2019/07/06 のログ
エレイ > 「──ウボァー……」

夜。
湯煙立ち込める露天の岩風呂で、変な声を上げながら湯に浸かって寛ぐ金髪の男が一人。
ぐでりと湯船の縁の岩に背を預け、両足は前方に投げ出しすっかりリラックスモード。
だらけた表情で夜空を仰ぎ見れば、月の姿は朧。
なんとなしに、ふ、と小さく笑みを漏らしつつ、頭に載せたタオルを片手で取り、軽く顔を拭って。

「ふぃー……やはり蒸し暑い時こそ熱い風呂でサッパリするのが一番だな……今回のでそれがよくわかったよ。
あとは風呂上がりに冷たい飲み物を一気するのが最高なのだが……まあそれはまだ後のお楽しみだろうな」

などと独り言ちながら、ちらりと出入り口の方を見やってみる。
誰か入ってこないかなあ、というささやかな期待を込めた視線。
当然期待しているのは異性がやってくることなのだが、はてさてそう都合よくいくのか否か。

エレイ > どうやら今日はそううまくいく日ではなかったらしい。やれやれと嘆息しながら、男は湯から上がるとのんびりと温泉を後にした。
ご案内:「九頭龍の水浴び場」からエレイさんが去りました。