町中に出てきたりとかなかなか無いだろうし、かなり珍しいんだね。
 僕は親しみやすいほうが好きだなあ」

人の肌で遊んでる相手を、下から手の平で掬い上げて座れるように
胸元まで寄せれば、親しみの印とばかりに頬へ口付け…は顔面を塞ぎそうなので、背中に軽く。

ティネ > 「知りませーん。可愛いかもしれませんけど知りませーん。」

ぺしぺし、と本人的には力を入れて脇腹の表面を手で張る。
少年のほうとしてはちょっとこそばゆいぐらいだろう。
手に取られ、翅の合間にキスをされると、小さく震えて顔を少し赤らめる。

「うにっ。……好きー? ボクのこと好きー? ひとめぼれー?」

子供のように軽々しく、思い上がったことを言って背筋を伸ばす。
こっちは顔が塞がることなど気にしない様子で、頬や唇につんつんと口づけをやりかえしていく。

レンカ > 「ふーん、へーえ、ほーん」

とてもわざとらしいこえ。
ぺしぺしはもちろん痛くないのだけど、あいたーとか言ってみたりもしつつ。

「うん、好きだよー。一目惚れはどうかなあー?」

話していると、中身は自分と同じくらいか少し下くらいにも思えてくる。
流石に言えないけれど、女の子が人形を可愛がるのってこんな気分なのかなと思ったりもして。
小さな柔らかさにくすぐったさを覚えながらも口付けには嬉しそうに笑って、手ぬぐいで拭った指の腹で頭を撫でてみたりとか。

「あ、そうそう。僕はレンカ。君は?」

でもってふと、お互い名前を知らないことに気付けば頭を撫でるままに名乗って、尋ね。

ティネ > 「しないのー? こんなにかわいくて美人なのにぃ?」

唇を尖らせておどけた調子で。
頭を撫でられると、ふぁぁと震えて表情を弛緩させる。水に濡れた蝶翅が緩やかに開いたり閉じたりした。
幼子にやるような扱いだけれども、こういうふうに触られるのは好きらしい。

「ボクはティネ。ティネでもティネ様でもティネちゃんでも好きなふうに呼んで!」

撫でる指にすりすりと頭を擦り付けてくる。なついた小動物と挙動が同じだ。
放っておくとこのまま際限なくひっついてくるかもしれない。

レンカ > 「もっと身体が大きかったら、惚れちゃったかもー?」

種族の違いだけならまだしも、ここまで体格が違うと性的対象にはなり得ないし相手からも同じくだろうから子供とか小動物とか、そう言う相手に掛けるような声と口調。
楽しそうに笑いながら、気に入った反応らしいので頭の全体をよしよし、と撫でるように指の腹を滑らせて。

「それじゃあティネで。あはは、可愛いなあ」

もう小動物の印象が強すぎる。
このままもっと撫でて包んで頬擦りして、とか小動物と同じ様なことをしたいと思うほどに。

「まだまだ暑いし、動きやすくなるまでもうちょっと一緒に居てくれる?」

浸かる水は正直ぬるい。
だけど昼の空気に比べればずっとましだから、そんな風に尋ねて笑い。
オッケーが出たら、さっき思った通りにいっぱい頭を撫でて、両手で包んで全身撫でるように触ったり、頬擦りしたと思われる。

ティネ > 「くっそ~。この身体のハンデさえなければな~。膝に矢を受けてなかったらな~。」

ケラケラと軽口で返事をする。
かわいいかわいい言われ、そういう扱いをされることにもすっかりご機嫌な様子で受け入れている。
もっと雑だったり手荒な扱いをしてくるものもいるぐらいなのだ。

「しょうがないなぁ~」

なにがしょうがないのかわからないが、
愛でる手や頬ずりに身を委ねて、そうやってしばらく穏やかな時間を過ごしたことだろう。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からティネさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からレンカさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここは九頭龍の水浴び場、所謂温泉だ。
軽く見渡すだけで、何種類もの効能を持つ温泉が見えるだろう。
もっとも、立つ湯気にはっきりと見えない場所もある。
そして、設置位置的な理由で、見え難い場所にもある。

そんな中、周囲の湯気や、遮蔽物でも見え難くなっている場所の一つ。
水風呂、そこに少女の姿は………あるはずだ。
そんな表現を使うのは、なぜなのか?
ぱっと見は、誰も浸かっていないように見えるからである。

中にある、幾つのも凭れかかるには丁度良い岩。
その一つの影に、隠れるようにして少女は居た。
隠れていると言うか、まぁ、のんびり夜空を眺めながら寛ぐのに良さそうだった、それだけだ。
側には、浮いた盆に乗せられた、酒とつまみも見えるか。

タマモ > 「やはり、暑い場所になんぞ、ずっと居られるものか。
………むしろ、ずっとここに居たいのぅ」

ふはー、手足をだらしなく伸ばす。
夜とは言え、気温はまだまだ高いと言えよう。
そんな状況だ、この場所が、どれだけ幸せに感じるか…ってな感じだ。

くい、と酒を呷り、つまみをぱくり。
今回準備したのは、先日にある出来事があり、それを理由に式の一人に作らせたものだ。
麦焼酎と、烏賊の姿焼きである。
本当は、普通の温泉で食べようと思ったいたのだが…
熱い、却下、でここで飲食していた。

まぁ、誰か寄って来たら、それはそれだ。
その時にでも、どうするか考えれば良い。

タマモ > ちなみに、少女は時折、視線を入り口へと向けていた。
距離は結構あるのだ、実際に何を見ているか、なんて分からないだろう。
だが、その視線は、その入り口のすぐ横に向いている。
正しくは、そこになぜか転がされている、石鹸だ。

更に注意深くなければ気付かないが、その石鹸、不思議と表面が大きく凸凹していた。
まるで、何か部分的に、圧迫されたような歪な形だ。
もっと細かく言えば…誰かに踏まれたような、そんな跡。

そこまで伝えれば、理解出来る者も多いだろう。
あくまでも、そこまでの事が、気付く事が出来れば…だが。

そう、これもまた、少女の悪戯道具の一つだった。
入って来たところを狙い、その石鹸を足元に滑らせる。
上手い事踏めば、すっ転ぶ、そんなくだらない悪戯だ。

水風呂で涼しみつつ、美味しい酒とつまみ、そして、あわよくば悪戯。
少女らしいと言えば、少女らしいと言えようか。

「まぁ、入って来る者が居れば…じゃがな、うむ」

ぽつりと呟きながら、ぐーっと伸び。
少女的には、色々と、そこから先の計画も立てられている。
が、どれも、碌な事ではないだろう、きっと。

タマモ > 少女の計画が、果たされたのか、果たされなかったのか。
それは、誰かが来るかどうかで決まるだろう。

そして、誰かが来るかどうかは、運次第である。
さてはて、今日の少女の運は、どう道を作るのか。

ご案内:「九頭龍の水浴び場」からタマモさんが去りました。
ご案内:「九頭龍の水浴び場/岩風呂」にカインさんが現れました。
カイン > 「だいぶん暑くなってきたこの時期でも風呂は良いもんだなあ…」

宿の一つにあるに設えられた露天風呂、
大きな湯船の中に1人身を浸して心底しみじみと言った調子の声を出す男。
体が芯から温まっていく感触に息を吐きながら、体を大きく伸ばし。

「用心棒稼業は楽でいいんだが、時間が長いのがな。
 この時期は雨が降るし…困ったもんだ。
 いつでも温泉に入れるような場所ならいいんだが」

そんな場所はこの湯の線源である山脈の方でもそうそうあるものではない。
小さくないものねだりをぼやきながら、熱を強く感じるように湯の中で腕を伸ばし。

カイン > 「かと言ってあの山道の護衛とかは面倒だしなあ。
 あの辺りは探せば温泉が湧いてたりするんだけど、
 そのために山程山賊に襲われる場所に入り浸るかって言うとな」

九頭龍山脈は特にそういう面倒ごとには事欠かない事で有名だ。
山賊退治の依頼ならさておき、護衛をやるとなるとまた話が違う。
護衛の依頼は事欠かないが、退治となると大体は国からの仕事だけに数が限られる分、ありつけるかどうかは完全に運だ。

「今度退治の依頼があったら受けてみるかな」

当然、根城にしてる山賊を退治しろと言うのだから一人でやるのは推奨されない仕事である。
だというのに何とも散歩に行くかのよう調子で漏らしながら、大きく体を伸ばして熱っぽい吐息を吐き出し。